スタートアップのための採用面接チェックシートを無料配布!採用や面接をスムーズにするチェックポイントをまとめました。

創業手帳

Googleで採用されている構造化面接をスタートアップ向けに提案!

(2020/05/07更新)

スタートアップこそ、優秀で仕事力の高い人材の確保が必要だと言われています。しかし採用担当が未整備なケースも多いようです。

そこでおすすめしたいのが、構造化面接と呼ばれる面接法です。この構造化面接はGoogleや米国政府機関の職員採用でも取り入れられており、人材の能力を的確に見極めることができると評価されています。

しかしデメリットは「質問の作成」や「評価基準の設定」に手間がかかるという点です。人事・採用コンサルに依頼すれば、高額な費用が発生してしまいます。

そこで今回、創業手帳はスタートアップの採用責任者や専門家に取材を実施し、人材に求める要件を設定するだけで簡易的な構造化面接が再現できるスタートアップのための採用面接チェックシートを作成しました。ご希望の方に無料配布します。

創業手帳 読者アンケート(採用面接チェックシートプレゼント)

スタートアップにおける人材採用の問題点構造化面接、および創業手帳オリジナル採用面接チェックシートについて解説します。皆様の採用業務にお役立ていただけると幸いです。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください。

スタートアップはなぜ人材確保に苦労するのか

スタートアップ採用では、大手企業のようにネームバリューで入社希望者は集まりません。また日本人に多く見られる保守的な性格の人材は、自走力が必要とされるスタートアップの社風にフィットしづらいと言われています。

よって限られた対象者の中から、優秀な人材を的確に見出さなくてはならないのです。

しかし起業して間もないスタートアップでは、採用ノウハウが未整備なケースも多いでしょう。担当者は苦労を強いられることになります。

人材採用で失敗できない理由

「会社の利益に貢献してくれる優秀な人材」を採用することができれば、会社にとってプラスです。しかし採用面接で見誤って「給与相当の働きをしてくれない人材」を雇ってしまった場合、予想以上に長引くマイナスを生み出します。

例えば正社員を一人雇用するには、支払う給与の1.5倍のコストがかかります。社会保険料・雇用保険料・福利厚生費などの経費を、会社側が負担するためです。

しかし、いったん雇用した社員を「思ったより能力が低い」程度の理由で一方的に解雇することはできません。労働契約法により、不当解雇と判断されてしまいます。

つまり人材雇用とは、会社にとって「チャンス」にも「リスク」にもなり得る重大イベントなのです。

面接でやってはいけないこと

「雇用で失敗できない」と力みすぎて、ついやってしまいがちな採用面接の失敗例をご紹介します。

意外だと思われるかもしれませんが、面接では相手の能力を見抜こうとしてはいけません。

どれほど経験豊富な面接官であっても、人の脳は偏見や信念、第一印象に少なからず影響を受け、ものごとの本質を無意識のうちに歪めてしまうと言われています。「人を見る目に自信がある」と自負している人ほど、その強い思い込みから公平性・正確性を失ってしまうでしょう。

そしてもう一つ、かつてスタートアップのあいだで流行したユニークすぎる奇問を出題する面接も現在では推奨されていません。Googleのデータによると、たとえ非現実的な難問に答えられたとしても、実務に必要な認知能力や入社後の成果には因果関係はないことが明らかになりました。(参考:Google・構造化面接について)

構造化面接の特徴とメリット

いったいどのように採用面接をすれば、欲しい人材を正しく見極めることができるのでしょうか?

そこで今回取り上げるのが、構造化面接と呼ばれる方法です。Google米国政府機関の職員採用でも実施されています。

構造化面接の特徴

構造化面接は、以下のプロセスで行われます。

  • 採用人材に求める要件を整理し、質問を作成する
  • 応募者全員に同じ質問をする
  • あらかじめ設定した採点方法に基づき、回答を評価する

構造化面接の特筆すべき点は、面接および採点担当者の主観(無意識も含む)が入りづらいことです。

一般的な非構造化面接(相手を見て質問を選ぶやり方)では、面接官の能力や被面接者との相性に大きく左右されてしまいます。また採点者によって「易しめ」「厳しめ」など評価のムラが生じます。

しかし構造化面接により質問と採点方法をあらかじめ設定しておけば、非面接者の能力の予測が、人為的バイアスによって本質から大きく外れてしまう事態は避けられます。結果として、人材の能力をより正確に予測することができるのです。

