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2022年4月14日株式会社アミンファーマ研究所 五十嵐一衛|脳梗塞リスク評価サービスの事業展開で注目の企業
かくれ脳梗塞のリスク評価サービス事業で注目なのが、五十嵐一衛さんが2007年4月に創業した株式会社アミンファーマ研究所です。
現代の3大疾病の一つとなっている「脳血管疾患」。その羅患者数は年々増加しており、令和2年時点で約10万人が脳血管疾患で命を落としています。
また命は取り留めたとしても、体の一部が動かしにくいとか言葉がうまく発せられないなどの身体に障害が残り、今まで通りの生活を送ることが難しくなり、介護状態を余儀なくされる方も多くいらっしゃいます。
一人一人の大切な命を脅かすだけではなく、国家の医療費や医療従事者、家族や周辺の方にも大きな負担がのしかかることになる、まさに大きな社会課題の一つとなっています。
この脳血管疾患の中で過半数を占めているのが「脳梗塞」(血栓が詰まったり血管が狭くなって血液が流れにくくなることで起こる症状)です。
たいていの場合は、頭痛やめまい、手足のしびれなど、何某かの体調変化があって気付くことが多いのですが、実はその陰には症状が出ないまま放置されている小さな脳梗塞『かくれ脳梗塞』を持つ方が非常に多く存在しています。
これを放置しておくと、将来的に脳卒中や認知症にかかってしまう可能性が高くなると言われています。
現在、30代で約20%、40代で約25%、50代で約35%、60代で約50%、70代以上だとそれ以上の割合で『かくれ脳梗塞』が発見されるというレポートもあるくらい、決して他人ごとではない大変身近な危険因子なのです。
大ごとになる前に、少しでも早い段階で発見・治療を開始することが出来れば、危険を回避できる可能性も高まります。
今、このかくれ脳梗塞を非常に簡単な方法で発見できるプロダクトに、大きな注目が集まっています。
株式会社アミンファーマ研究所の脳梗塞のリスク評価サービス事業の特徴は、血液検査という手軽な方法で、かくれ脳梗塞を高確率で発見できるという、簡便さと確実性を兼ね備えたプロダクトである、という点です。
株式会社アミンファーマ研究所の五十嵐一衛さんに事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
血液検査だけで、まだ自覚症状のない「かくれ脳梗塞、脳梗塞のリスク」を約85%の精度で検出できるのが特徴です。
血中に含まれる毒性の強い細胞傷害物質「アクロレイン」と、その防御物質であるIL-6とCRPの量を測定して、「ローリスク(低値)」「境界値」「ハイリスク(高値)」の3段階で脳梗塞の発症リスクを評価します。
健康診断や人間ドックのオプションとして定期的にリスクチェックすることで、早期発見による適切な治療、生活習慣の改善による健康維持が期待できます。
当初より健診に導入いただいていた健康保険組合で脳卒中発症者が半数以下に減少するなど、高齢者の健康維持に大きく貢献しております。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
未病に関心のある方、脳梗塞リスクが気になる方、健康で長生きしたい全ての方に使っていただきたいです。
ただ、脳梗塞(無症候性脳梗塞)は年齢とともにそのリスクが高まることが報告されているため、若い方よりも特に50歳前後、働き盛りで、突然脳梗塞が発症すると社会、家族に大きな負担がかかる方々に是非定期的にご利用いただきたいです。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
超高齢化社会における高齢者のQOL(生活の質)維持と、脳卒中発症に伴い増加する医療費の削減を目指しています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
一般的には、高齢時の細胞障害は活性酸素によると考えられていたため、アクロレイン(CH2=CH-CHO)が高齢時の細胞障害に強く関与していることを知って頂く事が大変でした。
丁度その頃、日本医大から「お酒の強い人は脳卒中になり難い」という疫学調査が発表されました。お酒の強い人は二日酔いの成分であるアセトアルデヒド(CH3-CHO)を分解するアルデヒドデヒロゲナーゼという酵素を多く持っている人で、この酵素は同じアルデヒドであるアクロレインも分解します。よって私共の説が正しいという強い信念を持つことが出来ました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
高齢時には認知症の患者さんも多くいらっしゃいます。この認知症の脳障害にもアクロレインが関与していることを見出しましたので、現在の「脳梗塞リスク評価」に加え「認知症リスク評価」を事業展開し、より高齢者のQOL維持に貢献したいと考えています。
・今の課題はなんですか?
私も高齢になってきましたが後継者がおりません。この事業を引き受け、先々まで続けていただける企業を探しています。
・読者にメッセージをお願いします。
日本は超高齢化社会に突入しています。健康に留意し、楽しく人生を過ごしましょう。
会社名 | 株式会社アミンファーマ研究所 |
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代表者名 | 五十嵐一衛(いがらし かずえい) |
創業年 | 2007年4月1日 |
社員数 | 5名 |
資本金 | 7,445万円 |
事業内容 | ・その他医療に付帯するするサービス業、 体外診断用医薬品の研究・開発 当社が開発した世界初の脳梗塞バイオマーカーを用いて、血液検査による「脳梗塞リスク評価」サービスを展開しています。血漿中の蛋白質抱合アクロレイン、IL-6、CRPを測定することで、まだ小さな無症候性脳梗塞(かくれ脳梗塞)を見つけ、受診された方にリスク値として情報提供します。リスク値が高かった方が健康に留意されることで、脳梗塞発症者が大幅に減少しています。(未病と抗老化 2020年11月号にて発表) 「脳梗塞リスク評価」は健康診断や人間ドックのオプション項目として、関東を中心に全国約200以上の医療機関で受診可能です。 |
サービス名 | 脳梗塞リスク評価サービス |
所在地 | 千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-15 千葉大亥鼻イノベーションプラザ |
代表者プロフィール | 昭和41年 3月 千葉大学大学院薬学研究科修士課程修了 昭和46年 3月 薬学博士(東京大学) 職 歴: 昭和41年 8月 米国ペンシルバニア大学医学部研究生(Prof. A. Kaji) 昭和44年 6月 大阪大学微生物病研究所研究生(竹田美文博士) 昭和45年10月~ 千葉大学薬学部教務職員、講師、助教授 昭和59年 4月 千葉大学生物活性研究所教授 昭和62年 5月 千葉大学薬学部教授 平成19年 4月~ 千葉大学名誉教授 平成19年4月~ 株式会社アミンファーマ研究所 設立 受賞歴: 昭和55年 3月 日本薬学会アボット賞受賞 平成18年 3月 日本薬学会賞受賞 平成24年 3月 American Biographical Institute: 2012 Man of the Year for Professional Excellenceに選出 平成25年 2月 International Biographical Center, Cambridge, England: 2013 Man of the Year for Professional Excellenceに選出 平成26年 3月 日本発明振興協会第39回発明大賞受賞 平成26年 9月 第12回産学官連携功労者表彰 経済産業大臣賞受賞 平成29年 5月 Who’s Who in the World: 2017 Albert Nelson Marquis Lifetime Achievement Award 受賞 令和 2年 6月 瑞宝中綬章を受章 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | アクロレイン アミンファーマ研究所 かくれ脳梗塞 五十嵐一衛 脳卒中 脳梗塞 脳梗塞リスク |
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