注目のスタートアップ

中古仲介+リノベーションサービス「リノベ不動産」を運営する「WAKUWAKU」が7億円調達

company

2023年6月21日、株式会社WAKUWAKUは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。

WAKUWAKUは、中古仲介+リノベーションのワンストップサービス「リノベ不動産」や、「リノベ不動産」のアライアンスプログラム「リノベ不動産 CONNECT」などを展開しています。

「リノベ不動産」は、不動産仲介・リノベーションの設計デザイン・施工・資金計画・インテリア・アフターサービスなど、複雑なプロセスをワンストップサービスとして提供しています。

今回の資金は、プロダクト開発、IT人材の採用をはじめとした組織基盤強化、ブランディング・戦略マーケティング投資に充当します。


日本は欧米と比べて中古住宅の流通比率が低いことが課題であるといわれています。

たとえば、国土交通省の「既存住宅流通シェアの推移」によると、2018年の既存住宅流通比率は14.5%です。アメリカの中古住宅の比率は約80%、イギリスでは85%であるため、日本の中古住宅流通比率は、かなり低い比率であることがわかります。

日本において中古住宅の流通が弱い理由としては、中古住宅が適切に評価される基準が存在しないこと、売り手・買い手の間で情報の非対称性が生じていることなど、中古住宅を買うことに大きなハードルがあることが挙げられます。

しかし近年は、平均給与の上昇がなく、かつ物価が上昇していることもあり、新築住宅の着工戸数は2015年以降横ばいとなっています。さらにはウッドショックなどもあり新築一戸建て・新築マンションの価格が高騰しています。こうした背景から、中古住宅を選択する人が増加することが予測されています。

また、近年は、リノベーションされた中古住宅・中古マンションが市場で評価されるようになってきているほか、自身で希望の形にリノベーションするというユーザーも増えてきており、リノベーションへの注目も高まってきています。

こうした背景のもと、WAKUWAKUは、中古住宅の仲介とリノベーションをワンストップで提供する「リノベ不動産」を運営し、顧客にシームレスな体験を提供しています。

株式会社WAKUWAKUのコメント

このニュースを受けまして、株式会社WAKUWAKUよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

DX推進するプロダクト開発、IT人材の採用をはじめとした組織基盤強化、ブランディング・戦略的マーケティング投資を行い、バリューチェーン全体のDX推進によるプラットフォームバリューを強化します。

・今後の展望を教えてください。

プラットフォームバリューを強化により、ネットワーク効果を発揮することで、顧客ファーストなサービス提供の基盤を構築し、年間GMV(流通取扱総額)1兆円の突破を目指し「暮らしの民主化」を実現します。

・読者へのメッセージをお願いします。

「リノベ不動産 CONNECT」は、国内シェアNO.1のリノベーションプラットフォーム「リノベ不動産」のアライアンスプログラム。

顧客価値、経済価値、ブランド価値を高めるために、リノベーションに関わるあらゆる周辺領域での支援活動をおこないます。

ぜひ、共に連携させていただきシナジー効果でバリューを提供していきたいと思います。

よりスピード感を持って事業成長して社会に貢献していきたいと考えていますので、今後のWAKUWAKUにご期待ください。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ WAKUWAKU インテリア デザイン リノベーション リノベ不動産 ワンストップ 不動産 中古 中古住宅 中古物件 仲介 住宅 施工 株式会社 物件 計画 設計 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「シニフィアン」が200億円規模の新ファンドを組成
2019年6月26日、シニフィアン株式会社は、総額200億円のファンド「THE FUND」を設立したことを発表しました。 上場前段階に差し掛かる、レイター・ステージのスタートアップを主な支援対象とした…
新素材「ナノマテリアルコート」の研究開発を行う「ハドラスホールディングス」が8.5億円調達
2022年5月24日、ハドラスホールディングス株式会社は、総額約8億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ハドラスホールディングスは、対象物にコーティングすることで超薄膜を形成する機…
難治性がんなどを対象としたナノテクノロジーを駆使した免疫療法を研究開発する「ユナイテッド・イミュニティ」が11億円相当の資金調達を実施
2023年9月11日、ユナイテッド・イミュニティ株式会社は、第三者割当増資と助成金による合計11億円相当の資金調達を実施したことを発表しました。 ユナイテッド・イミュニティは、マクロファージと樹状細胞…
自社イベントプラットフォームを構築できるサービス「eventos」などを展開する「bravesoft」と「ピアズ」が資本業務提携
2023年2月27日、株式会社ピアズは、bravesoft株式会社より、CVC事業の第3号案件として、第三者割当増資を引き受け、イベントテック事業に関する資本業務提携したことを発表しました。 brav…
データ資産の自在なコントロールを実現する「Minitt」が6,000万円調達
2021年10月14日、株式会社Minittは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 業務・部門・会社横断におけるデータ資産の自在なコントロール・強力なコンプライアンス・迅速な業…

大久保の視点

ニコニコ超会議・学生ピッチ甲子園ビジネス部門優勝&1000万円獲得はウェルヘルス土井久生馬さん
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
(2024/4/28)
「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】