注目のスタートアップ

新型電池を開発する「ORLIB」が「トヨタ紡織」から資金調達

company

2023年11月29日、ORLIB株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、トヨタ紡織株式会社です。

ORLIBは、高エネルギー二次電池を開発するスタートアップです。2017年から2020年3月まで行われた科学技術振興機構(JST) 大学発新産業創出プログラム(START)の成果をもとに設立されました。

リチウムイオン電池の技術をベースに多電子反応を利用した、高エネルギー・エコ・安全・低コストの新世代二次電池の実用化に取り組んでいます。


リチウムイオン電池は、電子機器や電気自動車(EV)など、さまざまな機械・分野で利用されている充電式電池(二次電池)です。

他の一般的な二次電池と比べた際のメリットは、高いエネルギー密度を持っており、電池の小型化が可能であること、寿命が長いこと、廃棄の際の環境負荷が低いことなどが挙げられます。

一方、既存のリチウムイオン電池には、過充電・過放電・高温環境などの条件下で発火や爆発のリスクがあること、リチウムといった希少な資源を利用していること、充電に時間がかかることといった課題があります。

また、近年はドローンがさまざまな産業においてイノベーションをもたらすものとして期待されていますが、ドローンの積載容量を増やし長距離航行を可能にするには、リチウムイオン電池をはるかに超えるエネルギー密度を実現した次世代の二次電池が必要です。

ほかにも再生可能エネルギーの普及のためには、エネルギー供給のバランスを調整するための蓄電池が重要な役割を果たします。

ORLIBは、高エネルギー二次電池の開発と事業化を通じ、持続的で活力のある豊かな社会の実現を目指しています。

プロダクトの開発や事業の成長には資金調達や、シナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB ORLIB イノベーション エネルギー トヨタ紡織 二次電池 技術 株式会社 次世代電池 蓄電池 資金調達 電池
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

心疾患の診断支援AIを開発する「コルバトヘルス」が4,500万円以上調達
2024年6月3日、株式会社コルバトヘルスは、総額4,500万円以上の資金調達を実施したことを発表しました。 コルバトヘルスは、心電図診断サポートのためのAI「Korbato Scan」を開発していま…
開業・経営支援サービス「CLINIC Support」において無料の診療圏データ「クリニック開業マップ」がリリース
2019年12月13日、メドピア株式会社は、「CLINIC Support」において「MedPeerクリニック開業マップ」機能を提供開始したことを発表しました。 「CLINIC Support」は、開…
ライブ動画ストリーミングプラットフォーム運営の「SHOWROOM」が資金調達 3社と資本業務提携
2022年6月22日、SHOWROOM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、株式会社オリエントコーポレーション、株式会社QTnet、九州朝日放送株式会社と資本業務提携契約を締結した…
大学生・大学教員・大学職員限定のSNS「Union」運営の「Anlimited」が2,500万円調達
2022年4月20日、Anlimited株式会社は、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Anlimitedは、大学生・大学教員・大学職員限定のSNS「Union」を運営していま…
スマートフォン向けOS「SUNBLAZE OS」開発の「アメグミ」が5,300万円調達
2019年11月13日、株式会社アメグミは、総額5,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 前回の4,100万円の資金調達と合わせて9,400万円となります。 アメグミは、スマートフォン向…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集