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2022年6月7日株式会社アドリブワークス 山岡健人|ITに関する起業マッチングプラットフォームの開発事業で注目の企業
ITに関する起業マッチングプラットフォームの開発事業で注目なのが、山岡健人さんが2018年3月に創業した株式会社アドリブワークスです。
ウィズコロナ、アフターコロナの現代、新しい生活様式や働き方が浸透し、従来のように場所や価値観等に縛られることなく、個人が自由に生き方を選択しやすい時代になってきました。
好きな場所に出かけてテレワークをしたり、家族のそばで寄り添いながらリモートワークをしたり、今まで通勤にかかっていた時間が浮いた分を自分の勉強や副業の時間に充てたり、中にはこの機会に起業マインドを高めて独立を果たしたという方もいることでしょう。
近代日本の礎を築いたかつての起業家たちのように、混沌とした現代に新しいビジネスのタネをまき、育て、新たな価値を社会に還元していくことが将来の日本の豊かさに繋がっていく、そんな過渡期に来ているのかもしれません。
しかし、このように誰もが挑戦しやすい状況になりつつも、依然、起業や独立など新たな一歩を実現させられる数は世界と比較して少ないというのが日本の実情です。
理由は様々あるのでしょうが、つまるところ「アイデアを実現させるための仲間や支援者の確保問題」が大きいのではないでしょうか。
起業して事業を軌道に乗せていくには、自分一人だけの力では限界があります。同じ志を持つ仲間の存在や、アイデアをぶつけ合える壁打ち相手の存在、応援してくれたりスポンサーとして支援してくれる存在など、自分の熱い思いに共感して後押ししてくれたり共に歩んでくれる ‶仲間” や ‶つながり” が必要です。
今、誰もが起業のチャンスを手にし、アイデアを形に変え、それを具体的な行動に移し、自由闊達に活躍できる社会を創造するマッチングコミュニティプラットフォーム事業に、注目が集まっています。
株式会社アドリブワークスの山岡健人さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
◆グッドアイデアに「時価」をつける、web3時代の起業プラットフォーム「triven(トリブン)」
trivenは時間やお金をかけずに、スマホ片手に簡単スタート。メモ感覚で、サクッとビジネスアイデアをサイトに投稿することができます。
また、想いに共感した全国の副業人材からプロジェクトへ参加希望が届き、それぞれのメンバーに役割を割り振って、チームで商品やサービスを作り始めることができます。
育ったプロジェクトは、全国の自治体や有力企業がサポート。取引が繰り返される中でブラッシュアップされ、いつしか優れたビジネスへと昇華されます。
国内での創業機運がなかなか高まらない主な理由として、起業するには「お金が必要」「人材が必要」という2つの要素があります。お金を集めるには人材が必要ですが、人材を集めるにはお金が必要、という鶏と卵の関係をいかに解消するか、ここに弊社のビジネスモデルのユニーク性があります。
trivenには、起業のアイデアを投稿する“チャレンジャー”、副業としてこれを支援する“サポーター”、また、寄付して応援する“ファンダー”の3種類が相互に交流し合い、チームを作ることになります。サイト内では、独自トークン「トリブン」を各プレイヤーが出し合ってプロジェクトを形成します。例としてチャレンジャー(起業人材)は100トリブンを消費してアイデアを投稿し、これに対しサポーター(副業人材)も手持ちのトリブンのうち25トリブンを消費し、チームに参画します。この時、チャレンジャー:サポーターは、トリブンの掛け率に応じて8:2の関係が成立します。プロジェクトから利益が生まれた時、この8:2の割合に応じてレベニューシェアすることになります。また、ファンダーはアイデアやスキルを提供しない立場ですが、手持ちのトークンを寄付して、プロジェクトを応援することができます。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
「起業・副業をしたいと考えている」150万人(中小企業白書2019より)に使っていただきたく思います。また、現在は起業・副業に無関心な方も「あ、こんなに簡単に独立ってできるんだ」という事例を数多く届けることで、最大数百万人が利用するサービスへと発展して行きたいと考えています。
