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次世代半導体メモリ材料である「単分子誘電体」の社会実装を目指す「マテリアルゲート」が1.6億円調達

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2024年7月10日、株式会社マテリアルゲートは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

マテリアルゲートは、2023年に設立した広島大学発スタートアップです。

次世代半導体メモリ材料である「単分子誘電体」の社会実装を目指しています。

今回の資金は、研究開発員の採用強化に充当します。これにより、「単分子誘電体」の量産検討、メモリプロトタイプを始めとした「単分子誘電体デバイス」の要素技術の実用化開発を実施します。


メモリゲートが開発する「単分子誘電体」は、広島大学の西原禎文教授が世界で初めて開発した、室温において単一分子に情報を記録できる新たなメモリ材料です。

この素材を用いることで、現在HDDなどに使用されている強磁性体メモリの記録密度と比較し、1,000倍以上の向上を実現できます。つまりこの素材を実用することで、HDDやフラッシュメモリなどの記録装置の超小型化・超大容量化が実現されます。

社会のデジタル化に呼応する形で、大容量ストレージの需要はさらに高まることが予測されています。しかし現状の磁気記録技術による高記録密度化は理論的な限界に近づきつつあります。

メモリゲートの単分子誘電体は、既存の蓄電デバイスやメモリデバイスにブレイクスルーをもたらすものとして期待されています。

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