2024年度「中小企業・SDGsビジネス支援事業」(9/30締切)

subsidy

2024年9月2日、2024年度 JICA「中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)」の公示が掲載されました。

JICAがあらかじめ配置した途上国ビジネスの知見に富むコンサルタント(JICAコンサルタント)が伴走して、開発途上国の課題解決に資する製品/サービス・技術・ノウハウを有する本邦民間企業等(提案法人)の海外ビジネス展開支援を通じた、開発インパクトへの貢献によるSDGsの達成促進と、ODA(政府開発援助)を通じた二国間関係の強化や経済関係の一層の推進を目的としています。

この支援事業は、JICAと採択した企業(採択企業)が「負担付贈与契約」を締結し、採択企業は契約書に定義する「成果品」をJICAに提出することを条件として、JICAが調査支援(調査支援経費上限金額内での必要なリソースの現物支給及びコンサルタントによる助言)を採択企業に提供する(JICAによる「贈与」)ものとなり、提案法人の自社事業に対する助成金事業や補助金事業とは異なります。

ニーズ確認調査

対象国の基礎情報を収集し、開発途上国ニーズ、顧客ニーズと自社製品/サービスとの適合性を分析し、競争優位性を含めた初期的なビジネスモデル(市場規模の把握、顧客の特定、流通チャネル等)を検証します。

「期間」
・上限12か月間

「調査支援経費」
・上限1500万円

「コンサルタント支援内容」
JICAコンサルタントによるコンサルティングサービス。
・ビジネスアドバイザリ
・経費支出支援

ビジネス化実証事業

製品/サービスに対する顧客の受容性、現地パートナーの候補を含むビジネスモデル策定に関連する調査を通じ、収益性の検証と製品/サービス提供体制・オペレーションの構築、ビジネスプラン(事業計画)を策定します。

「期間」
・上限2年6か月間

「調査支援経費」
・上限4000万円

「コンサルタント支援内容」
JICAコンサルタントによるコンサルティングサービス。
・ビジネスアドバイザリ
・経費支出支援

募集情報

応募にあたり、専用ウェブサイトでの登録が必須となります。
登録・企画書一式提出締切:2024年9月30日(月)正午
審査結果通知:2024年12月下旬を予定


SDGs(持続可能な開発目標)は、2001年に策定されたMDGs(ミレニアム開発目標)を発展させたもので、2015年9月に国連サミットで全会一致で採択された国際目標です。

SDGsは、2030年までに持続可能でより良い世界を実現することを目指しており、17のゴールと169のターゲットを掲げています。これらのゴールには、「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」「気候変動に具体的な対策を」などが含まれます。

近年、SDGsは消費者にも広く認識されるようになり、社会課題を解決するビジネスが高く評価される一方、環境に負荷をかけるビジネスは疎まれる傾向が強まっています。そのため、今後のビジネスにおいては、SDGsを意識し、社会課題の解決に取り組むことが不可欠となっています。

「中小企業・SDGsビジネス支援事業」は、開発途上国の課題解決に貢献する日本の民間企業を支援するものです。

対象国の基礎情報を収集し、ニーズや適合性の分析や、ビジネスモデルの検証を支援する「ニーズ確認調査」と、収益性の検証、製品・サービス提供体制の構築や、事業計画策定などを支援する「ビジネス化実証事業」の2部門で募集を行っています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ JICA JICA Biz SDGs 中小企業・SDGsビジネス支援事業 国際協力機構 持続可能な開発目標 採択 支援事業 独立行政法人 社会課題
詳細はこちら

中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

衣服生産時に排出される素材の廃棄を極小化するためのデザインシステム「Algorithmic Couture」を開発する「Synflux」が資金調達
2023年2月27日、Synflux株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、「京都芸術大学アートアンドビジネス1号投資事業有限責任組合(京都芸術大学 Art & Biz ファンド…
株式会社グローバルイノベーションズ 黒岩 賢太郎|サステナビリティ(SDGs)・脱炭素/人的資本(ESG)推進専門プロ人材シェアリングサービス事業が注目の企業
サステナビリティ(SDGs)・脱炭素/人的資本(ESG)推進専門プロ人材シェアリングサービス事業で注目されているのが、黒岩賢太郎さんが2018年12月に創業した株式会社グローバルイノベーションズです。…
【3/10開催】「起業・複業に向けての『自分理解』~当事者研究から自分自身を知り、対話を通じやりたいことの一歩目を考える~」
独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する学びの場、TIP*Sが主催する講座「起業・複業に向けての『自分理解』~当事者研究から自分自身を知り、対話を通じやりたいことの一歩目を考える~」が開催されます。…
環境省「環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書(2022年調査結果)」を公表 環境産業の市場規模は118兆円に成長
2024年7月4日、環境省は、「令和5年度環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書(2022年調査結果)」を公表しました。 環境省は、環境産業の市場規模・雇用規模等の推計結果をまとめた「環境産業の…
CO2排出量可視化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を提供する「アスエネ」が資金調達
2024年6月14日、アスエネ株式会社は、シリーズCラウンドの1stクローズとして、42億円の資金調達を実行することを発表しました。 今後の2ndクローズを合わせて50億円の調達を予定しています。シリ…

大久保の視点

スタートアップワールドカップ九州大会:優勝は医薬品開発のStapleBio!熊本で開催
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
(2024/8/27)
「スタートアップビジネスMBA講座」明治大学MBAの執筆陣と出身起業家が解説
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
(2024/7/29)
世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】