企業向け健康管理システム「Carely」を展開する「iCARE」がフィットネスクラブや介護リハビリ施設などを運営する「ルネサンス」と業務提携

tips

2023年5月31日、株式会社iCAREは、株式会社ルネサンスと、2023年6月1日から業務提携を開始することを発表しました。

iCAREは、企業向け健康管理システム「Carely」を開発・提供しています。

労働安全衛生法で定められているすべての健康情報の一元管理を実現します。また、その健康データを専門家が分析することによる会社特有の課題の発見と、専門職(保健師・心理カウンセラーなど)によるコンサルティングを提供しています。

ルネサンスは、スポーツクラブ事業、自治体や企業等での健康づくり事業、介護リハビリ事業などを展開しています。

今回の提携により、iCAREの強みである健康データの活用と、ルネサンスの強みである健康づくりの多彩なソリューションをかけ合わせ、中長期で職域における健康課題解決のNo.1企業となることを目指します。

まずは顧客企業に対し、相互のサービス(健康管理システム「Carely」+「健康施策」)の提案や、共同オンラインセミナーやリアルイベントの実施など、営業・マーケティングでの協業を予定しています。


かつて産業界では健康管理は従業員の個人的な責任とされてきました。しかし、劣悪な労働環境やパワーハラスメントの存在により、労働者の自殺が増加し、この問題が社会的な関心事となりました。メディアなどでも取り上げられ、企業の社会的責任が問われるようになりました。

こうした背景から、企業においても健康管理は単に従業員個人の責任ではなく、企業自体の責任として認識されるようになりました。さらに最近の研究では、従業員の健康状態が生産性に大きな影響を与えることが明らかになり、健康管理を通じて生産性向上を目指す企業が増加しています。

「ウェルビーイング」とは、肉体的・精神的・社会的な面で充実した状態を指します。従来の「健康」という言葉は、病気にかかっていないことや肉体的な健康さをイメージさせるものでしたが、ビジネスの文脈では、健康を総合的に捉える概念としてウェルビーイングが使用されています。

ウェルビーイングを実現している企業や組織では、生産性が高まり、離職率が低いことが明らかになっています。したがって、企業は従業員のウェルビーイングに取り組むことで、業績向上と人材の定着につながることが期待されます。これにより、従業員と企業の双方にとってメリットがもたらされるのです。

株式会社iCAREのコメント

このニュースを受けまして、株式会社iCAREよりコメントが届きました。

・今回の業務提携の目的は何ですか?

ルネサンスの得意領域である「健康づくりの多彩なソリューション」と、iCAREの得意領域である「健康データの活用」を相互に活かすことで、健康づくりの行動変容パートナーとして顧客企業から支持され、中長期で職域における健康課題解決のNo.1企業となることを目指してまいります。

健康経営をする上での従業員の健康データの蓄積・可視化・分析(専門家知識)→Carely
分析結果に基づいた健康施策の提供→ルネサンス
施策の結果のデータ・分析→Carely

というように、健康経営のPDCAを両社のサービスで企業に提供していきたいと考えております。

・今後の展望を教えてください。

まずは顧客企業に対して、相互のサービス(健康管理システム「Carely」+「健康施策」)の提案や、共同オンラインセミナーやリアルイベントの実施など、営業・マーケティングでの協業を予定しております。

・読者へのメッセージをお願いします。

両社の技術やノウハウを活用し、今までにない効果的な健康経営サービスの実現に挑戦します。2社で連携し、顧客企業の事業成長につながる健康づくりに貢献してまいりますので、ご期待下さい。

従業員の健康状態、とくにこころの状態を把握する取り組みのひとつにストレスチェックがあります。ストレスチェックは労働者が常時50名以上の事業場において実施義務がありますが、ウェルビーイングの実現のためにも重要となっています。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、社労士によるストレスチェック対応について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ Carely iCARE ウェルビーイング ウェルビーイング経営 フィットネス ヘルスケア 企業 健康 健康管理 健康経営 株式会社 業務提携 職域
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ビジネス書などの要約サービス「flier」運営の「フライヤー」が2億円調達
2021年1月18日、株式会社フライヤーは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ビジネス書や、実用書、教養書など、幅広い分野から厳選した本の要約を提供するサービス「flier(フライヤ…
決裁者営業支援の「アライアンスクラウド」とオールインワン型BtoBマーケティングツール提供の「ベーシック」が業務提携
2022年8月9日、株式会社アライアンスクラウドは、株式会社ベーシックと、業務提携契約を締結したことを発表しました。 アライアンスクラウドは、決裁者アポ獲得支援SaaS「アポレル」を開発・運営していま…
モバイルオンラインゲーム事業を展開する「gumi」が70億円調達
2022年12月22日、株式会社gumiは、SBIホールディングス株式会社、および、株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスと資本業務提携契約を締結し、第三者割当増資にて総額70億円の普通株式…
スマートロッカーを展開する「SPACER」が6.15億円調達
2024年1月31日、株式会社SPACERは、総額6億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SPACERは、スマートロッカー「SPACER(スペースアール)」を開発・提供しています。…
3Dプリント義足ソリューション事業を展開する「インスタリム」が11億円調達
2025年3月26日、インスタリム株式会社は、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。 インスタリムは、高品質・低価格な3Dプリント義足を製造・販売するクリニック事業と、義足の3D設計・…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集