創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年3月29日株式会社Stock 澤村大輔|「チームの情報ストック」と「タスク管理」を超簡単に行えるツール開発事業が注目の企業
「チームの情報ストック」と「タスク管理」を超簡単に行えるツール開発事業で注目なのが、澤村大輔さんが2014年に創業した株式会社Stockです。
皆さんは、一緒に働くメンバーの動きやお客様とのやり取りなどの進捗を、どの程度把握できていますか?
特にリモートワーク、テレワーク、時差出勤などが始まって以降、リアルの場で顔を合わせて申し送りや情報共有する機会が減り、それぞれがどんなタイミングで誰とどのような話や活動をしているのか、明確に把握するのが難しくなったという声も聞かれます。
各人が事業発展のため、一生懸命に活動しているにもかかわらず、その活動内容が全体に共有されないがゆえに、活動が空回りしてしまったり重複作業が発生して無駄が生じてしまったり、社内の関係者やお客様にまでご不便をおかけしてしまったり、結果、各人の正しい評価なされなかったり、事業発展の足を引っ張ってしまったり、ということにも繋がってしまいます。
こうした状況を打開しるのに便利なのが、各種オンラインコミュニケーションツールや管理ツールです。
これらのツールの一つ一つはとても素晴らしい設計がなされていて、それを使ってやりたい作業に特化し深部までこだわり抜かれた機能性があり 社内・社外データを集約して作業効率化やマーケティングなどに活かしていける仕様が完備されています。
しかし一方で、導入までに時間を要したり、使い慣れるまでに時間がかかったり、やりたい機能ごとに一つ一つツールを使い分ける必要があったり、各機能連携をさせるためのカスタマイズ労力がかかったり といった課題も存在しており、‶ツールを使いこなす” というところまで到達することが難しいという側面もありました。
その結果、本来ならば各人の作業効率を高め事業成長を促進するための『情報共有』が ‶ストレス” となってしまい、かえって個人のやる気を削いでしまったり、会社の成長スピードを減速させてしまったりする場合もなきにもあらずでした。
つまり、よく切れる包丁はあるけれどそれを使いこなせる人間がいない、というジレンマが存在しているというわけです。
こうした状況を受け、より簡便でストレスなく導入が出来て、かつ汎用力がある情報ストックツールの開発に、今注目が集まっています。
株式会社Stockの事業の特長は、今までITに触れたことがないような人にでも ”感覚的” に使えるユーザビリティを追求し、かつ情報を複数名で共有する様々な目的に対して幅広く対応できる ‶機能性” に富んでいる、という点です。
株式会社Stockの澤村大輔さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
Stockは、チームの情報を最も簡単に残せるツールです。
「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える程シンプル」という点が特徴で、ITの専門知識がない方でも、すぐに使い始めることが出来ます。
Stockには、議事録や商談・面談記録、マニュアル、企画書等あらゆる情報をストックできます。
さまざまな用途で活用できるため、上場企業や官公庁をはじめとする大手組織から、中小企業に至るまで幅広い業種で急速に導入が進んでいます。
2018年4月のサービス提供開始から4年弱の間、広告宣伝費を投じてきませんでしたが、既に90,000社もの企業様にご導入いただいており、現在日本で最も注目されている情報共有ツールの1つです。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
『非IT企業』の方々です。
Stockは「世界中の『非IT企業』から情報共有のストレスを取り除く」ということをミッションとしており、とにもかくにも『非IT企業』の方々から情報共有のストレスを取り除くことをゴールに据えて作られています。
そのため、前述したように「ITに詳しくない65歳の方でも、何の説明もなく使える程シンプル」という点が特徴で、ITの専門知識がない方でも、すぐに使い始めることが出来るようなプロダクトになっています。
Stockのプロダクトの仕様に追加・変更を加える際は、「40度の熱が出ても、0.5秒で分かるか」ということを判断軸に、とにかく徹底してシンプルなプロダクトであることを心掛けて開発されています。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことです。
コロナショックにより、多くの企業が一斉に「リモートワーク」に舵を切りました。
しかし多くの『非IT企業』の方々は、既存の高機能・多機能な情報共有ツールを使いこなせず、大きな混乱の中にいます。
コロナ時代における『非IT企業』の方の社会インフラ・情報共有インフラを世界中に届けていくことが、私たちStockが今世の中に果たすべき役割になります。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
Stockの構想に思い至り、最初に知人などのツテで『ユーザーヒアリング』をしていた時です。
実は、一番最初にヒアリングした30社の方のうち29社の方からは「既存のツールで十分だ」「まったく必要ない」「意味が分からない」「絶対にお金出す人はいない」と散々な声を頂いてしまいました。
しかし、たった1社だけStockを絶賛してくださる企業の方がいたのです。
その企業の方は、当時、開発期間がたった3日でまだまだ粗末な状態のStockを見て絶賛して下さり、のみならず「いまの状態でも良いので、お金を払うから是非使わせてほしい」という言葉まで頂きました。
