注目のスタートアップ

製造業向けプロセスインフォマティクス事業を展開する「アイクリスタル」が4.5億円調達

company

2025年9月19日、アイクリスタル株式会社は、総額4億5000万円の資金調達を発表しました。

アイクリスタルは、AIを活用したプロセスインフォマティクスで半導体製造プロセスを始めとした製造業の製造プロセス最適化を手がけています。

また、製造ラインや工場全体を一気通貫で全体最適化するため、仮想空間上に構築したデジタルツインを接続してスピーディに最適化するプラットフォーム「メタファクトリー」の開発を行っています。

今回調達した資金は、人材採用や、「メタファクトリー」の開発・販売への投資に活用します。


半導体産業はデジタル化の加速を背景に、今後も急速な成長が見込まれています。かつて日本のものづくりは世界を牽引していましたが、とくにデジタルエレクトロニクス分野では2000年以降に新興アジア勢の台頭で競争力を失っています。一方、電子材料をはじめとする機能性化学品領域では依然として優位性を維持していることから、激化する国際競争下において持続的な成長を支える技術革新が急務です。

マテリアルズインフォマティクス(MI)とプロセスインフォマティクス(PI)は、その突破口となるアプローチです。MIは機械学習やデータ解析を用いて素材探索を飛躍的に効率化し、原子配列シミュレーションやビッグデータ解析から新素材の組み合わせを迅速に導き出します。PIはMIの手法を製造プロセスへ適用し、材料の合成・製造条件を最適化することで歩留まりやコストを改善します。

アイクリスタルは、プロセスインフォマティクスを活用し製造業の製造プロセスの最適化を手がける名古屋大学発スタートアップです。現在、デジタルツインを活用してプロセスの全体最適化を実現するプラットフォーム「メタファクトリー」を開発しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB デジタルツイン プラットフォーム プロセス ものづくり 仮想空間 半導体 最適化 株式会社 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中小製造業の自動化設備を設計・販売する「Robofull」が1.5億円調達
2022年10月3日、株式会社Robofullは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Robofullは、中小製造業の人手不足解消を目的に、データを活用した工場向けの自動…
Web3領域の技術をベースに個人主権型ライフログプラットフォームの構築を目指す「UPBOND」が資金調達
2024年4月5日、株式会社UPBONDは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、バリューコマース株式会社です。 UPBONDは、ブロックチェーンやDID/VC(Verifiable Cr…
議事録の作成・整理・共有を効率化するサービス「One Minutes」提供の「quintet」が4,000万円調達
2022年6月30日、quintet株式会社は、総額約4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 quintetは、議事録の作成・整理・共有を効率化するサービス「One Minutes」を…
サブスクリプション事業者向けLTV/解約率改善サービス「KiZUKAI」が正式リリース
2021年2月8日、株式会社KiZUKAIは、「KiZUKAI」を正式リリースしたことを発表しました。 「KiZUKAI」は、サブスクリプション事業者向けの、LTV/解約率改善サービスです。 収集・蓄…
有名人に動画メッセージを依頼できる「VOM」運営の「Wunderbar」が5,000万円調達
2022年1月11日、株式会社Wunderbarは、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 有名人に動画メッセージを依頼できるエンタメギフトサービス「VOM(ヴォム)」を運営して…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集