ブラックカードはどのようなもの?取得の条件やメリット、おすすめのブラックカードを紹介
ブラックカードはステータス以上のメリットがある
ブラックカードと聞けば、富裕層の人が所持するイメージを持つのではないでしょうか。
ラグジュアリーな印象があるブラックカードですが、メリットはステータスの高さだけにとどまりません。
コンシェルジュサービスやラウンジの利用など、多くの特典があります。
この記事では、ブラックカードのメリットやデメリットを紹介し、所有するためにはどうしたら良いのかを解説します。併せて、有名なブラックカードをいくつか紹介します。
※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください
この記事の目次
最上級のカードがブラックカード
日常の買い物からインターネットショッピング、公共料金の支払いなど、クレジットカードは広く普及しています。
一般的なクレジットカードを持つ人は多くいますが、それ以外のクレジットカードについてはあまり知られていないかもしれません。
クレジットカードには、ゴールドやプラチナといったランクがあり、「一般→ゴールド→プラチナ→ブラック」と上がります。
そのトップにあるブラックカードは、保有している人を見ることも少なく、詳しい内容もあまり知られていません。
まずは、ブラックカードのランクや特徴について紹介します。
クレジットカードの種類
クレジットカードは主に以下の4つに分けられます。
以下に、それぞれを紹介します。
・一般カード
一般カードは、そのクレジットカードの中でも最もベーシックなカードで、審査の難易度もそこまで高くありません。
ステータスが高いわけではありませんが、クレジットカードとしての機能やサービスは十分に受けられ、利用者数も多くいるカードです。
・ゴールドカード
ゴールドカードになると、一般カードと比較して特典やサービスが充実します。
空港ラウンジが利用できるなどサービスや無料付帯の保険が利用可能になる場合もあります。
ゴールドカードは審査の基準が設けられていて、年間の利用金額や取引きの実績などの要件を満たさなければいけません。
・プラチナカード
プラチナカードは、ゴールドカードよりもワンランク上のステータスが高いカードです。
審査も通りにくく、あまり目にする機会はないかもしれません。
・ブラックカード
ブラックカードは、基本的に招待制で、審査の難易度が最も高いカードです。
あらゆるカードのランクでも最高位とされていて、ハイクオリティなサービスや特典が受けられます。
ブラックカードは招待されるまでの条件や受けられる特典やサービスなどの情報があまり公開されていません。
公式の情報が少ないことも相まって、興味や関心を寄せられています。
ブラックカードの年会費は?
ブラックカードはステータスが高いため、ほかのクレジットカードと比較しても年会費は高めに設定されています。
年会費が安いブラックカードであれば5万円程度ですが、年会費が高額な場合には約40万円以上にもなるようです。
さらに、年会費以外に高額な入会費用がかかるケースもあります。余力を持って、これらの費用を払い続けられるほどの経済力がないと保有できません。
プラチナカードでも多くのサービスが利用できる
高品質なサービスが受けられるブラックカードですが、ステータスの高さと年会費とのバランスを考えてしまうのではないでしょうか。
また、ブラックカードにしたくても条件を満たしていない場合もあります。
そこで、高品質サービスを求める人から支持されているのがプラチナカードです。
プラチナカードは、カード会社によってはブラックカードと近いレベルのサービスが受けられるものもあります。
プラチナカードであれば任意で申込みができる上、サービスや年会費の情報も公開されています。
ブラックカードを持ちたいと考えている人も、まずはプラチナカードを保有してみるのも良い方法のひとつです。
ブラックカードを持つメリット・デメリット
ブラックカードは憧れの存在であるだけでなく、保有することによって多くのメリットがあります。
