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アフリカ農村部の水問題解決を目指す「Sunda Technology Global」が5,000万円調達

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2023年10月27日、株式会社Sunda Technology Globalは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Sunda Technology Globalは、アフリカ農村部におけるハンドポンプ井戸を始めとした水設備向けの自動料金回収システム「SUNDA」を製造・販売しています。

ウガンダ国水環境省とは「SUNDA」のウガンダ全土普及に向けたMoU(基本合意書)を締結しており、予算取りに向けても動いています。

10年間でアフリカ全土への35万基の「SUNDA」設置を目指しています。

今回の資金は、プロダクトの品質改善、オペレーションの自動化・効率化に向けた開発、人材獲得・組織体制の強化に充当する予定です。


世界のおよそ6.6億人の人びとは、いまだ安心して飲める水を確保できていない状態で暮らしています。そしてこの半数近くがサハラ以南のアフリカに集中しています。

これらの地域では、池・川・湖など飲用に適さない水源から水を汲み、生活だけでなく飲用としても利用しています。

浄水処理をしない不衛生な水を飲用すると、とくに抵抗力の弱い子どもは下痢を起こしてしまいます。また、清潔な水で身の回りを衛生的に保つことができないため、さまざまな感染症のリスクが高まってしまいます。

Sunda Technology Globalによると、ウガンダには6万基のハンドポンプ井戸があり、農村部の約半数ほどが井戸水を利用できる状況にあります。

一方、このハンドポンプ井戸は壊れてしまうと修理まで数か月から数年といった長い時間がかかり、井戸があるにもかかわらず不衛生な水を汲んで生活している人が多数存在しているという問題があります。

この修理に長い時間がかかる理由が、修理にかかるための料金を住民コミュニティ内で集金できないことにあります。

Sunda Technology Globalは、誰もが不公平感なく、従量課金型でかんたんに水代を支払える仕組み「SUNDA」により、この問題の解決を目指しています。

これまでの実証実験により井戸が継続的に維持管理されていることを確認しているほか、「SUNDA」設置エリアの近隣からも設置の要望が増えているという実績をあげており、今後拡大フェーズに入る予定です。

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