かつての私もそうですが、何か一歩を踏み出したくても、なかなか踏み出せない人々は、ビジネス書籍を購入したり、異業種交流会に参加したり、セミナーへ参加したり、コワーキングスペースを利用したり、とさまざまなサービスにお金をかけています。その数々の努力の一つに、trivenを加えていただけたら幸いです。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
弊社は「ニッポンの働き方を、どれだけ自由にできるか。」をミッションとしています。これからの社会において、人々はAIやロボットの活躍により”自由な時間”が手に入ります。世界はより近くなり、”自由な活躍の場”を選ぶことはもちろん、価値観の多様化とともに、”自由な夢”を想い描くこともできるようになります。そんなワクワクする時代を生きるために、今、全ての人に準備が必要です。誰もが胸を張って『実は、こんなことがしたい!』と楽しく語り合える、新しい働き方のスタンダードを生み出していきたいと考えています。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
2020年より投資と実証実験を続けてきたtrivenですが、ここまでの成果をもとに、6月1日に正式版をようやくリリースできました。ここまで長い時間実証実験にかかってしまっているのは、ひとえに「今ない市場を作る」というチャレンジがあるからだと考えています。
起業は、今限られた人たちだけが選択できる手段になっていますが、「シェアリングエコノミー」の概念を起業に当てはめることで、起業を開かれたものにできるのではないか。その仮説をとにかく回してきました。
さまざまな場所での講演や、数多くのピボット、サービス改修をへて、現在、多くのユーザーの方に利用いただき全国各地で300件ほどのプロジェクトを生み出すに至りました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
私たちは、地方で起業の可能性に着目し、新しい働き方として、誰もが気軽に起業できる仕組みの構築に取り組んでいます。日本が世界最先端で抱える課題「地方過疎・少子高齢化・成長鈍化」への打ち手として、誰もが個性を活かし好きな場所で”ライトに起業”できる環境が求められており、そのための「創業トライ&エラーの場」を創りたいと強く願っています。
・今の課題はなんですか?
多くの立場の方が関わるサービスであるが故に、ビジネスモデル自体が非常に分かりにくくなってしまっているのも事実です。
そこで、今年に入ってからはピッチイベントやアクセラレーションプログラムへの積極的な参加を再開し、今自分達が立っている場所の確認や、目指すべき方向性をきちんと定めるべく、また、スタートアップとして大きな飛躍を目指したく、ビジネスモデルを叩いて行っております。
・読者にメッセージをお願いします。
暮らしている場所の近さではなく、抱いている想いの近さで仲間と出会うことができたとしたら。
世界はきっと、今よりもっと、前向きなアイデアで満ちていくはず。
trivenは、グッドアイデアにみんなで「時価」をつける、web3時代の起業プラットフォームです。
あなたも、trivenで新しい挑戦を始めてみませんか?
会社名 | 株式会社アドリブワークス |
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代表者名 | 山岡健人 |
創業年 | 2018年3月1日 |
社員数 | 6名 |
住所 | 651-0093 兵庫県神戸市中央区二宮町1-4-7リーガル三宮東ビル602 |
サービス名 | triven(トリブン) |
事業内容 | Webサービス「triven(トリブン)」運営、新事業開発支援、共創プロダクト製造販売 |
代表者プロフィール | 早稲田大学卒業後、IT業界を中心にキャリアを積み、アクセンチュア㈱では日本最大規模のJV立ち上げ等のコンサルティング業務を担当。その後2018年より㈱アドリブワークスを創業し、当時まだ国内では認知のなかったワーケーションをテーマとして”新しい働き方”による地方創生を掲げている。起業・副業を誰の身にも身近にすることで地域と世界を結ぶオンラインコミュニティ『triven(トリブン)』を運営。 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | アドリブワークス スタートアップ ボランティア 副業 山岡健人 独立 起業 |
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