さらに付け加えると、実際の構造化面接は巧みに仕組み化されており、次々と深堀りした質問が繰り出されるので、万が一面接者が嘘をついても簡単に見破られてしまいます。

構造化面接のメリット

また構造化面接のメリットとして、コストパフォーマンスの高さが挙げられます。

構造化面接に使用する質問・評価基準を新規作成するには、多大な労力を要します。しかし一度作成してデータ化してしまえば、次回以降は修正程度のカスタマイズで再利用できます。将来的に面接・採点担当者が変わっても流用できるので、結局は時短になるわけですね。

基準ができ採用業務に多くの人が関わりやすくなることで、経営陣や人事担当者だけでなく、社内全員で会社の価値観・ビジョンを広く共有できるという利点もあります。

創業手帳オリジナル「採用面接チェックシート」について


このようにメリットの多い構造化面接ですが、実際に採用面接で取り入れている企業は多くありません。おそらく構造化面接に用いる質問・採点基準の作成に時間がかかるからです。とくに採用経験の少ない担当者にとっては難易度が高いでしょう。

そこで創業手帳では、初心者にも使いやすい雛形式の構造化面接用チェックシートを作成しました。

スタートアップ・上場企業の現役人事責任者と社労士にインタビューを行い、現場でよく使われる項目を厳選しています。面接の基準・既存社員の評価基準・ロールモデルを併せて設けることで、正確かつ公正な評価が可能になります。また採用面接だけでなく、社員教育の場でもご活用いただけます。

本チェックシート作成を機に自社の面接・評価基準を整備すれば、採用の成功・不成功のデータ蓄積からPDCAサイクルを有効化できます。また採用担当の社員間で「こういう行動・姿勢が大事なんだ」との価値観が共有され、その流れはやがて社内全体に広がり、スタートアップに欠かせない組織力が強化されることでしょう。

採用面接チェックシートの使い方

採用面接チェックシートの使い方を3ステップで解説します。各社重視する項目とロールモデルを設定し、オリジナルのチェックシートを完成させてください。

  • 重視する能力・項目を選択
    志向性・仕事へのこだわり・マネジメント能力など、採用人材に求める項目をいくつか選びます。
  • 模範解答・ロールモデルを設定
    シート内の各項目の解説・質問例を参考に、会社固有の模範解答とロールモデルを記入します。
    例)採用面接チェックシートより抜粋

    • 【項目】
      志向性「カルチャーフィット」
    • 【解説】
      その人や会社が良いか悪いかではなく相性が良いか悪いかは大事なポイントだ。特に文化的な面、雰囲気は明文化しにくいがギャップが有ると退職に繋がりやすい。
    • 【質問】
      • 会社の人とランチに行ったりすることありますか?
      • スピードと品質どちらが大事ですか?
      • 行動のプロセスと結果どちらが大事だと思いますか?
      • 職歴書に書かれている具体的な仕事内容をピックアップして、「ここについてはスピードと品質のどちらを大切にしましたか?」など2つの相反する要素を聞く。

      →いずれもどちらが正解というよりその会社やチームの社風や文化、方針にあっているかどうかを見て模範解答とロールモデルを設定する。

  • 採点・評価基準を設定
    模範解答と比較して実際の回答をどのように採点するか、評価基準を決めておきます。複数人の担当者で価値観を共有できるように、基準を数値化しておくのがポイントです。

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チェックシートを利用した構造化面接の注意点

  • 誘導質問は避ける
    面接担当者は、質問をする時に模範解答を意識してはいけません。意図しなくとも、表情や言い回しから無意識に模範解答へと誘導してしまう可能性があります。これは誘導質問と呼ばれ、とくに非構造化面接ではよく見られる失敗です。
  • 選ばれることを意識する
    採用面接では、会社側が一方的に応募者を選んでいると思いがちです。しかし実際は、会社が評価される場でもあります。面接担当者は、応募者に不快感を与えない態度で臨みましょう。
  • 面接担当者が応募者に好かれる努力を(自社ビジョンのアピール)
    近年、スタートアップに限らず求人状況はかなりの売り手市場だと言われています。
    魅力のないスタートアップに人は来ないため、スタートアップは未来の可能性、自社ビジョンの魅力を訴求しましょう。

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(編集:創業手帳編集部)

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