注目のスタートアップ

株式会社セルフケアテクノロジーズ 宮地俊充|睡眠の質を測定・改善できるアプリの事業開発が注目の企業

睡眠の質を測定、改善できる健康管理スーパーアプリ「セルフバンク」の事業開発で注目なのが、宮地俊充さんが2020年5月に創業した株式会社セルフケアテクノロジーズです。

睡眠は「生活習慣病」や「肉体の成長」や「心の健康」など、健康的な生活のすべてに関わる根幹部分です。
布団に入ってすぐに寝付け、朝になったら気分よくスッと起き上がれる、そんな毎日を送れることが生活のリズムや質も高めてくれることでしょう。

しかし実際には、なんとなく寝覚めが良くない、どれだけ寝ても体がだる重たい、夜中に何度も目が覚める、寝たいのになかなか寝付けない、などといった様々な睡眠に関するお悩みを抱えている人も多くいらっしゃいます。
かといって、そうした自分の睡眠課題を解消するために何をしたら良いかわからず、とりあえずお酒や薬を飲んでみたり、体を動かしてみたり、音楽を聴いてみたり、と思いつくまま手当たり次第やってみるものの、これといった効果を感じないという方もおられるのではないでしょうか。

実際に、寝ているときの自分の様子は自分一人だけでは把握しきれません。把握できないということは、改善意識や効果的な改善策を持ちにくいということにもつながります。

どんな体制で寝ているのか?体温変化はどうなのか?夢を見ている時間はどのくらいなのか?寝返りの回数は?等々、細やかな睡眠状態を明確に知ることによって、初めて自分に合った睡眠対策を講じることが可能になります。

そこで今、睡眠の状態をデータ化し、個々人ごとに睡眠の質を高めるアドバイスを提供してくれるアプリケーションサービスに注目が集まっています。

株式会社セルフケアテクノロジーズの「セルフバンク」アプリ開発事業の特徴は、寝ている間の自分の状態を見える化でき、意識的に睡眠の質向上や健康管理の習慣を身に付けることを促せる、という点です。

株式会社セルフケアテクノロジーズの宮地俊充さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

これまで意識したことがなかった『睡眠状態』を測定することで自分の体調管理ができるようになります。
睡眠時間だけではなく睡眠の質をあらゆる観点から可視化し、利用者が楽しく・便利にセルフケアすることをサポートするのが「セルフバンク」です。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

老若男女問わずあらゆる方に、より良い睡眠のもたらす素晴らしさを手にしていただきたいと思いますが、特に下記の症状にお悩みの方にはおすすめです。
・寝ても疲れがとれない
・疲労が抜けにくい
・ぐっすり眠れない
・眠りが浅い
・睡眠が分断される
・寝付けない
・目覚めが悪い

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

個人が自分で健康管理を意識し、事前予防やセルフケアの文化を根付かせることに寄与します。
日本は寝不足世界ワースト1位と言われ、2016年に米シンクタンク「ランド研究所」が睡眠不足で生産性が落ちたことによる影響をはじき出した試算によると、日本の経済損失は年15兆円とされています。
ただ横になって目をつぶって一定の時間をかけて寝ている、という事実だけでは、睡眠本来の価値を十分に得られてはいないのです。
睡眠状態の一部始終を見える化することで自身の状況を知り、運動・食事・睡眠の良い習慣を身につけて個人が意識的に健康と向き合って生きる習慣を、この「セルフバンク」アプリを通じてご提供できればと思います。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

医療ではなく予防医療を提供したいと考えていたのですが、予防は緊急性が低く、なかなかビジネスになりづらいです。
そんな中で、「これまで見えなかったヘルスデータを可視化することで、生活者が楽しく・便利にセルフケアすることをサポートする」というコンセプトを発見するまでは、パーソナルトレーナーの資格の勉強をしたり、料理教室に通ったり、レンタル畑で野菜を作ったり、ダイエット希望の1000人以上の方のお悩みを聞いたり、試行錯誤がありました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

デジタルヘルス、フードテック分野で世界一の会社を目指します。
これからの超高齢化、医療費増大などの社会問題を解決します。

・今の課題はなんですか?

「セルフバンク」の認知拡大です。

・読者にメッセージをお願いします。

人生100年時代、健康への自己投資は最も楽しく、重要なことになっていくと思います。
セルフケアテクノロジーズは、毎日自分の健康に気を遣ってセルフケアする人の味方です。
今後も飛び抜けたプロダクトを次々に出していきますので、ご期待ください!

会社名 株式会社セルフケアテクノロジーズ
代表者名 宮地俊充
創業年 2020年5月1日
資本金 500万円
社員数 8名
事業内容 予防ヘルスケアプラットフォームの企画・開発・運営
サービス名 睡眠の質を測定、改善できる健康管理スーパーアプリ「セルフバンク」
所在地 東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス17F
代表者プロフィール 青山学院大学卒業後、公認会計士試験合格。世界最大の会計ファームPwC、独立系M&AアドバイザリーGCAを経て、EC系ベンチャーで取締役CFOに就任。
その後、2011年オンライン英会話スクールのBest Teacherを創業、2016年SAPIX YOZEMI GROUPに売却。投資活動と音楽活動を経て、2020年コロナをきっかけにデジタルヘルスケア領域でセルフケアテクノロジーズを創業。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ スリープテック セルフケアテクノロジーズ デジタルヘルス フードテック 予防医療 宮地俊充 睡眠
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