創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年5月18日メタバースプラットフォーム「cluster」を運営する「クラスター」が52億円調達
2023年5月17日、クラスター株式会社は、合計52億円の資金調達を実施したことを発表しました。
クラスターは、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営しています。
誰もがバーチャル上で音楽ライブやカンファレンスなどのイベントを開催し、参加できるプラットフォームです。
スマートフォン・PC・VRデバイスなど多様なデバイスからアクセスできること、数万人の同時接続が可能なシステムにより、大規模イベントや人気IPコンテンツの常設化を可能にしていることなどを特徴としています。
今回の資金は、法人顧客・クリエイターが「cluster」を活用できるようなサービスを展開する子会社の設立や、海外展開、教育分野への進出などを目的としたプロダクト開発、マーケティングの強化に充当します。
メタバースとはインターネット上に構築された仮想空間であり、従来の仮想空間と比べ、大規模かつ自由度が高いことを特徴としています。
メタバースは現実世界よりも自由な空間・体験をつくることができ、さらにインターネットに接続できる環境があれば世界中のどこからでも同じ空間にアクセスできることから、音楽ライブなどのエンターテインメントや、ビジネスにおける展示会・商談会などのイベントにおいて活用が進んでいます。
また、メタバースは特定の遊び・行動を強要するようなものではなく、現実世界と同じように、モノを買ったり、モノをつくったり、他人とコミュニケーションをとったり、好きな場所に行ったりといった、ユーザーに高い自由を提供する空間として提供されているサービスもあり、こうしたメタバースでは、アバター(3Dモデルで表現される自分自身の表象)の売買やカスタマイズ、複数人でのコンテンツ制作など、メタバース特有の文化・経済圏も形成されており、今後のさらなる成長が期待されています。
一方、メタバースをビジネスで活用したい場合、一から仮想空間を構築したり仮想空間でユーザーが動くための仕組みを実装するというのはとてもコストのかかることであり、非効率的です。
そのため、フレームワークやテンプレートを利用してメタバースを構築するサービスや、大規模なメタバースを構築し、そのメタバースの中で企業からの依頼を受けて音楽ライブなどのイベントを開催するといったプラットフォームが登場しています。
「cluster」は、誰もが参加し、自身のワールドをつくることができるメタバースプラットフォームです。いわゆるソーシャルVRやVR SNSと呼ばれるサービスであり、アバターを介して他ユーザーとコミュニケーションができるソーシャルな仮想空間です。
「cluster」は、国産のソーシャルVRであり、他のソーシャルVRと異なり、スマートフォンから利用できることを大きな特徴としています。
現在、HMD(VRゴーグル)はまだ高価であり、スペックについても難点があることから、爆発的な普及には至っていません。そのため普及率の高いスマートフォンからアクセスできる「cluster」は、こうしたHMDを持っていないユーザーにも訴求することができます。
ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | cluster PC VR VRデバイス イベント カンファレンス クラスター スマートフォン デバイス バーチャル プラットフォーム メタバース 仮想現実 仮想空間 株式会社 資金調達 音楽ライブ |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年6月23日、クラスター株式会社は、株式会社博報堂DYホールディングスより第三者割当による出資を受け、資本業務提携に合意したことを発表しました。 また直近では、2023年5月17日に52億円の…
2019年10月21日、Space BD株式会社は、総額3億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 宇宙ベンチャーとして、商業的なアプローチにより宇宙産業の発展への貢献を目指しています…
2022年5月2日、ミドルマン株式会社は、「Teuchi for デジプラ」をローンチしたことを発表しました。 また、「Teuchi for デジプラ」は、株式会社タスカジが提供する家事代行マッチング…
2022年11月2日、株式会社クラスは、売掛債権の流動化ならびに銀行融資等により、総額19億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラスは、家具・家電のサブスクリプションサービス「CLAS(クラ…
2022年4月1日、株式会社調和技研は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 調和技研は、AI研究を行う北海道大学大学院調和系工学研究室から生まれた、北大発認定ベンチャー企業です。 クラ…
大久保の視点
2024年4月27日(土)~2024年4月28日(日)に幕張メッセでニコニコ超会議実行委員会で『ニコニコ超会議2024』が開催された。 『ニコニコ超会議20…
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…