創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2021年10月19日金融庁が今秋から地方中小企業に大企業で働く管理職・専門職を紹介する人材マッチング事業を開始

金融庁は今秋から「地域企業経営人材マッチング促進事業」を本格的に開始します。
地域経済活性化⽀援機構(REVIC)に、大企業の人材リストを整備し、地方金融機関等による人材マッチングを行う事業です。
地方の中堅・中小企業の求人を地方金融機関等がヒアリングした上で該当する人材を紹介します、
人材リストを活用して人材を獲得した地方企業には、一定額が補助されます。
また、大企業人材には、地方の実情や中小企業の経営の実態を把握してもらうための研修やワークショップの実施や、先行例・優良事例の広報なども行います。
地方中小企業では、経営者の高齢化と後継者不足が大きな課題となっています。
中小企業庁は、今後後継者不足が理由で休廃業する中小企業が増加し、2025年までに累計で約650万人の雇用と約22兆円のGDPが失われる可能性があるという試算を公表しています。
そのため、地方中小企業に向け、事業継承支援など様々な取り組みが行われていますが、芳しい成果は得られていません。
今回の金融庁による大企業人材マッチング事業は、地方中小企業の経営人材不足を解決することを目的とした事業です。
新型コロナウイルス感染症の流行により、東京一極集中に対する脆弱さが浮き彫りとなりました。
地方に本社機能を移す企業も増えているほか、地方移住を決める個人も増えてきているといいます。
このことから、大企業人材のなかにも地方企業で働きたいと考える人材が増えてきていると考えられ、このような人材と地方企業をうまくマッチングすることができれば、あらたな人の流れをつくることができるでしょう。
しかし、金融庁のこの事業は、民間企業による人材マッチング事業に対する圧迫ではないかという声もあります。
そのため、民間企業と共存しながら、どれだけ経営人材の流動化を活発にできるかが注目されています。
人材の採用は、企業の成長にとって重要です。しかし創業期の人材採用は大きな投資のため失敗ができません。「冊子版創業手帳」では、創業期における人材採用のノウハウを詳しく解説しています。
カテゴリ | トレンド |
---|---|
関連タグ | REVIC マッチング 中小企業 人材 地域経済活性化⽀援機構 地方 大企業 大企業人材 採用 転職 金融庁 |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2020年10月19日、株式会社KUMOTORIは、「Yamarii(ヤマリー)」をリリースしたことを発表しました。 「Yamarii」は、登山者がイベントを投稿することで登山仲間を募集することができ…
2020年12月7日、株式会社ローンディールは、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社との事業提携を行うことを発表しました。 ローンディールは、企業間レンタル移籍プラットフォーム「LoanDEAL」…
2019年9月24日、クロスマート株式会社は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店と卸売業者をつなぐプラットフォーム「クロスマート」を運営しています。 このプラットフ…
2022年11月1日、株式会社BeAは、総額1億7,480億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営する株式会社トラストバンクと、株式会社…
2020年6月15日、株式会社オンリーストーリーは、総額約3億4,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 狙った企業の決裁者まで一気にアプローチするための、決裁者マッチング支援SaaS「O…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…