カード会社によってある程度違いはありますが、ブラックカードを持つことによるメリットを紹介します。
メリット①利用限度額が大きい
クレジットカードの限度額は、それまでの利用状況やカードのランクなどの様々な要素によって決まっています。
ブラックカードも利用者の任意によって限度額が定まっていて、一般的には最低で100万円から数千万円とカード会社ごとに違いがあります。
日常でそこまで大きな買い物はしない人も多いかもしれません。
しかし、例えばブラックカード使って旅行を手配する場合には、限度額が大きいことは便利でしょう。
メリット②保有することがステータス
ブラックカードは、ブラックカードを保有すること自体にも価値があります。
招待性で財力がなければ保有できないブラックカードは、最高峰のステータスのひとつです。
ブラックカードは、カード自体もベーシックなカードとは異なる雰囲気があり、中には金属製のものも発行されています。
高級感がある金属の質感や重みは、ほかのカードにはない高級感を放っています。
特に時間をかけてブラックカードを手に入れた人にとっては、手元にブラックカードがあること自体が喜びといえるのかもしれません。
メリット③高級ホテルでの優待
ブラックカードの保有者は、国内外の高級旅館やホテルも優待を使ってお得に利用できます。
世界中にある有名ホテルには、VIPに対して特別なプログラムを提供していることも多くあります。
ブラックカードがあることで、部屋がアップグレードされたり、各種サービスが利用できたりと多くの待遇が受けられるため、出張や旅行が多い人にとって大きなメリットです。
メリット④特別イベントへの招待
ブラックカードを持っていると、ブラックカード会員だけの特別なイベントに参加できます。
内容はカード会社によって異なりますが、会員同士の交流を図るイベントや有名なレストランをカード会社が貸し切りにしてもてなすイベントもあるようです。
メリット⑤予約サービスも利用可能
ブラックカードを持っていることで、ホテルや航空券、ゴルフ場といったサービスの予約代行を利用できます。
一見さんでは断られるような料亭や、予約が殺到しているレストランの予約が取れる場合もあります。
メリット⑥各種施設の優待
ブラックカードを保有していることで、ホテルやレストラン空港などで様々な優待プログラムを利用可能です。
例えば、飲食店でドリンクサービスや、空港でVIPラウンジを使えるだけでなく、リムジンによる無料送迎が設けられているカードもあります。
メリット⑦保険が付帯する
ブラックカードは、カードに付帯している保険の内容も充実しています。
一般のクレジットカードでも保険は付帯するものの、ブラックカードはより手厚い保障が受けられます。
海外旅行保険や家族への保障が付帯しているブラックカードもあるほか、ショッピング保険、スポーツ保険が付帯など充実の内容です。
メリット⑧コンシェルジュサービスが受けられる
クレジットカードのサービスの中でも、プラチナカード以上のランクのカードに付帯するのがコンシェルジュサービスです。
コンシェルジュサービスは、24時間365日無休で顧客のリクエストに対応してくれるサービスです。
例えば、電話1本でホテルや飛行機の手配をしてくれたり、誰かをもてなしたい時には当日のプランからプレゼントまで提案してくれたりと、リクエストに細やかに対応してくれます。
コンシェルジュサービスは、まるで私設秘書を雇用したようなホスピタリティを提供してくれるサービスです。
加えて、ブラックカードにはブラックカード保有者専門のコンシェルジュがつくこともあるといわれています。
デメリットは年会費が高額なこと
ブラックカードは多くの優待、サービスが受けられ、ステータスも高いカードです。
唯一挙げられるデメリットは、ブラックカードを保有することで高額な年会費がかかってしまう点です。
ブラックカードの年会費は、十数万はかかるため決して安くはありません。
高い年会費があるからこそ、充実したサービスや保障が受けられるものの、ブラックカードを持っていても付帯サービスを使わない場合は宝の持ち腐れになってしまいます。
どのような人がブラックカードを持てる?
