
高度な蓄電池制御技術を保有する「NExT-e Solutions」が「大阪ガス」と資本業務提携

2022年9月14日、NExT-e Solutions株式会社は、大阪ガス株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
NExT-e Solutionsは、独自の蓄電池の制御技術(BMS:Battery Management System)を有しています。
BMSの主な機能は、電池セルを安全に使用するための充放電の制御機能、充電残量の算出機能、直列接続された電池セルの充電残量を平均化するバランシング(均等化)機能です。
NExT-e Solutionsが開発・提供する独自のBMSは、通常のBMSの機能に加え、多直列された複数の電池セルを1つの電池であるかのように制御できる「ACB(アクティブ・セルバランス)」、直列電池において、モジュール間での電圧・容量のズレを補正する技術「AMB(アクティブ・モジュールバランス)」、並列接続された複数の電池パックにおいてそれぞれの電圧を管理し、各電池パックの使用可能電圧範囲のみの接続と、使用不可能電圧範囲の切り離しを可能にする「IHS(インテリジェント・ホットプラグ・スイッチ)」を備えています。
大阪ガスとの連携により、大阪ガス敷地内で、EVとフォークリフトから回収したリユース蓄電池と新品の蓄電池を用いた蓄電池システムを構築する実証実験を実施します。
NExT-eSの制御技術に加え、大阪ガス100%子会社であるKRIの劣化診断技術を活用し、劣化状況が異なる蓄電池を組み合わせて運転した際の、リユース蓄電池の有効性を検証します。
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カーボンフリーな社会の実現のため、新たなエネルギー基盤としての蓄電池の需要が高まり続けています。
一方で、現状の技術では蓄電池の水平リサイクル(蓄電池から蓄電池へのリサイクル)は難しく、世界中で水平リサイクルの手法が研究開発されています。
そのため、EV(電気自動車)などから排出される使用済み蓄電池を無駄にしないためには、リユースするための仕組みが求められています。
しかし、使用済み蓄電池の再使用時には、劣化状態が異なる蓄電池を組み合わせて使用すると、もっとも利用可能量が低い蓄電池に引っ張られてしまうという課題があります。
NExT-e Solutionsは、このような蓄電池を組み合わせて使用する際の課題を解決するため、独自のBMSを開発・提供しています。
家庭や企業で太陽光発電を導入する際、需要と供給のバランスを保ち、安定的な電力系統を確立するには蓄電池が必要となります。
しかし蓄電池は高価な設備であることから、太陽光発電の導入を見送る人が多いことが課題となっています。
リユース蓄電池が普及することで蓄電池の低コスト化が実現するため、太陽光発電システムの導入も進むと考えられています。
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