注目のスタートアップ

BIMデータの可視化・分析プロダクト「OpenAEC」シリーズを開発する「ONESTRUCTION」がデットファイナンスによる1億円調達

company

2024年7月18日、ONESTRUCTION株式会社は、株式会社山陰合同銀行と日本政策金融公庫の協調により、1億円のデットファイナンスを行ったことを発表しました。

ONESTRUCTIONは、openBIMに準拠したBIMデータの可視化・分析プロダクト「OpenAEC」シリーズを開発しています。

openBIMに準拠した建築プロセスを実現するため、BIMデータとあらゆるデータのかけ合わせを可能とするツールです。

メインプロダクトに先駆け、Autodesk社のRevit向けのプラグインとして「OpenAEC for bSDD」を海外市場向けに先行リリースしています。

BIMの恩恵をすべての建設事業者が享受できる世界の実現のため、将来的に、「OpenAEC」上でデータの作成から各種申請業務までワンストップで対応可能とすることを目指しています。

今回の資金調達により、プロダクト開発と海外販路開拓を加速させます。


国土交通省は建設業における施工・管理の効率化のため、BIM(Building Information Modeling)を推進しています。

BIMとは、コンピューター上に3次元の建築物データを作成し、建築の設計・施工・管理まで、あらゆるプロセスにおいて統合的なデータ活用を実現するためのソリューションです。

2050年には世界の人口は97億人に達する予測されています。この人口増大によって建築物の需要は爆発的に増加するため、AEC(建築、土木エンジニアリング、建設)業界ではスマートで効率的な設計・施工方法の実装が求められています。BIMはその方法として現在世界的に導入が進められています。

このような背景のもと、ONESTRUCTIONは、建設業のワークフロー最適化のため、openBIMに準拠したBIMデータの可視化・分析プロダクト「OpenAEC」シリーズを開発しています。

openBIMとは、建設業界のオープンデータ標準を推進する国際団体であるbuildingSMARTが提唱する、ソフトウェアプラットフォーム間の相互運用性を向上することを主な目的とするプロセスです。

現在、建設業界におけるソフトウェアは、互いに異なる形式のデータを用いており、データ共有化による相互運用に困難が生じています。これによって非効率的な作業が生じていることから、異なるソフトウェア・アプリケーションでもデータの共有を可能とする標準化を進めていくことが重要となっています。

さまざまな業界でデジタル化などにより業務効率化が進んでいます。創業期は予算の問題から大規模なシステム導入は難しいかもしれませんが、負担の大きな部分をデジタル化することでかなりの負担軽減が可能です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

また、抜本的なシステム導入には資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウについて詳しく開設しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BIM BtoB CIM DX ONESTRUCTION OpenAEC OpenAEC for bSDD openBIM データ デジタル化 プロダクト 分析 可視化 建築 建設 株式会社
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「Conoris Technologies」が7,500万円調達 クラウドサービス事業者向けセキュリティチェック効率化サービス「Conoris Answer」をリリース
2022年8月24日、株式会社Conoris Technologies(旧社名:株式会社ミツカル)は、約7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、新プロダクト「Conoris An…
「シンプルフォーム」が7億円調達 法人調査プロセス自動化クラウド「SimpleCheck」を正式リリース
2022年6月15日、シンプルフォーム株式会社は、約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これまで非公開であった資金調達ラウンドと金融機関からの借入も合わせると、累計約10億円調達しています…
明朗会計の家族葬「よりそうお葬式」など展開の「よりそう」が「よりそう訃報案内」をリリース
2022年5月16日、株式会社よりそうは、「よりそう訃報案内」の無料提供を開始したことを発表しました。 「よりそう訃報案内」は、喪主が普段利用している連絡手段(LINE、メールなど)で訃報を案内できる…
母乳分析サービス提供の「Bonyu.lab」が1.5億円調達
2019年12月9日、株式会社Bonyu.labは、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ピジョン株式会社です。 Bonyu.labは、世界初の母乳分析サービス「BON…
非侵襲的大腸がんスクリーニングAIの研究開発・実用化を進める「Boston Medical Sciences」が資金調達
2024年10月8日、グローバル・ブレイン株式会社は、Boston Medical Sciences株式会社に出資を実行したことを発表しました。 Boston Medical Sciencesは、ハー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集