オンラインビジネスで起業・開業を成功させよう!メリット・デメリットや種類、始め方を紹介
オンラインビジネスは副業からでも始められる
IT技術の進歩や働き方改革の影響によって、オンラインビジネスが注目されています。インターネット環境さえあればビジネスを展開できるため、誰もが始めやすい事業です。
また、副業としてチャレンジすれば、本業とは別の収入を得られる可能性があります。
今回は、オンラインビジネスのメリットやデメリットをはじめ、副業としてスタートさせたい人に向けて、オンラインビジネスの種類を紹介していきます。
収益性が期待できるビジネスをピックアップして紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
オンラインビジネスとは
オンライン上で展開できるビジネス全般をオンラインビジネスといいます。インターネットビジネスやサイバービジネスといった呼び方もあります。
パソコンやスマートフォン、インターネット環境さえあれば、場所や時間を問わずに仕事ができる点が魅力です。
これまでは、オンラインビジネスを展開する場合、システムの構築に時間やコストがかかるといった障壁があり、簡単には始められない特徴がありました。
しかし、近年はスマートフォンやタブレットといった手軽に使用できるデバイスが増加し、SNSも普及しています。
クラウドやビッグデータを活用することで、オンラインビジネスは誰でも着手しやすいビジネスへと変化しているのです。
オンラインビジネスのメリット
オンラインビジネスには、ほかのビジネスにはないメリットがあります。
低コストでの開業・運用が可能
低コストで開業・運用ができる点がオンラインビジネスの最大のメリットです。
対面のビジネスであれば、オフィスや店舗を持つ必要がある上、備品や設備も用意しなければいけません。
人を雇う場合には人件費も発生し、自宅から離れた場所にオフィスや店舗を構える場合には通勤費もかかります。
一方のオンラインビジネスは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスや通信費、Webサイト開設費程度の用意があれば十分です。
オンラインビジネスで毎月発生する運用費はインターネットの通信費程度で、家賃やガス光熱費といった固定費も削れるため、初期費用・運用費ともにコストを抑えたビジネス展開が可能です。
時間や場所を問わず働ける
オンラインビジネスは、インターネット環境やパソコン、スマートフォンなどがあればスタートでき、場所も問いません。
オフィスや店舗があれば毎日仕事をするために通い続ける必要がありますが、オンラインビジネスであれば自宅での開業が可能です。
インターネット環境さえあれば、カフェや図書館、レストランなど、自分の好きな場所で仕事ができます。
また、労働時間も自分で決められます。会社員の場合は、8:00~17:00、9:00~18:00など、決められた時間に働く必要があります。
一方のオンラインビジネスは、成果物に対して報酬が支払われる仕組みなので、決まった時間に働かなくても収入を得ることが可能です。
早朝や深夜など、自分の好きな時間に働けます。副業としてオンラインビジネスを始める場合には、体に負担をかけずに働けるでしょう。
世界を相手にビジネスを展開できる
実店舗でのビジネスは、近隣の市区町村に住んでいる人たちが顧客となります。
距離が離れた顧客でもビジネスはできますが、交通費などのコストが必要で現実的ではありません。
オンラインビジネスであれば、インターネット環境さえあれば日本のみならず世界中の人々を相手に商売ができます。
日本では好まれないビジネスでも、海外に住む人たちから高い評価を受ければビジネスを成功できるチャンスを掴むことが可能です。
オンラインビジネスのデメリット
オンラインビジネスを展開する際には、メリットだけではなくデメリットにも目を向けてください。
以下のポイントを意識しながらオンラインビジネスをスタートさせることが大切です。
収益化までに時間がかかる
オンラインビジネスは誰もが始めやすい点が魅力です。しかし、安定した収益を獲得するまでには時間がかかるかもしれません。
始めやすいことから競合が多く、特にスタートしたばかりの事業であれば実績がないため信用度が低く、思うような収益をあげられない可能性があります。
自分が提供しているサービスを見つけてもらわなければ利益を得られないため、集客力を高める必要があります。
SNSやWebサイト、インターネット広告など、あらゆる方法を駆使して集客することが大切です。
スキルが必要なケースもある
オンラインでビジネスを行う場合には、ITスキルが必要です。
パソコンやITツールの操作などが必要で、操作方法がわからなければ情報を集めて理解を深める必要があります。
また、Webサイトの構築やSNS、決済システムなど、ビジネスで必要とされるITスキルも不可欠です。
