注目のスタートアップ

バイオものづくりスタートアップ「bitBiome」が4億円調達

company

2025年1月17日、bitBiome株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。

bitBiomeは、早稲田大学発の微生物シングルセルゲノム解析技術「bit-MAP」を起点とした研究開発型のバイオテクノロジースタートアップです。

微生物シングルセルゲノム解析技術「bit-MAP」により、土壌細菌、海洋最近、好熱細菌など多様な環境から微生物ゲノムを解析し、世界最大規模の微生物ゲノムデータベース「bit-GEM」を作り上げています。

また、このデータベースを活用し、バイオものづくりに貢献する酵素探索・改変プラットフォーム「bit-QED」を展開しています。

今回の資金は、プラットフォームの強化、事業開発・製品開発の拡充に充当します。


バイオものづくりは、バイオテクノロジーを活用して多岐にわたる製品を生み出す技術分野であり、建築資材や樹脂材料、産業用酵素、医薬品、食品、新品種の作物などがその代表例です。この技術は化石燃料への依存を軽減し、環境負荷の低減や資源制約の克服を目指す次世代の製造方法として注目されています。持続可能な産業の基盤となることが期待され、世界各国で研究と開発が進められています。

アメリカでは、2022年にバイオものづくりが今後10年以内に製造業全体の3分の1を置き換え、市場規模が約30兆ドルに達するとの予測が発表されました。それに伴い、同分野への多額の投資が行われ、産業の成長が加速しています。

一方、日本でもバイオものづくりは次世代産業の重要な基盤として位置づけられており、研究開発が積極的に進められています。この分野は、持続可能な社会を支える技術として、今後さらなる発展が期待されます。

bitBiomeは、独自のゲノム解析技術を有しており、これを活用して世界最大級の微生物ゲノムデータベースを構築しています。そしてデータベースを活用し、酵素探索・改変プラットフォームを展開し、バイオものづくりの推進に貢献しています。

事業のさらなる成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ発行累計250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ bit-GEM bit-MAP bit-QED bitBiome ゲノム スタートアップ データベース バイオ バイオテクノロジー プラットフォーム ものづくり 微生物 技術 探索 改変 早稲田大学 株式会社 研究開発 解析 資金調達 酵素
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンライン資金繰り管理サービス「エメラダ・マーケットプレイス」と「大阪商工信用金庫」が連携
2020年1月6日、エメラダ株式会社は、「エメラダ・マーケットプレイス」において、大阪商工信用金庫と連携を開始することを発表しました。 「エメラダ・マーケットプレイス」は、オンライン資金繰り管理サービ…
「オンコール」が「一般財団法人 全日本労働福祉協会」と共同で「ネットワーク健診サービス」を開始
2022年8月15日、株式会社オンコールは、一般財団法人 全日本労働福祉協会と共同で、「ネットワーク健診サービス」の提供を開始することを発表しました。 「ネットワーク健診サービス」は、企業の従業員・家…
【11/30締切】みずほ銀行/Google Cloudによるスタートアップ向けピッチコンテスト『Innovating Today』開催!
みずほ銀行とGoogle Cloudにより、新たな未来を切り拓くスタートアップ向けピッチコンテスト『Innovating Today』が開催されます。 特筆すべきは設立5年目までの法人のみにエントリー…
アートコミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」などを展開する「The Chain Museum」が「J.フロントリテイリング」と資本業務提携
2023年3月22日、株式会社The Chain Museumは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、J.フロントリテイリング株式会社のCVC「JFR MIRAI CREATORS投資事…
車両の現在位置・軌跡と農作業の進捗を可視化する農業管理ツール「レポサク」を提供する「エゾウィン」が「面白法人カヤック」と資本業務提携
2023年1月12日、エゾウィン株式会社は、株式会社カヤックと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エゾウィンは、車両と圃場の管理ツール「レポサク」を開発・提供しています。 専用のデバイスを…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集