注目のスタートアップ

Web3領域でセキュリティプロダクトを展開する「KEKKAI」が2.3億円調達

company

2024年1月23日、株式会社KEKKAIは、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、新製品のWeb3セキュリティ標準搭載ブラウザアプリ「KEKKAI Mobile」をリリースしたことも併せて発表しました。

KEKKAIは、PC専用Web3セキュリティツール「KEKKAI Plugin」、セキュリティ機能搭載ブラウザアプリ「KEKKAI Mobile」、法人向けDappsセキュリティ脆弱性レビューサービス「KEKKAI Audit」、取引シュミレーション・リスク検出機能をパッケージ化した「KEKKAI API・SDK」を展開しています。

「KEKKAI Plugin」は、NFTや仮想通貨の盗難や詐欺被害を防止するブラウザ拡張です。メタマスクなどのウォレットが取引を行う前に内容をシミュレーションすることで、取引内容の明確化と詐欺取引の事前検知を実現するツールです。

「KEKKAI Mobile」は、無料のWeb3ユーザー向けブラウザアプリです。個人ユーザーを暗号資産のハッキングや流出被害から守ることを目的としています。トランザクションの実行時や署名時にその内容をシミュレーション・分析し、その取引の内容やリスクをユーザーに通知します。

今回の資金は、事業拡大に向けた人材採用、「KEKKAI Plugin」と「KEKKAI Mobile」を合わせたWeb3セキュリティキットの普及、法人向けWeb3セキュリティサービスの拡大に充当します。


Web3とは、暗号資産の基盤として利用されているブロックチェーン技術を利用した次世代のインターネットやその関連サービスのことです。

とくに暗号資産やNFTの取引は巨大な市場となっています。一過性のブームとしてだけでなく、ゲーム・ファッション・アートなど多様な分野の参入も進んでおり、着実な市場規模の拡大が期待されています。

こうした中で課題となっているのが、スキャム(詐欺)の増加です。とくにNFT取引ではフィッシング詐欺が多く、この対策が求められています。

NFTにおけるフィッシング詐欺とは、無料でNFTが貰えるなどと謳い、偽のNFTマーケットプレイスに誘導し、ユーザーが所有しているNFTや個人情報を盗み取るといった手口です。

KEKKAIは、Web3領域でのセキュリティプロダクトを個人・事業者の双方に展開しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB FT KEKKAI KEKKAI API・SDK KEKKAI Audit KEKKAI Mobile KEKKAI Plugin NFT Web Web3 ウォレット シミュレーション セキュリティ トークン ブラウザ ブロックチェーン 取引 暗号資産 株式会社 検知 無料 詐欺 資金調達 防止
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

触覚センシング技術を開発する「FingerVision」が1億円調達
2022年3月23日、株式会社FingerVisionは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 画像(カメラ)をベースに触覚を再現する触覚センシング技術の開発と実用化に向けた取り組みを行…
AI顔診断と美容カウンセリング・サービス「mira」運営の「KINDLER」が資金調達
2020年4月30日、KINDLER株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 AI美容カウンセリング・サービス「mira(ミラ)」を運営しています。 1枚の写真から5秒で顔の特徴を分析し、美…
ソフトウェア中心のモーション制御ソリューションを提供する「モベンシス」と「三菱電機」が協業契約を締結
2023年5月22日、モベンシス株式会社と三菱電機株式会社は、協業契約を締結したことを発表しました。 これに伴い、両社の関係強化のため、三菱電機はモベンシスに出資します。 モベンシスは、モーションコン…
コミュニティ専用プラットフォーム「OSIRO」を提供する「オシロ」が「凸版印刷」と資本業務提携
2022年10月28日、オシロ株式会社は、凸版印刷株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 オシロは、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供しています。 サブス…
GHG排出量算定・開示・削減を支援するソリューション「zeroboard」を提供する「ゼロボード」が24.4億円調達
2023年2月15日、株式会社ゼロボードは、総額24億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ゼロボードは、GHG(温室効果ガス)排出量算定・開示・削減を支援するソリューション「zer…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集