創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年9月12日デジタル技術を駆使した次世代の建築を開拓する建築系スタートアップ「VUILD」が2.3億円調達

2025年9月10日、VUILD株式会社は、総額約2億3000万円の資金調達を発表しました。
VUILDは、自社工場に導入されたデジタルファブリケーション技術を駆使し、建築の設計から部品製作まで一貫して行っています。また、施主が主体性を持って建築に参画できる体験設計も行っています。
建築設計・施工、デジタル家づくりプラットフォームの開発・運営、建築内装空間や什器のデジタルデザインに特化した制作・施工プラットフォーム「EMARF」の運営、3D木材加工機の販売導入などを展開しています。
今回の資金調達を契機に、これまで個人向けに家具や住宅の製造販売を展開してきたBtoC事業から、内装や建築の製作施工を請け負う法人向けのBtoB領域へと大きくシフトしていきます。
今回調達した資金は、営業体制の構築や施工体制の構築などに活用します。
近年、ものづくりの世界では、デジタルデータをもとに部品や完成品を制作する技術であるデジタルファブリケーションが普及し始めています。代表例としては3Dプリンターが挙げられ、現在では試作だけでなく、設計・製造・保守など、幅広く活用されています。
建築の分野でもデジタルファブリケーションは生産性向上を実現する技術として注目されています。
VUILDは、コンピューターによって制御される切断機であるCNCルーターを用いて木材を加工し、デジタル技術を駆使した建築を推進しています。
CNCルーターは、木材の切削や彫刻、成形を自動化します。手作業では難しい形状も高精度に実現できるため、優れた職人がいない場合でも、アイデアを即座に形にすることができます。
この技術は、建築・内装の分野で、工期の短縮、品質の均質化、コスト削減などに貢献します。今後さらに人手不足が深刻化すると想定される建築業界では、デジタルファブリケーションを中心とするデジタル技術がさらに普及していくと見込まれます。
企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
| カテゴリ | 有望企業 |
|---|---|
| 関連タグ | BtoB CNCルーター EMARF NESTING ShopBot VUILD オンライン ツール テクノロジー デザイン デジタル デジタルファブリケーション プラットフォーム ものづくり 家具 建築 手法 技術 木工 木材 株式会社 設計 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年6月8日、ZERO株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ZEROは、食品ロス削減のための無人販売機「fuubo」を展開しています。 納品期限、販売期限、季節限定とい…
2020年12月23日、独立行政法人中小企業基盤整備機構は、「ルネッサンスエイト投資事業有限責任組合」の組成について合意し、組合契約を締結したことを発表しました。 「ルネッサンスエイト投資事業有限責任…
2019年9月16日、株式会社Ancarは、2019年10月にリリースを予定している、手洗い洗車のサブスクリプション型サービスの事前登録キャンペーンを開始したことを発表しました。 このサービスは、月額…
2025年3月11日、株式会社VARIETASは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 VARIETASは、大手企業向け対話型AI面接「AI面接官」を開発・提供しています。 ES(エント…
2023年10月6日、株式会社アストロスケールホールディングスは、株式会社みずほ銀行から10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、2023年2月発表の調達額と合わせたシリーズG調達…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

