注目のスタートアップ

クラウド型養豚経営支援システム「Porker」を手がける「Eco-Pork」に「オイシックス・ラ・大地」の投資子会社が投資を実行

company

オイシックス・ラ・大地株式会社の投資子会社Future Food Fund株式会社が運営するフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 2号」は、株式会社Eco-Porkに、2023年6月に投資を実行したことを発表しました。

Eco-Porkは、養豚経営支援ツール「AI Farm Manager Porker」や、連携するIoT機器などを開発・販売しています。

豚舎で起こるすべてをテクノロジーによって見える化することで、経営・生産の改善を支援するクラウドサービスです。また、各種IoT機器と連携し業務効率化も実現します。

今回の資金は、プロダクト開発や、体制強化に充当します。


畜産は農業総産出額の約3割ほどを占め、養豚はそのうちの約2割を占めています。

人間はタンパク質を常に外部から補給する必要があることから、こうした食肉は重要な食料として生産が続けられています。

一方、世界では人口が急激に増加しており、それに伴い肉の生産量・消費量が増加しています。

家畜を育てるには飼料・水が必要となりますが、現在のペースだと、飼料を栽培するための農地が不足することが想定されているほか、農地を確保するための森林破壊などによって環境に大きなダメージが与えられています。

この対策のため、肉食を減らし、豆類などからタンパク質を摂取するほうが望ましいという意見が広がってきています。

そのため、今後は豆類などから作られた代替肉が市場で大きなシェアを獲得していくことになると考えられますが、一方で本物の食肉が完全に駆逐されることはないだろうとも考えられます。

国内の養豚農家は、少子高齢化による人手不足や担い手の減少などによって減少傾向にあり、2022年には全国に3,590戸(前年比260戸減)となっています。一方で1戸あたりの飼養頭数は増加しており、養豚の大規模化が進められているという状況にあります。

こうした中、養豚業を含む畜産業では、効率化を図り、環境負荷を低減しながら、持続的に生産を行っていくための仕組みづくりが重要となっています。

Eco-Porkは、養豚経営支援ツール「Porker」とIoT機器の提供により、養豚業のDX(デジタルフォーメーション)に貢献しています。

デジタル化は、以前は非効率的だった業務を大幅に効率化する可能性があります。企業が利益を最大化するためには、最適なソリューションを見つける必要があります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

また、大規模なシステム整備には資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Farm Manager Porker Eco-Pork Future Food Fund IoT Porker クラウド クラウドサービス システム スマート畜産 テクノロジー フード 家畜 支援 改善 株式会社 業務効率化 生産 畜産 畜産業 経営 見える化 豚舎 養豚
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

シンセティックデータ(合成データ)を生み出すシンセティックAIを活用した事業を展開する「データグリッド」が3億円調達
2021年11月29日、株式会社データグリッドは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 合成された動画像や音声データなど(シンセティックデータ)を生成するAIであるシンセティックAIの開…
OOH広告のDXを推進するプラットフォーム提供の「PalledAd」が総額2,000万円調達
2020年10月1日、株式会社PalledAdは、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 OOH広告(屋外広告・交通広告)のDX推進を進めるプラットフォーム「AdVice」「AdR…
エンターテインメント・ソリューション事業展開の「セガ エックスディー」とゲーム・アプリ開発の「オルトプラス」が業務提携
2020年10月26日、株式会社セガ エックスディーは、株式会社オルトプラスと共同で、「GDX(Gamification for Digital Transformation)」を開始したことを発表し…
代替肉開発・製造の「ネクストミーツ」が10億円調達 世界展開の加速へ
2021年6月16日、ネクストミーツ株式会社は、約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 代替肉の研究開発や、代替肉製品の企画・製造、EC事業、Webメディアの運営などを展開しています。 2…
「ザブーン」が船員労務管理SaaS「MARITIME 7」をリリース
2022年6月23日、株式会社ザブーンは、「MARITIME 7(マリタイムセブン)」をリリースしたことを発表しました。 「MARITIME 7」は、スマートフォンやタブレットから勤怠登録ができるサー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集