ムスリム訪日旅行客をおもてなし!株式会社トリップデザイナー 代表取締役の坂元氏が創業手帳にコメント

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昨今、オリンピックに向けて、訪日旅行客を「おもてなし」するサービスが次々にリリースされており、多様化する訪日客のニーズをいかに掴みとるかが、差別化のポイントとなっています。

そんな中、個人旅行の訪日旅行客に向けた、ガイド付きツアーを提供しているのが、株式会社トリップデザイナーが運営する「OMAKASE」。ムスリムの訪日旅行客をおもてなしするサービスで、他サービスとの差別化を図っている。

今回は、代表取締役の坂元氏に創業のきっかけとサービスの強み、今後の展開について取材しました。

――創業のきっかけを教えて下さい。
創業のきっかけになったのは、2002年に日本で開催されたFIFAワールドカップです。当時大学一年生だった私は、新宿や渋谷でそれまで見たことがない程多くの外国人を目にしました。

自分にとってありふれた日常をたくさんの外国人が楽しんでいるのを見て、とても嬉しく思いました。こうした状況を日常にできれば日本も自分もより楽しくなるのではないかと思ったことが、創業のコアにあります。

創業のタイミングについては、月並かもしれませんが結婚して家庭を持ったことです。

家族を養っていくにあたり、家族のためとはいえ嫌なことを我慢したり、興味のないことに時間を取られたりすることに自分は耐えられないと分かっていたので、「一生情熱を注ぐことができるコト、対象は何か」「どんな働き方であれば働き続けられるか」を7年間の社会人生活を含めたこれまでの人生を振り返り整理しました。

その結果、冒頭の思いに行き当たり、市場としてのポテンシャルもあったため、海外への日本の魅力発信、外国人の誘致、来日した外国人への娯楽(ツアー・体験)提供などの事業を起業家として行い、日本の価値向上に力を尽くそうと決意しました。

――御社のサービスの強みはどんなところですか?
弊社は「OMAKASE」というメディアを運営しています。現在全国で約40のツアー・体験事業を展開していますが、ムスリム(イスラム教徒)旅行者向けのプライベートツアーに特に強みを持っています。

ムスリムの方々は旅行中も戒律に従って礼拝を行い、食事もイスラム教で認められたや食材でなければ口にしてはならないため、こうした条件に配慮したツアーを行っています。

また、モスク、ムスリム旅行者向けのメディア、ムスリム旅行者向けの事業を展開する事業者の皆様と密に連携しており、新たにムスリム旅行者の受け入れが可能になった飲食店や施設の情報は日々入ってくる体制にあります。こうした情報やネットワークを、新しいツアー作りや既存ツアー内でのアレンジに活かしています。

また、企業・自治体向けのサービスとして、ツアー・体験の開発、訪日外国人向けのPR、訪日外国人の集客をワンストップで実行できる点も強みであると考えています。

昨年からアドバイザーとして、訪日外国人集客のお手伝いをしている「アキバフクロウ」は今年6月に旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が発表した「外国人に人気の観光スポット2016」でTOP10にランクインしました。

また、4月には青森でのツアー開発と訪日外国人集客誘致にも成功しており、こうした経験を通じて得られた対象スポット・エリアの発信すべきポイントの絞り込み方法、SNSやWEBメディアを通じた効果的な情報発信方法、更に海外の旅行サイトを通じた集客方法等は、幅広いジャンルの事業者や自治体の訪日外国人誘致に役立つと考えています。

――一番大変だったことと、どう乗り越えたかを教えてください。
初めてのお客さんの獲得です。

事業の開始から、初のツアー催行まで約3ヶ月かかりました。その間も地道にFacebook、Instagram、Blogでの情報発信、及び訪日外国人に人気の宿泊施設でのサービスカードの配布等を地道に続けていたことが、後の集客に繋がったと考えていますが、当時は歯がゆさを感じていましたね。

ムスリム6月-2

――人材採用やPRで工夫した点を教えてください。
人材に関しては、ツアー・体験の催行にあたり、約40名の通訳案内士(ガイド)の方々にお手伝いいただいていますが、採用にあたり重視しているのは人としての明るさ、気遣い、柔軟性といった点です。

知識は後からでもついてきますし、必要な情報はスマホですぐに引き出せる時代ですので、どんな方とでも明るくコミュニケーションが取れ、お客様の体調、気分、更に天候といった状況の変化に気付き、柔軟に対応できることが何より大切で、それがお客様からの高評価にも繋がっています。

PRに関しては、前職がPR会社ということもあり、いかにお金をかけずに国内外の有力メディアにニュースとして自社情報を紹介してもらうかを重要視しています。また、ソーシャルメディアに関しても世界的なトレンドはFacebookからInstagramに移行しており、ツアーをご利用くださったお客様も特に10~30代の方はInstagramの利用頻度が高いことははっきりしているため、Instagramを通じた情報発信もデイリーで欠かさず行っています。

写真の質、投稿時間、ハッシュタグには徹底的にこだわり、1つの投稿でいかに広く情報を拡散させられるかを追求しています。

――今後の展望を教えてください。
「日本を世界一の観光国(外国人にとって世界で一番行ってみたい国)にする」ことが弊社のビジョンです。80年代は経済で世界を席巻したかもしれませんが、日本へ行ってみたいと思う人、実際に行ける人はそれほど多くなかったと思います。

事業を通じて、10年20年といった長期的な視点で来訪する外国人数で日本を世界のトップに押し上げるだけでなく、世界中のどんなバックグランドを持つ人でも楽しめる質を伴った国にしていきたいと思います。

また、外国人の誘致をきちんとその地方の利益に還元することも事業として絶対に外せないポイントです。弊社のツアーは全てそのツアーの催行地に住むガイドの方にガイドを依頼しています。

ツアー作りにおいても、外国人の視点だけでなく、地元の方がお勧めする情報を最大限に活用し、地元の人が関わり、地元の人も認める体験や食を経験できるように設計しており、ツアーの催行(訪日外国人の訪問)が地元に住む方々の生活の糧になるように最大限努めています。

――読者の創業者、創業関係者に向けて一言お願いします。

スタートしたばかりですが、志を高く持ち事業に邁進しております。ご興味をお持ちになりましたら、お気軽にお声がけください。

取材協力:株式会社トリップデザイナー 代表取締役 坂元壮

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