注目のスタートアップ

AI・ロボティクスソリューションにより薬剤耐性菌問題の解決に取り組む「GramEye」が3.6億円調達

company

2023年10月13日、株式会社GramEyeは、総額約3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

GramEyeは、グラム染色をAIでアップデートし、抗菌薬の適正利用を実現するAI・ロボティクスソリューションを開発しています。

適切な抗菌薬を選ぶために行う微生物検査であるグラム染色において、AI・ロボティクスで顕微鏡検査をサポートすることで、より迅速かつ正確な検査結果を反映するシステムを提供することを目指しています。

今回の資金は、AI・ロボティクスソリューションの臨床現場への導入、AIの強化、ハードウェアの改良に充当する予定です。また、海外進出における市場調査や保険適用に向けた戦略立案にも取り組みます。


薬剤耐性とは、微生物などが薬剤への抵抗を持ち、薬剤が効きにくい、あるいは効かなくなる現象のことです。

人間は細菌を原因とする感染症にかかった際、抗生物質などの抗菌薬を用いて治療を行います。これによって薬剤耐性菌が出現することがあります。

現在、薬剤耐性菌は世界中で増加しており、感染症の予防や治療が困難になるという問題が生じています。これを薬剤耐性問題(あるいは薬剤耐性菌問題)といいます。

薬剤耐性菌は、既存の抗菌薬による治療が難しいだけでなく、手術時・抗がん剤による治療時などで免疫が低下したときに感染すると重症化しやすく、最悪の場合は死に至る可能性もあります。

米国では年間3.5万人以上、欧州では年間3.3万人以上が薬剤耐性菌が原因で死亡していると推定されています。

薬剤耐性菌を増やさないためには、無闇な抗菌薬の使用を避けることと、適切に抗菌薬を使用することが重要です。なぜなら、必要のない抗菌薬を服用することで、体内にいる細菌がその抗菌薬への耐性を獲得する可能性が高くなるからです。

一方、多くの医療機関では、設備・コスト・スキルなどの問題から正確な診断を行えておらず、適切な抗菌薬の処方がなされていないという課題を抱えています。

GramEyeは、グラム染色をAIとロボティクスによりアップデートすることで、薬剤耐性菌問題の解決に貢献することを目指しています。

グラム染色とは、染め上げた菌を顕微鏡で観察し、色と形から菌種を推定する検査です。この検査には手間・知識・経験が求められるという課題があります。

したがって、AIとロボティクスでこの顕微鏡検査をサポートすることで、より迅速かつ正確な検査を実現することができます。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB ハードウェア ロボティクス 微生物 株式会社 検査 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

出張業務効率化SaaS「AI Travel」提供の「AIトラベル」が3億円調達
2022年2月2日、株式会社AIトラベルは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 出張業務効率化SaaS「AI Travel」を提供しています。 予約・精算の手間の削減、出張データの一…
人財×デジタル事業を展開する「コクー」が資金調達
2025年10月31日、コクー株式会社は、資金調達を発表しました。 引受先は、株式会社南都銀行の投資専門子会社である南都キャピタルパートナーズ株式会社です。 コクーは、人財×デジタル事業として、DXコ…
ケーキ専門通販サイト運営の「Cake.jp」が7.7億円調達
2021年5月10日、株式会社Cake.jpは、総額7億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ケーキ専門通販サイト「Cake.jp(ケーキジェーピー)」を運営しています。 全国の洋菓…
農業向け自律走行型ロボット開発の「レグミン」が1.3億円調達
2019年12月20日、株式会社レグミンは、約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 葉物野菜の播種(種まき)から収穫までの作業を自動化するロボットを開発しています。 ロボットは障…
デジタルアイデンティティ(ID)の管理と最適なサービスとのマッチングを実現する「Qwi」が資金調達
2022年9月30日、株式会社Qwiは、資金調達を実施したことを発表しました。 デジタルのアイデンティティ(ID)を管理し、独自の企業向け認証APIを提供することで企業のID認証の負担を大幅に軽減する…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集