外国での特許・意匠・商標の権利取得を支援「INPIT外国出願補助金」(第1回公募期間:5月中旬頃~6月上旬頃)

subsidy

「INPIT外国出願補助金」のご案内です。

中小企業者等に対して、外国における発明(特許)、考案(実用新案)、意匠、商標の権利化(出願手続)に要する費用の一部を補助することで、中小企業者等の国際的な知的財産戦路の構築を支援する補助金です。

すでに日本国特許庁に対して行っている出願について、パリ条約に基づく優先権を主張して外国特許庁等へ出願するもの等が補助対象です。

補助金額

1事業者あたり300万円以内

1出願に対する補助金額は以下の通り。
・特許出願:150万円以内
・実用新案登録出願、意匠登録出願、商標登録出願の各出願:60万円以内
・商標の抜け駆け対策の出願:30万円以内

第1回公募期間

2025年5月中旬頃~6月上旬頃


知的財産は、企業が競争優位を築くための大切な資源です。特許を取得することで、自社の技術や製品を保護でき、模倣品の流通を防ぐことにより、市場でのポジションを強固にできます。実際、特許庁の調査では、知的財産を保有している中小企業は、保有していない企業に比べて売上高営業利益率が高いという結果が示されており、知的財産が収益性向上に寄与していることが分かります。

しかしながら、特に海外での特許出願には多くのハードルがあります。手続き費用が高額であったり、各国の特許制度の違いや外国語対応など、煩雑な手続きが必要になるため、海外特許の出願をためらう企業も少なくありません。国内で特許を取得しても、海外で模倣品が製造・販売されると、十分な保護ができない可能性があるため、企業は市場規模や競合の動向、コストパフォーマンスを総合的に考慮して、戦略的に海外特許の取得を進めることが重要です。適切な知的財産戦略を策定することで、海外市場においても競争力を維持し、事業成長を支えることが期待されます。

「INPIT外国出願補助金」は、独立行政法人工業所有権情報・研修館法の一部改正にともない、特許庁がこれまで実施してきた「海外権利化支援事業」について、令和7年度からINPITの補助金事業として新たに実施するものです。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ INPIT INPIT外国出願補助金 中小企業 出願 取得 商標 外国 外国出願 実用新案 意匠 支援 権利 権利化 特許 補助金
補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

シニア向け生活支援「まごころサポート」を展開する「MIKAWAYA21」が「カヤック」と資本業務提携
2022年11月21日、MIKAWAYA21株式会社は、株式会社カヤックと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 MIKAWAYA21は、シニアの暮らしを手伝うサポートサービス「まごころサポー…
令和6年度「中堅・中小企業輸出ビジネスモデル実証事業費補助金」
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、令和6年度「中堅・中小企業輸出ビジネスモデル実証事業費補助金(中堅・中小企業の輸出を支援する民間事業者による新たなビジネスモデルを構築する事業)」の公募について発表しま…
【支援金】「東京都 中小企業特別高圧電力・工業用LPガス 価格高騰緊急対策事業」
「東京都 中小企業特別高圧電力・工業用LPガス 価格高騰緊急対策事業」のご案内です。 特別高圧電力や工業用LPガスを使用する中小企業者等の負担軽減に向けた緊急対策として、支援金を交付します。 特別高圧…
【農林水産省】令和6年度「麦類供給円滑化推進事業」(令和6年度第1次補正予算)
農林水産省は、令和6年度「麦類供給円滑化推進事業」(令和6年度第1次補正予算)の公募について発表しました。 麦(小麦、大麦、はだか麦)の安定供給体制を構築し、供給を円滑化するための産地や実需者等による…
【東京都】「業界別人材確保強化事業」助成金
公益財団法人東京しごと財団は、「業界別人材確保強化事業」について発表しました。 東京都と連携し、業界の要望や状況に応じてカスタマイズでの支援を行うとともに、業界全体の自主的な取組に対して経費を助成する…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集