さらに、展開するビジネスに対応したスキルも必要です。
例として、ブログ運営ではSEOやライティングなどのスキルが求められます。展開したい内容に合わせたスキルを習得して、収益化を目指してみてください。
差別化が必須
オンラインビジネスは手軽にスタートしやすい分、競合が多いです。ライバルは世界中に存在するため、差別化が必要となります。
ライバルと似たようなサービスを展開しても意味がないので、独自の路線やサービスを見つけなければいけません。
ブログ運営をする場合には、ほかのサイトや有名ブロガーが取り扱っていないジャンルで収益化を目指す必要があります。
競合と被らないようなビジネスを展開できれば、安定した収益を得られるかもしれません。
オンラインビジネスの種類7選
ここからは、初心者や副業でも始めやすいオンラインビジネスの種類を厳選して7つ紹介していきます。
それぞれの特徴を理解して、自分に合ったビジネスを探してみてください。
物販(オンラインショップ)
インターネット上での物販では、ECサイトといったプラットフォームを活用して商品を販売し、購入されたら配送する仕組みです。
必要なスキルや資格は必要なく、誰でも取組みやすい点が特徴です。安く仕入れて高値で売れれば、より多くの利益を得られます。
ただし、売れなければ在庫を抱えてしまうので、ニーズに見合う商品を仕入れる必要があります。
在庫リスクが心配であれば、ドロップシッピングといった仕組みを活用してビジネスを展開することも検討してみてください。
Webコンサルティング・Webマーケティング
Webサイトへの集客を促進させて、サービスや商品の購入へとつなげるマーケティング活動をWebマーケティングと呼びます。
プロモーションや広告活動、SNSやSEOなどは、それぞれマーケティング活動のひとつです。
一方、Webを活用して利益をあげたいと考える事業を支援するサービスがWebコンサルティングです。
クライアントのWebページを分析して、課題の分析や抽出を実施していきます。長期契約できれば、安定した収入の確保につながります。
Web開発
WebシステムやWebサービスをはじめ、Webソフトウェアの開発やWebアプリのプログラミングなどを行うことをWeb開発といいます。
Webデザイナーやプログラマー、エンジニアといったスキルがあれば、副業としてスタートしやすい業種です。
近年では、Webサイト作成ツールもあり、専門知識がなくてもWeb制作の仕事を行うことが可能です。ただし、基礎は習得しておいてください。
Web制作・Webデザイン
企業のWebサイトを構築するビジネスがWeb制作です。
HTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いて構築していくため、スキルを持っていなければ収益化は実現できません。
一方のWebデザインはWebサイトやライティングページなどのページのデザインを実施する仕事です。
コーディングといった知識を活かしたデザインを実施すれば、より高い報酬を獲得できます。
ただし、Adobe IllustratoやPhotoshopなどの操作経験や、HTMLやCSSなどの言語の知識が求められるケースもあります。
動画編集
動画編集の仕事は、動画サイトに投稿する動画や、Webサイト上に掲載する商品やサービスのPR動画を編集することです。
自分で動画の撮影から編集までを担うケースと、クライアントから編集のみを依頼されるケースがあります。
クライアントによって編集する動画の内容は異なるため、目的に合わせた編集スキルが必要です。
なお、自分で動画を撮影する場合には、動画の構成を考えるほか、企画にも携わる必要があります。また、動画編集ツールの操作スキルも必要です。
インフルエンサー・アフィリエイト(広告収益)
SNSを活用して情報発信をし、ユーザーに大きな影響を与える人物をインフルエンサーといいます。
InstagramやFacebookなどのSNSでファンを集めて、企業から依頼を受けた商品やサービスを紹介して収益を目指していきます。
一方、ブログ運営による広告収入を得る人物がアフィリエイターです。
運営するブログに広告を貼ることで報酬を受け取れるほか、貼り付けた広告がクリックされたり、商品やサービスを紹介してユーザーが購入したりすることで報酬を得られます。
インフルエンサーやアフィリエイトでお金を稼ぐためには、一定のフォロワー数やユーザー数を獲得する必要があり、安定した収益を得るためには時間がかかってしまいます。
しかし、アクセス数が安定すれば、自動的に報酬を得られる仕組みです。
SNS運用・運用代行
InstagramやXなど、企業が公開しているSNSの運用を代行する仕事です。
SNSを定期的に更新するだけではなく、コメントの返信や記事の作成など、あらゆる業務があります。
