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トラックの自動運転システムを開発する「ロボトラック」が12億円調達

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2025年7月14日、株式会社ロボトラックは、総額約12億円の資金調達を発表しました。

ロボトラックは、トラック向け自動運転ソリューションを開発しています。

経済産業省の経済産業省の「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」に採択され、新東名高速道路駿河湾沼津SA-浜松SA間で100kmのレベル4相当の走行テストに成功しています。

今後、2025年度に東京-名古屋間、2026年度に東京-大阪間でのレベル4相当の実証実験、そして2028年度に製品の上市を計画しています。

今回調達した資金は、技術開発体制の強化などに活用します。


自動車の自動運転技術は、交通事故の大幅な減少、人件費の削減、交通の効率化、渋滞の緩和など、社会の多方面に革新をもたらす次世代技術として、世界各国で研究開発が加速しています。

従来の自動車交通は、物流分野における人手不足や高コスト、交通事故の頻発、さらには過疎地域における交通弱者の存在といった、複合的な課題を抱えてきました。

こうした問題に対し、自動運転技術は包括的な解決策を提示する可能性を持ち、早期の社会実装に対する期待が高まっています。日本においても、2023年4月に改正道路交通法が施行され、特定条件下に限定してレベル4の自動運転が解禁されました。

自動運転は、自動化の程度に応じて6段階に分類されており、レベル4は特定のエリアや状況において運転操作をすべてシステムに委ねることが可能な段階です。専用道路を走行する無人バスが一例です。

現在、物流業界は深刻な人材不足に加え、積載効率の低下や「2024年問題」など、複数の構造的な課題に直面しており、既存のサービス水準を維持することすら困難になりつつあります。しかし、物流は経済活動や日常生活を支える社会基盤であることから、持続可能な運営体制の確立が喫緊の課題です。こうした状況を打開する技術として、トラックの自動運転には大きな期待が寄せられています。

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カテゴリ 有望企業
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