注目のスタートアップ

ウェアラブルデバイスを活用しドライバーの安全・健康を守る「Nobi for Driver」などを展開する「enstem」が1.3億円調達

company

2023年7月19日、株式会社enstemは、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

enstemは、独自の腕時計型ウェアラブルデバイスを活用したコンディショニングアプリ「Nobi」や、ドライバーの安全と健康を守る「Nobi for Driver」、チームパフォーマンス改善サービス「Nobi for Team」、健康経営優良法人認定取得支援サービス「Nobi Consulting for 健康経営」を展開しています。

「Nobi」は、ウェアラブルデバイスによって身体のデータ、アプリによって主観のデータを取得し、それらを分析することでコンディションを数値化・予測するアプリです。さらに、コンディションを向上させるための提案も行います。

「Nobi for Driver」は、ウェアラブルデバイスによって心拍データを常に取得し、AIによってドライバーが自覚する前の危険な兆候を把握し、健康起因による事故を未然に防ぐサービスです。

体調の可視化による危険抑制、危険な兆候のリアルタイムな検知・通知、振り返りによる安全・健康意識の向上の3点を特徴としています。

今後、ドライバー業界の業務効率化を目指したプロダクト開発を行い、業界に貢献できるプロダクトと組織作りを推進します。さらに、倉庫・工場など他業界へもターゲットを拡張し、プロダクト開発を行っていきます。

今回の資金は、「Nobi for Driver」の業務効率化を目指したプロダクト開発、倉庫・工場向けのプロダクト開発、採用強化、マーケティング活動の強化に充当します。


公益社団法人全日本トラック協会の「トラック運送事業者のための健康起因事故防止マニュアル」(2022年5月改訂)によると、事業用トラックによる交通事故は、全体として減少傾向にある一方で、脳・心臓疾患・体調不良など、ドライバーの健康を原因とする事故・事案が増加傾向にあることが指摘されています。

この健康起因による事故が増加している理由は、中高年ドライバーの増加、事業者・ドライバー双方の健康管理の意識不足、定期健康診断と有所見者への対応の不徹底などが挙げられます。

一方で、トラック運送事業者が実施する健康管理の項目は多岐にわたり、さらにその内容も複雑であるため、トラック運送事業者の大半を占める中小企業にとっては適切な実施が難しいという現状もあります。

さらに、ドライバーが車両を運転している間は1人であり、企業の管理が行き届かない時間が多いことも、ドライバーの健康管理を難しくしている要因のひとつです。

そのため、近年はドライバーや車両の状態を遠隔でモニタリングするためのシステムやサービスのニーズが高まっています。

ヘルスケアは企業の健康経営にとても重要です。たとえば、雇用人数が50人未満の事業場のストレスチェックは任意とされていますが、生産性の向上のためにも実施したほうがよいでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、ストレスチェック実施のノウハウについて詳しく解説しています。

また、健康に働くことができる職場環境を整備するには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI enstem Nobi Nobi for Driver ウェアラブルデバイス スマートウォッチ ドライバー トラック ヘルスケア 事故防止 健康 安全 株式会社 物流 管理 資金調達 運転手
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

住宅購入のオンライン相談窓口「auka」運営の「ギバーテイクオール」が3.2億円調達
2021年11月17日、ギバーテイクオール株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 住宅購入のオンライン相談窓口「auka(アウカ)」を運営しています。 予算に応じた…
アバターカウンセリングにより従業員のメンタルを整える「MentaRest」を提供する「Flint」が7,200万円調達
2022年10月26日、株式会社Flintは、総額約7,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Flintは、企業従業員向けのアバターカウンセリングサービス「MentaRest(メンタレス…
オフィス・セキュリティの「セキュア」が資金調達
2020年1月8日、株式会社セキュアは、資金調達を実施したことを発表しました。 AIや防犯カメラなどを活用した入退室管理などの、オフィス・セキュリティ事業を展開しています。 今回の資金は、研究開発や人…
AI技術を活用したソーシャルメディアマーケティングを展開する「AIQ」が製菓材料専門店「富澤商店」と業務提携
2022年8月9日、株式会社富澤商店は、AIQ株式会社と業務提携契約を締結したことを発表しました。 AIQは、ヒトに関するあらゆる情報を取得し、その大量のデータをAIによってプロファイリングし、そのヒ…
アート作品のためのブロックチェーン証明書「Cert.」など展開の「スタートバーン」が11.2億円調達
2021年5月12日、スタートバーン株式会社は、総額11億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アート流通のためのブロックチェーンインフラ「Startrail」や、アート作品の信頼性…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集