注目のスタートアップ

難治・希少疾患に注力した研究開発型の創薬ベンチャー「ジェクスヴァル」が3億円調達 「アルフレッサ ホールディングス」と業務提携

company

2025年1月16日、株式会社ジェクスヴァルは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

アルフレッサ ホールディングス株式会社との間で、資本および業務の提携に関する基本合意書を締結しています。

ジェクスヴァルは、難治・希少疾患に注力した研究開発型の創薬ベンチャーです。

独自のAI駆動型ファーマコインフォマティクス技術(RePhaIND)を活用して医薬品候補物質の潜在的な価値を見出し、臨床開発に取り組んでいます。

今回の資金調達により、パイプラインであるGXV-0012の臨床開発の加速と、事業拡大などを進めます。


創薬の出発点となる化合物探索は、多数の候補化合物データベースから有望なものを選び出し、専門家の知見を活かして実験を進める重要なプロセスです。この工程には2年から4年もの期間を要することが一般的であり、多大な時間と労力がかかるうえ、薬の開発が成功する保証もありません。さらに、創薬には巨額のコストが伴い、その成果を事前に正確に予測するのは困難であるため、開発期間と費用は長らく創薬企業にとって大きな課題となっていました。

近年、核酸医薬、細胞治療、遺伝子治療といった新たな医薬品や治療法が実用化されるなど、研究の進展により創薬分野は大きく変化しています。しかし、その一方で研究の難易度は上昇し、新薬開発の成功確率は低下しているのが現状です。このため、創薬プロセスを抜本的に効率化する技術が強く求められるようになりました。

AI創薬は、そうした課題に対応する基盤技術として注目されています。AI技術を活用することで、膨大な化合物データの解析や新たな候補化合物の発見を迅速かつ効率的に進められる可能性が広がっています。この革新的なアプローチは、創薬プロセスの時間短縮やコスト削減に寄与し、医薬品開発の未来を大きく変える力を秘めています。

ジェクスヴァルのRePhaINDは、医薬品・医薬品候補物質、標的、疾患との間の路の関連性を効率的に見出すことを可能にするAI駆動型の独自技術プラットフォームです。この独自技術を活用し、難治・希少疾患を対象に、製薬企業とのパートナリングを通じて、研究開発を行っています。

研究開発を主体としたビジネスでは、ビジネスとして軌道に乗るまでの研究開発費用が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI アルフレッサ ホールディングス ジェクスヴァル 創薬 医薬品 株式会社 疾患 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

個人向けサブスクリプション型イベント予約プラットフォーム運営の「Sonoligo」が7,000万円調達
2021年8月26日、株式会社Sonoligoは、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 個人向けサブスクリプション型イベント予約プラットフォーム「Sonoligo(ソノリゴ)」…
明朗会計の家族葬「よりそうお葬式」など展開の「よりそう」が「よりそう訃報案内」をリリース
2022年5月16日、株式会社よりそうは、「よりそう訃報案内」の無料提供を開始したことを発表しました。 「よりそう訃報案内」は、喪主が普段利用している連絡手段(LINE、メールなど)で訃報を案内できる…
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に特化したCRMツールを提供する「MONO Investment」が1.3億円調達
2022年5月13日、株式会社MONO Investmentは、約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MONO Investmentは、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザ…
不妊治療データ分析アプリ「cocoromi」や診療システム「vivola KARTE」などを提供する「vivola」が1.2億円調達
2022年7月11日、vivola株式会社は、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 vivolaは、不妊治療データ分析アプリ「cocoromi」や、診療システム「vivol…
DX支援などの「レッドジャーニー」と総合ITサービス企業の「TIS」が業務提携
2020年10月16日、株式会社レッドジャーニーは、TIS株式会社と業務提携したことを発表しました。 レッドジャーニーは、DX支援事業や、DX人材教育事業、新規事業・新規プロダクト開発支援事業などを展…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集