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宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す「将来宇宙輸送システム」が3億円調達

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2022年9月1日、将来宇宙輸送システム株式会社は、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、インキュベイトファンド株式会社です。

将来宇宙輸送システムは、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指しています。

今回の資金調達により、単段式の完全再使用型宇宙往還機(SSTO, Single Stage To Orbit)の実現に必要な技術課題の洗い出し、低コスト化、有人宇宙輸送技術の検討を行い、宇宙輸送サービスの提供などの事業計画を検討します。

これまで衛星などを打ち上げるためのロケットは一度の打ち上げで用途を終える「使い捨て」を前提に設計・開発されていました。

ロケットを再使用するには回収の手間や、再使用に耐えうるほど頑丈に作る必要があるため、このコストを考えると使い捨てのほうが安いという結論に至っていました。

しかし、近年のテクノロジーの急激な進展によって再使用ロケットに再度注目が集まっています。

たとえば、イーロン・マスク氏が立ち上げた米国の宇宙ベンチャーSpaceXは、完全に再使用できるロケットと宇宙船の実現により、宇宙への輸送コストを1/100にすることを目指しています。

また、SpaceXの部分的に再使用できるロケット「Falcon 9」は、これまでに10回以上のブースターの再利用に成功しています。

国内においても、コストの低い宇宙輸送システムを確立するための取り組みが進んでいます。

国内の宇宙ベンチャーとしては、サブオービタルスペースプレーン(有翼式再使用型ロケット)を開発する株式会社SPACE WALKER、ロケットの量産・使い切りによって低コスト化を図るインターステラテクノロジズ株式会社、自社発射場によって契約から打ち上げまでを最短にするスペースワン株式会社などが宇宙輸送に取り組んでいます。

スケールの大きなビジネスには、多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、創業期の資金調達について詳しく解説しています。

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