注目のスタートアップ

ライブコマースの企画から配信までを手がけるコンサルティングサービス「LIVURU」を展開する「Tailor App」が3.5億円調達

company

2024年8月1日、株式会社Tailor Appは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Tailor Appは、ライブコマースのコンサルティングサービス「LIVURU」や、Instagram DM自動送信・ライブ分析SaaS「snsforce」を展開しています。

「LIVURU」は、ライブコマースの企画から配信までをワンストップで手がけるコンサルティングサービスです。商材に適したプラットフォームの選定から、キャスティング、台本制作、撮影ディレクションを行い、低価格かつ効果的なライブ配信を実現しています。

今回の資金は、プロダクト開発に充当します。

また、引受先であるセルソース株式会社とは、再生医療領域のプロダクト開発で連携を予定しています。


ライブコマースとは、インフルエンサーなどがライブ配信を通じて商品を紹介・販売する新しい形態のEC(ネット通販)であり、中国で急速に市場が拡大したことで注目を集めました。

日本でもその可能性が期待され、メルカリや楽天などが早期に参入を試みましたが、結果としてサービスは終了しています。

一方、コロナ禍においてオンライン販売の新しい形としてライブコマースを導入した企業の中には、一定の成果をあげているところもあります。

現在では、InstagramなどのSNSを活用する若い世代の間でライブ配信が文化として定着しています。同時に、消費者の価値観は体験価値を重視する「コト消費」に移りつつあり、ライブコマースはモノを売るだけでなく体験を提供する手段としても期待されています。

株式会社Tailor Appのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Tailor App 代表取締役社長 松村夏海氏よりコメントが届きました。

松村夏海(まつむら・なつみ)
株式会社Tailor App代表取締役社長。1997年生まれのZ世代経営者。法政大学(在学中にフォントボン大学に留学)卒。祖父(呉服屋)、父(船舶会社)と三代連続の経営者一家。ベンチャーPR会社/ライブコマースシステム会社の2社を経験し、同社が2019年にIT一部上場企業に事業譲渡されるタイミングで、2020年に株式会社Tailor App設立。
【メディア出演】
日経/Forbes/WWD/PIVOT/流通産業新聞/通販新聞など
【セミナー実績】
静岡県商工会議所、千歳青年会議所、日本ユニシスセミナーなど
【著書】
売れるライブコマース入門(新着マーケティング本ランキング1位)

・今回の資金調達の目的は何ですか?

大きく二つございます。

一つ目はロッテの資産を活用した海外進出。

二つ目は弊社のマーケティングノウハウとして独自のコンテンツ制作(ライブやショート動画)と、データを活用しマーケティングから逆算した消費者向けプロダクトを開発しToCビジネスを行います。

・今後の展望を教えてください。

弊社のミッションである、”人とモノの内なる光を呼び覚まし、世界にコマースイノベーションを”体現するべく、弊社のマーケティング力(独自コンテンツとデータ)を活用したサービス(ToB)/プロダクト(ToC)を通じて海外を横断したビジネスを行っていきたいと思います。

・読者へのメッセージをお願いします。

今後モノや情報が溢れる社会で、”最適化”や”効率化”の限界が訪れています。

そこに対して、弊社はネクストAIとして、”商品の背景や、思い”といった感情を揺さぶられるような体験が重要だと考えているので、弊社独自のライブを基軸としたマーケティングで海外チャレンジします。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Instagram LIVURU SNS snsforce Tailor App コンサルティング ライブコマース ライブ配信 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

片方ずつシューズを買えるサービス「DIFF.ONE」を運営する「DIFF.」が資金調達 糖尿病患者向け3Dプリントシューズ事業に参入
2025年4月3日、株式会社DIFF.は、総額4500万円の資金調達を発表しました。 DIFF.は、シューズを片足単位または左右別サイズで購入できるオンラインサービス「DIFF.ONE」を運営していま…
レシート買取アプリ「ONE」や法人向けのマーケティングサービスを提供する「WED」が資金調達
2025年10月1日、WED株式会社は、資金調達を発表しました。 引受先は、株式会社ギフティとDawn Capitalです。 WEDは、レシート買取アプリ「ONE」や、レシートデータを活用した法人向け…
「エアドア」が7,500万円調達 オンライン賃貸プラットフォーム「airdoor」を正式リリース
2022年2月2日、株式会社エアドアは、総額7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また「airdoor(エアドア)」を正式リリースしたこともあわせて発表しました。 「airdoor」…
Webサイト上で企業と顧客がコミュニケーションできる営業向けサービスを提供する「OPTEMO」が3億円調達
2024年1月17日、株式会社OPTEMOは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2024年1月10日に、社名を株式会社ジェイタマズから株式会社OPTEMOに変更しています。 O…
屋内空間専用の産業用小型ドローン「IBIS」を開発・提供する「Liberaware」が11.5億円調達
2023年8月7日、株式会社Liberawareは、総額11億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Liberawareは、屋内空間専用の産業用小型ドローン「IBIS(アイビス)」を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集