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2022年8月18日DIDs(分散型識別子)を用いた実績証明プロダクト「VESS」を提供する「VESS Labs」が資金調達
2022年8月17日、株式会社VESS Labsは、資金調達を実施したことを発表しました。
また、「VESS(ベス)」β版のサービス提供を開始したことも併せて発表しています。
「VESS」は、DIDs(Decentralized Identifiers, 分散型識別子)を用い、個人のアイデンティティをデータとして可視化し、職歴書など実績証明として活用できるプロトコルです。
ユーザーはすべての実績データをDIDに紐づけて自身で所有・管理し、第三者に制限されることなく検証可能なデータとして持ち運ぶことが可能です。
それぞれの実績データは、「Voxel」と呼ばれる3D立方体として可視化されます。実績内容(職種・報酬金額・成果物など)によって見た目や色が異なり、これが積み上がっていくことで、ユーザーのアイデンティティとして表現されます。
ユースケースとしては、自身の実績証明/Web3版職歴書、実績証明つきオンチェーン支払いなどを想定しています。
今後、「VESS」を活用した分散型のユーザー実績データベースの構築を目指しています。
ユーザーの許可した範囲でデータをAPIなどによって参照できるようにすることで、Web3プロダクトや企業などが、データを一から収集する手間やリファレンスチェックにかかるコストを削減しつつ、ユーザーの実績データを活用できるようにする予定です。
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DIDs(またはDID)とは、分散型IDを実現するための識別子のことです。
ブロックチェーン技術を活用しており、個人にまつわるさまざまな証明をデジタル化し、個人が所有・管理できるようにするためのものです。
個人は社会的な生活のため、さまざまな証明が必要となることがあります。
たとえば、お酒など年齢確認が必要なものを購入する場合は免許証などの身分証明書の提示が必要となりますし、資格が必要となる仕事につく場合は資格を証明する証明書が必要となります。
また、これらの証明書などは発行する企業・組織などが管理しており、その管理にコストがかかっているほか、流出などのプライバシーの問題も抱えています。
ほかにもインターネットの普及・発展により、各種オンラインサービスの本人確認や電子契約などを行うケースが増えており、企業が個人の重要な情報を保管・管理することも増えています。
また、こうした個人情報は巨大IT企業が中央集権的に管理するという構造になっているため、ハッキング・データの改竄・不正流出などのリスクを常に抱えています。
こういった個人情報や証明書にまつわる問題を解決するものとしてDIDsは考案されました。
VESS LabsはこのDIDsを活用し、個人の実績・評価を可視化するアイデンティティインフラの構築を目指しています。
株式会社VESS Labsのコメント
このニュースを受けまして、株式会社VESS Labsよりコメントが届きました。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
主にプロダクトの開発とグロースです。VESSはグローバル展開を前提としており、現在も海外プロトコルと連携をとりながら開発を進めています。
今後はこれまで以上に国外にも軸足をおきながら、VESSの急成長にフォーカスしてまいります。
・今後の展望を教えてください。
現代社会では、個人の実績データはそれぞれの組織・サービス内にサイロ化され分散しています。
そのため個人が「何を学び、どんなアウトプットを出したのか」を全て表現することは難しく、例えば採用時には企業側は学歴や職歴などの単純なラベルに頼って評価せざるを得ません。
これらのラベルは時に不適切なバイアスを生みますし、より深く個人を評価しようとするとリファレンスチェックなどのコストもかかります。
私たちはこのような問題を解決するため、VESSを通じて、今の社会の仕組みでは表現しきれない個人の実績・評価をあまねく可視化するアイデンティティインフラの構築を目指しています。
・読者へのメッセージをお願いします。
いわゆるWeb3の発展に伴いより一層DID領域への注目が集まる一方で、グローバル全体を見てもまだまだ実用化に向けては手探りな部分も多く、ゲームチェンジを起こしたと言えるプロダクトはまだあまり現れていません。
だからこそ日々とてつもないスピードで新しいものが生まれていますし、とてもワクワクする領域です。
もし気になった方がいたら、ぜひDiscordやメールにてご連絡ください!
Discord: https://discord.gg/TBJFmJv6uZ
Mail: info@vess.id
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