【経済産業省】「米国関税対策ワンストップポータル」

tips

2025年4月21日、経済産業省は、「米国関税対策ワンストップポータル」を開設しました。

米国関税の影響が懸念される事業者の悩み別の相談窓口先、支援策、その他関連サイトを掲載するポータルサイトです。

相談窓口

・関税措置の内容
・資金繰り相談
・海外日系子会社向け運転資金の調達支援(融資保険)
・経営一般の相談 など

支援策

特別相談窓口の設置

本日、各地方経済産業局及び全国の政府系金融機関、商工団体、中小企業基盤整備機構等に、自動車部品メーカー等、米国による自動車等に対する追加関税措置の影響が懸念される企業からの様々な相談を受け付ける窓口として、「米国自動車関税措置等に伴う特別相談窓口」を設置します。

セーフティネット貸付の要件緩和

本日、日本政策金融公庫等が実施するセーフティネット貸付の要件を緩和し、支援対象を、米国の自動車等に対する追加関税措置の影響を受ける事業者にまで拡大します。

官民金融機関への相談呼びかけ

金融庁・財務省等とともに官民金融機関に対し、資金繰り等に重大な支障を来すことがないよう、影響を受ける中小企業の相談に丁寧に対応するよう要請します。

日本貿易保険(NEXI)による資金調達等の支援

日本貿易保険(NEXI)は、輸入関税措置により影響を受ける、北米等で事業活動を行う日系子会社の資金ニーズに応えるため、運転資金の調達を支援します。また、関税措置に起因した損失を、輸出保険のカバー対象にします。


2025年4月、トランプ政権は、新たな政策「相互関税(Reciprocal Tariffs)」を発表しました。

この政策は、すべての輸入品に対する一律10%の「基本関税」と、特定国に対する追加の「国別相互関税」の2段階で構成されています。

日本に対しては24%の関税が課せられるほか、自動車に対しては25%の追加関税を課す措置が発動されています。

自動車産業は、国内出荷額の2割を占める基幹的な産業です。部品メーカーも含めて広範なサプライチェーンを構築していることから、この関税措置は大きな影響が及ぶと考えられています。

経済産業省はこの相互関税の影響を懸念する企業に対応するため、さまざまな取り組みを行っています。「米国関税対策ワンストップポータル」は、こうした取り組み・施策をワンストップで案内するポータルサイトです。

企業を成長させていくにはさまざまな知識を身につけることが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、資金繰り、会計・経理、販路拡大、ネット活用、人材採用、契約など、あらゆるノウハウについて詳しく解説しています。

また、別冊の資金調達に特化した「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法や、融資制度の活用法、クラウドファンディングを成功させるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ アメリカ トランプ政権 相互関税 米国 米国関税対策ワンストップポータル 経済産業省 関税
詳細はこちら

米国関税対策ワンストップポータル

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

令和7年度経済産業省概算要求の概要
経済産業省は、令和7年度の概算要求について、経産省HPで資料を公開しています。 概算要求とは、毎年8月下旬に、各府省庁が予算を査定する財務省に対し、次年度に必要な予算を要望することです。 その後、各府…
「地熱発電の資源量調査・理解促進事業費補助金(理解促進事業に係るもの)」
経済産業省は、令和5年度第2回「地熱発電の資源量調査・理解促進事業費補助金(理解促進事業に係るもの)」に係る補助事業者の公募を開始したことを発表しました。 地熱発電の導入を目的として地熱資源開発をして…
「スタートアップの成長に向けた規制対応・規制改革参画ツールの活用に関するガイダンス―みんなの規制対応・規制改革―」が公開
2023年4月26日、経済産業省は、「スタートアップの成長に向けた規制対応・規制改革参画ツールの活用に関するガイダンス―みんなの規制対応・規制改革―」を公開したことを発表しました。 スタートアップがど…
【2/10開催】「SXシンポジウム~SX推進の未来と企業価値創造~」
日本経済新聞社が主催する「SXシンポジウム~SX推進の未来と企業価値創造~」が開催されます。 持続可能性をベースに経営の在り方を変革する新たな戦略、SX(サステナビリティトランスフォーメーション)をテ…
今後の中小企業向け資金繰り支援が公表
経済産業省は、今後の中小企業向け資金繰り支援について公表しました。 また、関係省庁と共に、官民金融機関等に対してコロナ資金繰り支援策の転換を踏まえた事業者支援の徹底等を要請しました。 今後の中小企業向…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集