注目のスタートアップ

持続可能なイカ養殖システムを開発する「Kwahuu Ocean」が資金調達

company

2024年11月25日、Kwahuu Ocean株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

Kwahuu Oceanは、持続可能なイカの養殖システムを開発しています。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)の物理生物学ユニットにおける10年以上にわたる飼育経験にもとづく技術のライセンスアウトを受け、イカ類3種の養殖システムの開発とその安定供給を目指しています。

今回の資金は、生産能力の拡大と研究開発の強化に充当します。

具体的には、初期飼料の開発、飼育下でのイカ生存率の向上、分散型プラントユニットの初期デザインを行います。


世界的な人口増大に伴い、水産資源の需要が高まっています。その影響で、乱獲による資源の減少や枯渇が懸念されており、水産養殖の重要性が高まっています。

また、世界的な気候変動により、海洋環境も劇的に変化しています。水産養殖ではこうした海洋環境を利用しているものも多く、環境の変化によって養殖業を続けることができないといった問題に直面しています。

さらに、海面養殖は環境汚染や高い環境負荷が指摘されており、より環境に優しく、持続可能な養殖システムのニーズが高まっているのです。

イカの養殖は、孵化サイズの小ささ、初期飼料の同定の難しさ、共食い、壁面に対する認知不足など、さまざまな課題を抱えており、商業利用を目的とした養殖技術・システムは確立されていません。

沖縄科学技術大学院大学の物理生物学ユニットは、2016年から頭足類の飼育実験を行い、行動、神経生理、遺伝子を中心とした研究を続けています。

この飼育実験に伴い、アオリイカの飼育において、累代飼育10世代と、世界記録7世代を大幅に更新することに成功しており、商業的養殖の可能性を示しています。

これを受け、Kwahuu Oceanはイカ養殖の課題を克服しながら、イカの持続可能な養殖システムの開発を行っています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 持続可能 株式会社 水産物 水産養殖 研究 研究開発 資金調達 開発 養殖
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スタートアップの資金調達や投資家の管理業務を効率化するプラットフォームを提供する「スマートラウンド」が資金調達
2025年4月3日、株式会社スマートラウンドは、資金調達を発表しました。 引受先は、あおぞら企業投資株式会社が運営するベンチャーデットファンド(あおぞらHYBRID3号投資事業有限責任組合)です。 ス…
データ収集・構造化を実現するデータ基盤「AirLake」などを展開する「DATAFLUCT」が「エアトリ」および「ハイブリッドテクノロジーズ」と資本業務提携
2022年12月21日、株式会社DATAFLUCTは、株式会社エアトリ、およびその関連会社である株式会社ハイブリッドテクノロジーズと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 DATAFLUCT…
分光分析を用いた調剤支援装置を開発する「ウィズレイ」が資金調達
2022年2月4日、株式会社ウィズレイは、資金調達を実施したことを発表しました。 2019年7月に設立された就実大学発ベンチャーです。 分光分析によって医薬品を識別できる装置を開発しています。 これに…
「プレシジョン」が一般向けに医学情報サイト「お医者さんオンライン」/診療所向けにAI診療支援システムを無償提供
2021年2月17日、株式会社はプレシジョンは、2,000名の著名医師による医学情報データベースを活用し、一般向けに家庭の医学情報サイトとして無償公開、診療所向けにはAI診療支援システムを無償提供する…
独自冷凍技術により地域のパン屋さんと消費者をつなぐ「パンフォーユー」が8,000万円調達
2021年5月10日、株式会社パンフォーユーは、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 パンフォーユーは独自開発の冷凍技術を活用し、個人向けパン宅配サービス「パンスク」や、法人向…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集