注目のスタートアップ

DIDs(分散型識別子)を用いた実績証明プロダクト「VESS」を提供する「VESS Labs」が資金調達

company

2022年8月17日、株式会社VESS Labsは、資金調達を実施したことを発表しました。

また、「VESS(ベス)」β版のサービス提供を開始したことも併せて発表しています。

「VESS」は、DIDs(Decentralized Identifiers, 分散型識別子)を用い、個人のアイデンティティをデータとして可視化し、職歴書など実績証明として活用できるプロトコルです。

ユーザーはすべての実績データをDIDに紐づけて自身で所有・管理し、第三者に制限されることなく検証可能なデータとして持ち運ぶことが可能です。

それぞれの実績データは、「Voxel」と呼ばれる3D立方体として可視化されます。実績内容(職種・報酬金額・成果物など)によって見た目や色が異なり、これが積み上がっていくことで、ユーザーのアイデンティティとして表現されます。

ユースケースとしては、自身の実績証明/Web3版職歴書、実績証明つきオンチェーン支払いなどを想定しています。

今後、「VESS」を活用した分散型のユーザー実績データベースの構築を目指しています。

ユーザーの許可した範囲でデータをAPIなどによって参照できるようにすることで、Web3プロダクトや企業などが、データを一から収集する手間やリファレンスチェックにかかるコストを削減しつつ、ユーザーの実績データを活用できるようにする予定です。

DIDs(またはDID)とは、分散型IDを実現するための識別子のことです。

ブロックチェーン技術を活用しており、個人にまつわるさまざまな証明をデジタル化し、個人が所有・管理できるようにするためのものです。

個人は社会的な生活のため、さまざまな証明が必要となることがあります。

たとえば、お酒など年齢確認が必要なものを購入する場合は免許証などの身分証明書の提示が必要となりますし、資格が必要となる仕事につく場合は資格を証明する証明書が必要となります。

また、これらの証明書などは発行する企業・組織などが管理しており、その管理にコストがかかっているほか、流出などのプライバシーの問題も抱えています。

ほかにもインターネットの普及・発展により、各種オンラインサービスの本人確認や電子契約などを行うケースが増えており、企業が個人の重要な情報を保管・管理することも増えています。

また、こうした個人情報は巨大IT企業が中央集権的に管理するという構造になっているため、ハッキング・データの改竄・不正流出などのリスクを常に抱えています。

こういった個人情報や証明書にまつわる問題を解決するものとしてDIDsは考案されました。

VESS LabsはこのDIDsを活用し、個人の実績・評価を可視化するアイデンティティインフラの構築を目指しています。

株式会社VESS Labsのコメント

このニュースを受けまして、株式会社VESS Labsよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

主にプロダクトの開発とグロースです。VESSはグローバル展開を前提としており、現在も海外プロトコルと連携をとりながら開発を進めています。

今後はこれまで以上に国外にも軸足をおきながら、VESSの急成長にフォーカスしてまいります。

・今後の展望を教えてください。

現代社会では、個人の実績データはそれぞれの組織・サービス内にサイロ化され分散しています。

そのため個人が「何を学び、どんなアウトプットを出したのか」を全て表現することは難しく、例えば採用時には企業側は学歴や職歴などの単純なラベルに頼って評価せざるを得ません。

これらのラベルは時に不適切なバイアスを生みますし、より深く個人を評価しようとするとリファレンスチェックなどのコストもかかります。

私たちはこのような問題を解決するため、VESSを通じて、今の社会の仕組みでは表現しきれない個人の実績・評価をあまねく可視化するアイデンティティインフラの構築を目指しています。

・読者へのメッセージをお願いします。

いわゆるWeb3の発展に伴いより一層DID領域への注目が集まる一方で、グローバル全体を見てもまだまだ実用化に向けては手探りな部分も多く、ゲームチェンジを起こしたと言えるプロダクトはまだあまり現れていません。

だからこそ日々とてつもないスピードで新しいものが生まれていますし、とてもワクワクする領域です。

もし気になった方がいたら、ぜひDiscordやメールにてご連絡ください!

Discord: https://discord.gg/TBJFmJv6uZ
Mail: info@vess.id

ブロックチェーンやAIなどの最新技術を活用したプロダクトの開発は、時代をリードすることができます。しかしこれらの技術は専門知識を必要とするため、優秀な人材を獲得する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Web3 ブロックチェーン 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2026年最新】起業・開業の味方!補助金・助成金おすすめ15選|税理士・社労士・行政書士監修
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

突風・乱気流をリアルタイムに可視化する3次元風計測装置を開発・製造する「メトロウェザー」が3.6億円調達
2023年8月1日、メトロウェザー株式会社は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メトロウェザーは、小型ドップラー・ライダー「Wind Guardian」の開発・製造と、風…
アパレル事業者向け業務クラウド「PORTUS CLOUD」運営の「park&port」が8,000万円調達
2022年3月17日、park&port株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 park&portは、アパレル事業者向け業務クラウド「PORTUS CLOUD(ポルタス…
シェア型フードホール/横丁の運営などを手がける「favy」が資金調達
2025年7月17日、株式会社favyは、資金調達を発表しました。 引受先は、冷凍冷蔵機器の総合メーカーであるフクシマガリレイ株式会社です。 今回の資金調達により、累計調達額は38億円超となりました。…
ネイリストに直接予約できるアプリ「Nailie」を提供する「ネイリー」が資金調達
2024年12月25日、株式会社ネイリーは、鈴木おさむ氏が代表を務めるスタートアップファクトリー(株式会社ゴーイングメリー)と、東京ガールズコレクション(TGC)を企画制作する株式会社W TOKYOか…
創作プラットフォーム「Nola」を提供する「indent」が資金調達
2023年10月5日、株式会社indentは、資金調達を実施したことを発表しました。 indentは、創作プラットフォーム「Nola」を提供しています。 「Nola」は、PCとスマートフォンの双方でデ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集