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作物の耐暑性・収量向上などを実現するバイオスティミュラントを開発・提供する「WAKU」が1.8億円調達

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2025年7月31日、株式会社WAKUは、総額1億8000万円の資金調達を発表しました。

WAKUは、グルタチオンが持つ植物の光合成活性機能、ストレス耐性、生育向上機能に着目したバイオスティミュラントを開発・提供しています。

2025年7月時点で、粒剤と液剤の2タイプを展開しています。光合成促進、高温などのストレス対策、根張り促進、化学肥料削減といった効果をもたらします。

今回調達した資金は、グルタチオンを活用した新規プロダクトの研究開発、営業組織の拡充(国内生産者向けの営業体制)、海外展開(とくにバイオスティミュラント普及が進むEU)の準備に活用します。


近年、欧州や北米を中心に、農薬や肥料とは異なる新たな農業資材であるバイオスティミュラントへの関心が高まっています。

バイオスティミュラントは日本語に直訳すると「生物刺激剤」となります。植物や土壌が本来持つ自然の力を引き出すことで、ストレス耐性や収量・品質の向上など、良好な効果をもたらす農業資材です。

農薬とバイオスティミュラントの違いは、農薬が病虫害など生物的なストレスの軽減を目的としているのに対し、バイオスティミュラントは暑さや寒さといった環境的なストレスを軽減することにあります。

また、バイオスティミュラントは海藻や微生物など自然由来の原料を中心としたものが主流で、有機農業が推進される農業界において高い評価を得ています。

さらに、気候変動が深刻な課題となっているなかで、暑さや寒さに強く、安定的な収量と品質を確保するための農業資材としても、その重要性が増しています。

このような流れのもと、WAKUはグルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸から構成される化合物であるグルタチオンに着目したバイオスティミュラントを開発・提供しています。

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カテゴリ 有望企業
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