この時、私たちはStockは「厳しい」と判断すべきか、「可能性がある」と判断すべきか非常に悩みました。ヒアリングした30社のうち29社には受け入れられなかったが、1社からは明確に強烈なニーズがある。
そんな時に思い出したのが、米国の著名なアクセラレータであるY Combinatorの創業者ポール・グレアム氏が言っていた「100人のLikeではなく、1人のLoveを獲得したプロダクトが、結果として世の中を変える」という言葉です。
私たちはこのポール・グレアム氏の言葉を信じ、「1人のLove」を獲得できたStockの本格開発に着手しました。今では本当にあの時前に進む決断をして良かったと思っています。
ちなみに、ユーザーヒアリングの時に「いらない」と仰っていた企業の方の多くは、正式ローンチ後はStockを導入してくださっているというオチもあります(笑)。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
Stockのミッションは、「世界中の『非IT企業』から情報共有のストレスを取り除く」ということです。
現在のStockは、日本企業の方がユーザーの大半ですが、これを世界中の企業の方に広げていきたいと思っています。
Stockが解消したい「『非IT企業』の方々の情報共有のストレス」には、国境がありません。
間違いなく世界中の『非IT企業』の方にお役に立てるプロダクトですので、グローバルに展開していくストーリーを描いていきたいと考えています。
・今の課題はなんですか?
これまで、広告費を投下することなくほぼ自然な状態(オーガニック状態)で成長してきましたが、今後はより操作性のある形で成長をドライブさせていかなければなりません。
Stockのミッションである「世界中の『非IT企業』から情報共有のストレスを取り除く」に共感頂ける方にチームにご参画頂き、Stockをより多くの方に使って頂ける状態を生み出したいと思っています。
・読者にメッセージをお願いします。
Stockでは、創業メンバーとして参画頂ける、新たなメンバーを募集しています。
Stockのミッションである「世界中の『非IT企業』から情報共有のストレスを取り除く」は、本当に世の中の役に立てる、誇りあるミッションだと思います。
そして、私たちのミッションを実現するためには、このミッションに共感頂ける、より多くの仲間たちと一緒に戦っていく必要があります。
現在はまだ合計15名の小さなチームで、創業メンバーとしてオーナーシップを持って参画できるまたとないチャンスです。
ご興味をお持ち頂けた方は、弊社ホームページに募集している職種の詳細も記載しておりますので、是非カジュアルにご連絡ください!
会社名 | 株式会社Stock |
---|---|
代表者名 | 澤村大輔 |
創業年 | 2014年 |
社員数 | 15名(インターン生含む) |
事業内容 | 情報共有ツール「Stock」の開発・運営 |
サービス名 | チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」 |
所在地 | 東京都千代田区岩本町2-5-12 岩本町ツインビル3階 |
代表者プロフィール | 1986年生まれ。早稲田大学法学部卒。 新卒で、野村総合研究所(NRI)に経営コンサルタントとして入社。 その後、株式会社リンクライブ(現:株式会社Stock)を設立。代表取締役に就任。 2018年、「世界中の『非IT企業』から、情報共有のストレスを取り除く」ことをミッションに、チームの情報を最も簡単に残せるツール「Stock」を正式ローンチ。 2020年、ベンチャーキャピタル(VC)から、総額1億円の資金調達を実施。 2021年、東洋経済「すごいベンチャー100」に選出。 |
カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | DX SaaS Stock スタートアップ 創業メンバー募集 澤村大輔 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年11月16日、VoicePing株式会社は、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2021年11月16日に、バーチャルオフィスサービス「VoicePing 2…
2019年10月1日、株式会社TRYETINGは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、あいぎん未来創造ファンド3号投資事業有限責任組合(静岡キャピタル株式会社)です。 AIなどの最先端の…
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、内閣府・経済産業省・東京都と協力して、世界最大級のプレシードインベスターであるTechstars(本社:米国)を東京に誘致し、エクイティ方式(出資付き)のスタートアップ…
2022年5月25日、ACALL株式会社は、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ACALLは、様々なワークスペース、モノ、行動、人をつなげ、どこでも安心・安全・快適な働き方を実現する…
2021年1月12日、プライシングスタジオ株式会社は、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 プライシング戦略支援SaaS「Pricing Sprint」と、プライシング専門メディア「プライス…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…