「高年齢労働者処遇改善促進助成金」

subsidy

厚生労働省は「高年齢労働者処遇改善促進助成金」を実施しています。

雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保を推進する観点から、60歳から64歳までの高年齢労働者の処遇の改善に向けて就業規則等の定めるところにより高年齢労働者に適用される賃金規定等の増額改定に取り組む事業主に対して助成されます。

主な支給要件

本助成金を受給するためには、次の要件のいずれも満たすことが必要です。

1.就業規則等の定めるところにより賃金規定等を改定し、すべての算定対象労働者の1時間あたりの毎月決まって支払われる賃金を60歳時点の1時間あたりの毎月決まって支払われる賃金と比較して75%以上に増額する措置を講じている事業主であること。

2.賃金規定等の改定により増額された毎月決まって支払われる賃金が支払われた日の属する月前6か月間を支給対象期間として算定対象労働者が受給した高年齢雇用継続基本給付金の総額より賃金規定等の改定により増額された毎月決まって支払われる賃金が支払われた日の属する月後6か月間を支給対象期間として算定対象労働者が受給した高年齢雇用継続基本給付金の総額が減少している事業主であること。

3.支給申請日において改定後の賃金規定等を継続して運用している事業主であること。

支給額

事業所に雇用される労働者に係る、賃金規定等改定前後を比較した高年齢雇用継続基本給付金の減少額に以下の助成率を乗じた額を支給します。

2/3(中小企業以外:1/2)


総務省「労働力調査」によると、高年齢就業者の数は2009年以降増加し続けています。

なかでも60歳~64歳の就業率は7割以上という高水準にあります。

しかしながら、一般的な労働者は60歳で定年になり、その後就労を希望する場合は定年後再雇用という形で就労を継続しますが、その際賃金は、いままでの7割程度に減額するというのが慣例です。

この減額は不合理であるケースもあり、裁判では、再雇用後の業務内容やその変更内容に相違がない、つまり同じ業務をしているのに定年退職時と比較して大幅に賃金が減額された場合は、違法とされるという結果が出ています。

今後は、人手不足によりシニア労働者を活用する企業も増えていくことが想定されるため、シニア労働者も働きやすい環境を整備することが求められます。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

カテゴリ 公募
関連タグ シニア 助成金 労働者 補助金 高齢者
詳細はこちら

高年齢労働者処遇改善促進助成金

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【最大500万円助成】「製品改良/規格適合・認証取得支援事業」【東京都】
公益財団法人東京都中小企業振興公社「製品改良/規格適合・認証取得支援事業」のご案内です。 国内外の市場ニーズへ適合させるために行う自社で開発した試作品または市場投入済みの製品(製品等)の改良や、規格適…
「事業承継・引継ぎ補助金」(6次公募)
2023年6月23日、「事業承継・引継ぎ補助金」の6次公募の交付申請受付が開始されました。 事業再編、事業統合を含む事業承継を契機として経営革新等を行う中小企業・小規模事業者に対して、その取組に要する…
【東京都】令和5年度「女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業」助成金
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、令和5年度「女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業」について発表しました。 都内中小企業者等に対して、女性の健康課題を解決するための技術に関する新製品…
【東京都】第1回「設備投資緊急支援事業」 2024年問題対策に取り組む中小企業を支援(最大1億円)
第1回「設備投資緊急支援事業」のご案内です。 この事業は、公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する助成金事業です。 働き方改革関連法の時間外労働上限規制が2024年4月から運送・物流、建設業のにも…
令和6年度「物流標準化促進事業」レンタルパレットを導入する事業者への支援
国土交通省は、令和6年度「物流標準化促進事業」について発表しました。 パレットを導入する物流事業者・倉庫事業者・荷主などに補助金を交付します。 労働力不足が深刻な物流業務において、標準仕様パレットの利…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集