注目のスタートアップ

ベトナムで事業者向け食材Eコマースを展開する「KAMEREO INTERNATIONAL」が12億円超調達

company

2024年12月9日、KAMEREO INTERNATIONAL PTE. LTD.(代表取締役: 田中卓、本社: シンガポール)は、総額12億円超の資金調達を実施したことを発表しました。

KAMEREOは、ベトナムの事業者向けに食材の卸売事業を展開しています。野菜などの生鮮食品のほか、冷凍食材、調味料、飲料、乳製品、消耗品など、2000を超える商品を取り扱っています。

野菜については、農地が集積するエリアに自社集荷場を持ち、100を超える契約・提携農家と協業し、事業者に供給しています。

川上から川下までのサプライチェーンを一貫してコールドチェーンで構築していること、社内エンジニアチームが、顧客が発注で用いるモバイルアプリ・Webサイト、倉庫ピッキング、配送管理システム、在庫管理システムを開発し、効率化・ミス軽減を実現していることなどを特徴としています。

2024年12月現在、ベトナム南部のホーチミン市を中心に、3000を超える事業者にサービスを提供しています。

今回の資金は、ベトナム国内の複数都市展開、取り扱い商材の強化、自社輸入事業の開始、マーケットプレイス事業など新サービスの展開、さらなるプロダクト機能開発などに充当します。

2023年からプライベートブランドの開発を強化しており、今回の資金によりこの開発をさらに強化します。プライベートブランドの方針としては、スーパーマーケットやコンビニエンスストア向けのカット野菜やカットフルーツの販売強化、ブランド認知向上と価格競争力強化を目的とした消耗品類のプライベートブランド化を推進します。


ベトナムでは、近年の高度経済成長に伴い、安全な農作物に対するニーズが向上しています。

しかし、ベトナムのサプライチェーンはあまり整備されておらず、とくに農産物の供給に関しては、小規模な農家であり、かつ、小規模な卸売事業者が多重に加入するという非効率性を課題として抱えています。

この供給構造により、産地などの情報が不確かになってしまう、安全な野菜に別の野菜が混入してしまう、別の野菜に安全な野菜が混入してしまう、といった問題が発生しています。

KAMEREOはこの課題に対処するため、自社で一貫したサプライチェーンを構築し、生鮮品をはじめとする食材をベトナムの事業者に供給しています。

事業の拡大のためには資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB EC eコマース KAMEREO KAMEREO INTERNATIONAL コールドチェーン サプライチェーン ベトナム 供給 資金調達 農産物 食品 食材
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AI・IoTを活用し製造業のDXを推進する「コズム」が資金調達
2025年3月6日、株式会社コズムは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は2.4億円となりました。 コズムは、各企業の課題やニーズに応じた最適なデジタルソリューシ…
AIを活用して薬剤耐性菌問題の解決を目指す「GramEye」がNEDO研究開発型スタートアップ支援事業(STS)に採択
2022年3月30日、株式会社GramEyeは、NEDOの2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援(STS)」に採択されたことを発表しました…
地域医療機関の再生医療診療業務を包括的にサポートする「Gaudi Clinical」が13.5億円調達
2025年2月7日、株式会社Gaudi Clinicalは、総額13億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Gaudi Clinicalは、歯科および整形外科領域をはじめとする細胞培養…
遊休農地を活用した「シェア畑」など農業ビジネス展開の「アグリメディア」が4.5億円調達
2019年11月1日、株式会社アグリメディアは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 遊休農地を活用した、サポート付きの市民農園「シェア畑」や、農業求人サイト「あぐりナビ」、…
衛星データ解析システム開発の「スペースシフト」が5億円調達
2021年2月16日、株式会社スペースシフトは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 衛星データ解析システムの開発を行っています。 開発する新たな方式では、専門家でも判読が難しいSAR衛…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集