注目のスタートアップ

繊維・フィルム素材の多孔化技術をコアとした高機能性素材を開発する「FiberCraze」が4,000万円調達

company

2023年8月10日、FiberCraze株式会社は、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

FiberCrazeは、繊維・フィルム素材の多孔化技術をコアとした高機能性素材を開発する岐阜大学発ベンチャーです。

蚊などの媒介虫による感染病予防を中心に、フッ素フリー素材やマイクロカプセル代替素材などの最先端素材を開発しています。

今回の資金は、経営幹部を中心とした人材採用、試作機の開発に充当します。


近年の最先端製品では、機能性材料の革新的な機能によって付加価値がもたらされていることが多くなっています。

そのため、機能性材料・素材は新たな製品を生み出すための重要な素材であり、革新的な素材を生み出すことを目指すスタートアップも数多く登場しています。

とくに大学発スタートアップは、アカデミアでの研究成果を活かし、これまでにない機能性素材を生み出すことに成功しています。

FiberCrazeは、岐阜大学の基礎研究から生まれた「繊維やフィルム素材の多孔化技術」をコアに高機能性素材を開発しています。

この技術は、繊維やフィルム素材に、ナノスケールの非常に小さい孔を空けることができるものです。

こういった小さな孔には多様な分子を吸着・閉じ込めることができるため、FiberCrazeは、防虫や保湿の成分を閉じ込めた機能性繊維や液体の分離膜など多様な素材を開発しています。

FiberCraze株式会社のコメント

このニュースを受けまして、FiberCraze株式会社 代表取締役 長曽我部 竣也氏よりコメントが届きました。

長曽我部 竣也
FiberCraze株式会社 代表取締役
1997年愛知県一宮市生まれ。 自身が研究に従事した世界初技術の可能性に惹かれ、大学院在学中の2021年9月、23歳でFiberCraze株式会社を創業。
岐阜大学のコア技術を用いて、防虫・抗菌・保湿機能を持つ素材を開発。社会課題を解決し、生活や産業の発展を担うインフラとなる素材の確立を目指す。

FiberCraze株式会社
ファイバークレーズは、「世界が誇る素材を創る」をミッションに掲げ、繊維・フィルム素材の多孔化技術をコアとした高機能性素材の開発を行っている岐阜大学発ベンチャー。蚊などの媒介虫による感染症の解決や、フッ素フリー素材、マイクロカプセル代替素材の開発を行う。
「ミクロな技術で、人類と地球のミライを織りなす」ビジョンの実現に向け、岐阜の技術を結集させて新たな素材を創り続ける。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

事業を拡大する上で必要な人材の積極的な採用(経営幹部候補、事業開発、量産開発等)。

コア技術である多孔化プロセスを、様々な用途に対応し試作・量産前まで対応できる試作機等の開発。

・今後の展望を教えてください。

ファイバークレーズのミッション「世界が誇る素材を創る」を実現するため、我々の研究開発力だけでなく、岐阜地域を中心としたものづくりに関する高い技術力を結集させ、新素材の開発にチャレンジし続けます。

これからも投資家の皆さまの強力なバックアップを頂きながら、より一層事業成長を加速させ、チーム一同邁進してまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

投資家の皆さまには、創業前から継続的にサポート頂きました。多大なるご支援のおかげで今があります。

今回調達した資金をもとに、ミッション・ビジョンの実現に向けて爆発的な成長を目指しましょう!

一緒に突き進んでいただける方、少しでもご興味持って頂いた方、ぜひ一度お話しさせてください!

研究開発を進めたり、研究の成果を事業化したりするには、資金調達を行うことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 大学発ベンチャー 技術 株式会社 素材 繊維 資金調達 高機能
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

涙液を用いたがん検査手法の実用化を目指す「TearExo」が資金調達
2025年5月14日、株式会社TearExoは、資金調達を発表しました。 引受先は、綜研化学株式会社です。 TearExoは、涙液を用いたがん検査手法「TearExo法」の実用化に向けた研究開発を行っ…
韓国発ゴルフウェアのコミュニティ型EC「SOMUA CLUB」がリリース
2022年3月7日、株式会社ICBREAKは、「SOMUA CLUB(ソムアクラブ)」を正式リリースしたことを発表しました。 「SOMUA CLUB」は、韓国ゴルフウェアのコミュニティ型ECです。 コ…
ARを使ったシューティング・バトル・ゲーム開発の「Graffity」が1億円調達
2020年1月21日、Graffity株式会社は、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ARシューティング・バトル「ペチャバト」を開発・提供しています。 現在は、チーム戦を行うことが可…
「DRONE FUND」が遠隔操作・自動運転型の水上ドローン「Marine Drone」を開発する「炎重工」に出資
2023年2月24日、DRONE FUNDは、炎重工株式会社に、3号ファンド(DRONE FUND3号投資事業有限責任組合)から出資を実行したことを発表しました。 炎重工は、遠隔操作・自動運転型の水上…
光超音波3D/4Dイメージング装置開発の「Luxonus」が4.3億円調達
2021年9月10日、株式会社Luxonusは、総額約4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 独自の光超音波技術を用いた3D/4Dイメージング装置を開発しています。 無被曝かつ造影…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集