注目のスタートアップ

IPキャラクターやVTuberを活用したAIコンテンツ制作やAIライブコマースを手がける「Livetoon」が1,000万円調達

company

2024年6月4日、株式会社Livetoonは、1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、エンタメユニット「すとぷり」を運営する株式会社STPRなどです。

Livetoonは、IPキャラクターやVTuberを活用したAIコンテンツの制作と、24時間稼働のAIライブコマースの運営を手がけています。

IP保有企業が抱える、ショート動画など多様化するプラットフォームへの対応、コンテンツ制作や新規ファン獲得のプロモーションコスト、多言語展開の障壁、といった課題を解決し、より多くのファンにエンターテインメント購買体験を提供することを支援しています。

今回の資金調達により、以下の事業拡大に取り組みます。

1. AIを用いたIPキャラクターのコンテンツ制作
AI技術を活用した動画・アニメ・配信などのコンテンツを制作。

2. AIモデルによるライブコマース
AIメタヒューマン技術を活用した、IPキャラクターによる直接的な「購買体験」の提供。

3. 自社AIキャラクターコンテンツの制作

4. AIキャラクターコマースプラットフォームの制作
IPキャラクターが共通で使用できるライブコマースプラットフォームの開発。

5. 海外展開
多言語対応のコンテンツ制作による、国内外IPキャラクターの市場拡大。


国内のキャラクタービジネス市場は堅調に推移しており、2023年度の市場規模は約2.65兆円と予測されています。

日本はエンターテインメント、とくにサブカルチャーが発達しており、国内外に多くのファンを有しています。

近年は、YouTbeなどの動画プラットフォームにおいてイラストや3DCGのアバターを利用して配信や動画投稿を行うVTuberという新たなジャンルが登場し、急速に市場が拡大しています。

また、こうした動画プラットフォームは、コロナ禍によるインドア需要を受けて成長しており、さまざまな属性のユーザーの取り込みに成功しています。さらにはショート動画は多くの再生数やSNSでの拡散が見込め、また短時間でユーザーにメッセージを伝えられることから、企業におけるマーケティングでの活用も進んでいます。

こうした中で、キャラクターをプロモーションとして起用する施策は、そのキャラクターのファンにリーチできる、ユーザーへの印象が良いといったメリットがあり、注目が高まっています。

一方で、キャラクターを活用する場合は、演者の活動時間に制限がある、あるいは、クリエイターによる制作が必要となることから、多くの施策を展開することができないという課題を抱えています。

こうした課題を解決するものとして、AIキャラクターの活用が考えられます。AIキャラクターはキャラクターの発話・動きなどをAIが生成し行うというものです。

近年は生成AIの性能が向上しており、特定の声を学習することで、その声で支持したテキストを発話させることができたり、ユーザーとのやり取りを学習しコミュニケーションを行うといったことが可能となってきています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AIキャラクター BtoB IP IPキャラクター Livetoon STPR VTuber エンターテインメント キャラクター コンテンツ制作 ライブコマース 多言語 株式会社 活用 資金調達 購買体験
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ペイトナー 請求書」「ペイトナー ファクタリング」を提供する「ペイトナー」が「識学」から資金調達
2023年5月8日、ペイトナー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社識学です。 ペイトナーは、請求書の回収・電子化・振込を自動化する「ペイトナー 請求書」や、フリーラン…
フェムテック専門ECサイトの運営や法人へのフェムテック市場参入コンサルなどの「fermata」が2.1億円調達
2022年4月27日、fermata株式会社は、総額2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 fermataは、フェムテック専門ECサイト「fermata store」の運営、商品に…
新卒就職活動支援サービス「キャリアの実」 新規利用で新卒採用手数料が50%offになるキャンペーンが開始
2020年10月1日、株式会社ライト通信は、グループ会社である株式会社C3が提供する「キャリアの実」においてキャンペーンを開始することを発表しました。 キャンペーン内容は、「キャリアの実」を新規利用す…
顧客体験管理を収益につなげる次世代型CXMツール提供の「KiZUKAI」が4.35億円調達
2022年6月27日、株式会社KiZUKAIは、総額4億3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 KiZUKAIは、次世代型CXMツール「KiZUKAI」を提供しています。 顧客体験を管…
ロンブー田村淳が新会社「株式会社がちキャラ」設立
吉本興業に所属するロンドンブーツ1号2号の田村淳氏が、2019年6月に株式会社がちキャラを設立しました。 がちキャラは、SNSを中心に、“がちで頑張っているキャラクター”をサポートすることを目的に設立…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集