ブラックカードを持つための条件は、どのカード会社であっても一切公表はされていません。
ブラックカードを持っている人の傾向から、年間利用額・勤務先・年収などが関係していると推測されています。
ここでは、ブラックカードを持てる人の条件を、わかっている範囲で紹介します。
カード会社からインビテーションを受けた人
ブラックカードを持つ条件のひとつが、カード会社からインビテーションを受けていることです。
インビテーションとは、特定の条件を満たした人にだけ贈られるカード会社からの招待状を指します。
ブラックカードは基本的にインビテーション専用です。
ゴールドカードやプラチナカードを一定以上使用して、条件を満たしインビテーションを受け取った人だけが申し込める仕組みです。
クレジットの実績を積む
インビテーションが届く条件は一切公開されていません。
しかし、クレジットカードの利用額が大きく、利用履歴が良好である顧客であることは間違いないと考えられます。
そのため、インビテーションを受け取るためには、良好なカードの実績をまず積むことが大切です。
支払いが遅延してしまうと、履歴に傷がつくので注意してください。
年間のクレジット利用額が大きい
ブラックカードにグレードアップするには、年間のクレジットカード利用額もポイントです。
使用する場面やポイントに合わせて複数のクレジットカードを使い分けている人もいるかもしれません。
しかし、ブラックカードを目指すのであれば、カードを一本化して利用額を増やすことも検討してください。
プラチナカードからのグレードアップを目指す
クレジットカードのランクにおいて、プラチナカードはブラックカードの一歩手前にあるカードです。
プラチナカードもサービスが充実していてステータスが高いカードですが、インビテーションが必要なブラックカードとは異なり、任意で申し込めるものもあります。
一般のクレジットカードと比較すればプラチナカードの審査は厳しいため、下位のカードから徐々にグレードアップする方法もあります。
最終的にはブラックカードを目指せるよう、クレジットカードの実績を積むと良いでしょう。
比べて選ぶおすすめのブラックカード
一言でブラックカードといっても、様々な種類があり、受けられる特典やサービスも違います。
ここでは、おすすめであり、有名なブラックカードを紹介します。
Mastercard Black Card
「Mastercard Black Card」は、「Mastarcard」における最上位のカードです。
世界3,000以上のホテルで宿泊優待や受けられるほか、365日利用できるコンシェルジュサービスがあります。
さらに、入手困難な日本酒やスイーツの優先販売といった特典も付きます。
「Mastercard Black Card」は、ビジネスカードで入会すれば年会費も経費として計上できるので、仕事でカードを作りたいと考えている人にもおすすめです。
ポイント還元率も1,25%と高い水準を維持しています。
クレジットカードでは珍しい縦型デザインと、重厚感がある金属製である点にも注目です。
Mastercard Gold Cardならインビテーション不要
ブラックカードではありませんが、「Mastercard Gold Card」はインビテーションがなくても申込みができるラグジュアリーカードです。
24金コーティングされた金属カードは高級感があり、存在感も十分です。
コンシェルジュサービスやラウンジ利用といった特典も充実していて、ステータスの高いカードを持つのであれば、選択肢に入りやすい1枚といえます。
アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード
「アメリカン・エキスプレス センチュリオン・カード」は、「アメリカンエキスプレス」から発行されているステータスカードです。
クレジットカードとの頂点とも呼ばれ、年会費は385,000円で入会金は550,000円と高額で、重厚なチタン製のカードは高級感にあふれています。
世界的にも広く知られているカードなので、各国のホテルや航空機でのサービスも受けられます。
このカードは招待性なので、まずはプラチナカードからグレードアップを目指すのが妥当です。
JCB ザ・クラス
「JCB ザ・クラス」は、国内ブランドで最高クラスのクレジットカードです。
「ザ・クラスメンバーズ・セレクション」という、選ばれた上質な品々から好きなものを受け取れる特典のほか、コンシェルジュサービスや人気テーマパークでJCBザ・クラス会員限定プランが利用可能です。
同テーマパークに用意されているラウンジも、JCBザ・クラス会員の特権で利用できるため、同テーマパークやキャラクターのファンにもおすすめできるカードです。
「JCB ザ・クラス」は、「JCBプラチナ」と「JCBゴール ザ プレミア」、「JCBゴールド」を保有している人の中でインビテーションを受けた人だけが発行できます。
ダイナース プレミアムカード
「ダイナースプレミアムカード」は、年会費143,000円で高いステータスとハイクオリティなサービスが受けられるカードです。
最高1億円の海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険が自動付帯しているほか、ショッピング・リカバリーが年間500万円まで、利用条件付きで付帯しています。
ダイナースは食に強いカードとしても知られており、プレミアム会員だけが利用できるレストランも用意されています。
楽天ブラックカード
「楽天ブラックカード」は、年会費33,000円のブラックカードです。
ほかのブラックカードと比較して年会費は安い点が特徴で、旅行保険やショッピング保険、コンシェルジュサービスなどのサービスも充実しています。
楽天ポイントを貯めやすいので、普段の買い物や旅行で「楽天」グループのサービスを利用している人におすすめです。
まとめ
ブラックカードに憧れを持つ人も多く、カード会社によっては手が届くものもあります。年会費が高額である点を除けば、優待や特典、保険の付帯などが大きな魅力です。
ブラックカードを保有するためには、下位のカードを保有して実績を積むとインビテーションを受けられる場合もあります。
サービスや特典を比較して、どのブラックカードを目指したいかを決め、カードを一本化するとブラックカード取得の道が開けるかもしれません。
(編集:創業手帳編集部)