また、自分のSNSのアカウントを用いて企業が提供する商品やサービスを紹介して報酬を受け取る仕事もおすすめです。
ただし、フォロワー数やエンゲージメント数などに応じて報酬が決まるケースが多くあります。
自分が運用しているSNSにフォロワーが多くいれば、SNS運用の仕事を検討してみてください。
オンラインレッスン
スマートフォンのカメラ機能やWebカメラを用いて、インターネット上でレッスンを行うことをオンラインレッスンといいます。
英会話や料理、ヨガやパソコン、カメラや音楽など、あらゆる教室をオンライン上で提供でき、自分が好きなことや特技、スキルに合わせたレッスンを開催できます。
ZoomやSkypeといったツールを活用してレッスンを実施するため、活用するツールの操作方法を理解することが必要です。
マイクやヘッドセット、広角レンズなど、わかりやすいレッスンを提供するためにも、用意すべき機材は複数あります。
必要なアイテムを理解してからビジネスをスタートさせてください。
オンラインビジネスの始め方
ここからは、オンラインビジネスの始め方を紹介していきます。
ビジネス開業に向けて必要なもの
ビジネス開業に向けて必要となるものは以下の通りです。開業までに準備を整えておいてください。
-
- メールアドレス
- 業務用コラボレーションツールのアカウント
- SNSアカウント
- ポートフォリオ
- パソコンやスマートフォンといったデバイス
- Webサイト
- レンタルサーバーやドメイン
- 印鑑
- 開業届
- 青色申告承認申請書
- 銀行口座
- クレジットカード
メッセージのやり取りや、ファイル、スケジュールの共有を行うためには、ChatWorkやSlackといった業務用コラボレーションツールのアカウントが必要です。
ポートフォリオがあれば、これまでの実績をクライアントに提供でき、コミュニケーションが取りやすくなります。
また、個人事業主として稼ぐ場合には確定申告を行う必要があります。
事業収入がある程度大きくなる場合には、税務署に開業届や青色申告承認申請書を提出してください。
青色申告は必須となる届け出ではありませんが、最大で65万円の控除を受けられます。
ビジネス開業に向けて必要な資金
オンラインビジネスでは、初期費用はほとんどかかりません。
インターネット回線は月額5,000円~7,000円程度で、パソコンやスマートフォンを購入する場合は50,000円~200,000円程度で購入可能です。
まとまった資金を用意しなくても起業できる点が特徴ですが、自己資金を用意できない場合には資金調達が必要です。
金融機関からの融資や補助金の活用など、様々な方法があるので活用を検討してみてください。
種類ごとのビジネス開業手順
オンラインビジネスを開業する手順を業種別に紹介していきます。
ブログ運営
ブログ運営の開業手順は以下の通りです。
1.ブログのアカウントを開設
2.広告の審査を要求
3.広告を掲載してコンテンツを制作
4.収益を得る
広告の審査は、Googleアドセンスといった審査に申し込みを行って許可を得ます。
その後、広告のバナーやアフィリエイトリンクを設置したコンテンツを制作して投稿する仕組みです。
物販
物販の開業手順は以下の通りです。
1.仕入先を決定する
2.販売先を決める
3.売れる商品をリサーチする
4.販売する商品を仕入れる
5.出品、販売する
6.発送手続きを行う
7.売上や利益を計算し、管理する
仕入先は実店舗やインターネットショップ、仕入サイトなど、様々な方法があります。
仕入サイトを活用すれば、仕入から販売までの業務をすべてインターネット上で完結できるためおすすめです。
また、販売先となるプラットフォームも複数あります。それぞれ特徴が異なるので、理解してから活用する販売先を選んでください。
Webライティング・動画編集
Webライティングや動画編集の開業手順は以下の通りです。
1.クラウドソーシングサイトに登録する
2.案件に応募する
3.納期までに制作して納品
4.収益を得る
クラウドソーシングでは、仕事を発注したい企業と、仕事を探しているフリーランスや副業者を結ぶマッチングサービスを提供しています。
登録すれば、動画編集やWebライティングの仕事をを探せます。
まとめ・スキルや経験を活かしてオンラインビジネスの起業・開業を成功させよう
オンラインビジネスは低コストで開業でき、時間や場所を問わず、海外を相手にビジネスを展開できる点がオンラインビジネスのメリットです。
収益化するまでには時間を要しますが、事業が軌道に乗れば安定した収入を確保できます。
物販やWeb開発、SNS運用やオンラインレッスンなど、様々な業種で起業できるので、スキルや経験を活かせる事業展開を考えてみてください。
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(編集:創業手帳編集部)