注目のスタートアップ

高推力・安全・安価な宇宙機用推進系(エンジン)を開発する「Letara」が2.75億円調達

company

2024年7月26日、Letara株式会社は、総額2億7,5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Letaraは、プラスチックを燃料にした、高推力かつ安全で安価な宇宙機用推進系(エンジン)を開発する北海道大学発スタートアップです。

今回の資金調達により、多種多様な推進系ニーズに柔軟かつ短い納期で応じるため、北海道滝川市に自社開発製造拠点を整備します。


2010年の時点で約27兆円だった世界の宇宙ビジネス市場は、2023年には約54兆円にまで成長しました。さらに、2040年には140兆円を超えると予測されています。

この急速な成長の要因として、超小型衛星の技術進化とこれに伴う打ち上げコストの低下が挙げられます。このため、多くのスタートアップ企業が市場に参入しています。

人工衛星の打ち上げ数も急増しており、経済産業省によれば、2011年には129機だった世界の人工衛星の打ち上げ数が2022年には2,368機にまで増加しました。

このような背景から、宇宙機のサイズや運用方法が多様化しており、それに伴い多様な宇宙機用推進系の需要が高まっています。

例えば、現在多く打ち上げられている小型人工衛星の多くは、衛星の軌道や姿勢を制御するための推進システムを搭載していません。これは、高推進力を持つ液体燃料が爆発性や可燃性を有し、安全管理にコストがかかるためです。また、安全な燃料では十分な推進力を得ることが難しいという問題もあります。

Letara社はこのような背景のもと、プラスチック燃料を用いた高推力・安全・安価な推進系を開発しています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Letara エンジン プラスチック ロケット 人工衛星 北海道 大学発スタートアップ 宇宙 宇宙ビジネス 宇宙機 推進系 株式会社 燃料 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

メタバースプラットフォーム「RYUGUKOKU」の運営やメタバース技術の提供などを手がける「JP UNIVERSE」と「凸版印刷」が資本業務提携
2023年4月12日、JP UNIVERSE株式会社は、凸版印刷株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 JP UNIVERSEは、『ファイナルファンタジーXV』のディレクターを務め…
レアメタルリサイクルベンチャーの「エマルションフローテクノロジーズ」が4.5億円調達
2022年9月13日、株式会社エマルションフローテクノロジーズは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エマルションフローテクノロジーズは、原子力機構が開発した溶媒抽出技術“…
「オイシックス・ラ・大地」が「旬八青果店」を運営する「アグリゲート」と今秋の子会社化を前提に投資・業務提携契約を締結
2023年5月11日、オイシックス・ラ・大地株式会社は、株式会社アグリゲートの第三者割当増資の引き受けにより持分法適用会社化し、2023年5月10日(水)付で、アグリゲート社と業務提携契約を締結したこ…
お金の相談マッチングプラットフォーム「お金の健康診断」など運営の「400F」が12億円調達
2022年10月25日、株式会社400Fは、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 400Fは、お金の相談マッチングプラットフォーム「お金の健康診断」や、お金の悩み・疑問を解決するWeb…
「クレプシードラ」と「東急」がAR空間音響アプリ「imAR」を共同開発・提供開始
2023年7月25日、クレプシードラ株式会社は、東急株式会社と、AR空間音響アプリ「imAR(イマー)」を共同開発し、提供を開始したことを発表しました。 「imAR」は、クレプシードラの音響技術「Re…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集