注目のスタートアップ

XR向けインターフェースデバイスを提供する「Diver-X」が2億円調達

company

2024年6月19日、Diver-X株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Diver-Xは、XR向けインターフェースデバイスを開発・提供しています。

手がけている「ContactGlove」は、グローブ型のVRコントローラーです。触感フィードバック機能を搭載しており、高精度なハンドトラッキングと併せて、より没入感の高いVR体験を実現します。

ほかに、法人・研究向けの小型触覚デバイス「ContactGlove Lite」や、Meta Questのコントローラーに貼りつけて精細なハンドトラッキングを実現する「ContactSheet」を展開しています。

XR領域にとらわれず、人間の生活により密接したHID(Human Interface Device)などの開発を幅広く進めています。

今回の資金調達により、HIDの研究開発や製造販売、製造業向けソリューションの開発を加速します。


XR(エクステンデッドリアリティ、クロスリアリティ)とは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの技術を総称するものです。

これらは近年急速に普及している先端技術であり、デジタルと現実の世界を融合させ、現実の体験を拡張したり、没入体験を実現したりすることで、新たな体験を提供しています。

このうちVRは、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などの専用デバイスを用いて仮想空間に高度な没入体験を実現する技術です。

この革新的な技術は、ゲームやエンターテインメント分野において、これまでにない体験をもたらすものとして注目されています。

今後さらなるVR市場の拡大のためには、より没入的な体験を実現するための技術やデバイスの実装が必要であるとされています。

これは現在のVRが基本的に視覚と聴覚に頼っているためであり、視覚・聴覚以外の感覚との齟齬によって没入感が失われてしまうという課題を抱えているためです。

たとえば、現実世界では対象に触ることで触ったという感覚がありますが、現状のVRはその感覚が存在せず、「バーチャル」であると思ってしまいます。

したがって、完璧な仮想現実体験を実現するには、視覚・聴覚以外にも、触覚・味覚・嗅覚やそのほかの感覚を再現する技術・デバイスの実現が必要なのです。

Diver-Xは、ハンドトラッキング・ハプティクス(触覚)・モーショントラッキング技術などの要素技術をベースに、XR領域を中心にインターフェースデバイスを開発・提供しています。

事業のさらなる成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB ContactGlove ContactSheet Diver-X HID Human Interface Device VR XR コントローラー テクノロジー ハードウェア ハンドトラッキング 仮想現実 株式会社 触感 触覚 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

脱臭装置や堆肥化装置などを開発・販売する「ミライエ」が資金調達
2023年2月2日、株式会社ミライエは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、西松建設株式会社です。 ミライエは、堆肥化プラントや、生物脱臭システム、切り返し不要の堆肥化装置「イージージェ…
ウェアラブルデバイスを利用した高齢者向けバイタルモニタリングなどを展開する「バイタルヴォイス」が資金調達
2022年10月12日、株式会社バイタルヴォイスは、第三者割当増資を実施することを発表しました。 引受先は株式会社テクノスジャパンです。この第三者割当増資契約によりバイタルヴォイスはテクノスジャパンの…
クラウド型保険代理店システムを提供する「hokan」が15億円調達
2023年10月6日、株式会社hokanは、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 hokanは、クラウド型保険代理店システム「hokan」を提供しています。 見込みから保全までの情報…
画像・映像認識AIアルゴリズムにより産業のDXを目指す「ACES」が3.2億円調達
2020年12月3日、株式会社ACESは、総額約3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 画像・映像認識AIアルゴリズムを活用し、課題解決と価値創出を行うDX事業を展開しています。 …
ベトナムのITエンジニア人材を中心としたラボ型開発事業などを展開する「freecracy」が資金調達
2023年6月19日、freecracy株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 freecracyは、ラボ型開発事業、ATS/HRIS SaaS事業、HiringTechプラットフォーム「…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集