注目のスタートアップ

空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶ「エアポートシャトル」などを展開する「NearMe」が4.9億円調達

company

2024年6月13日、株式会社NearMeは、総額約4億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

NearMeは、AIによるルート最適化により、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービス「NearMe」を展開しています。

空港とその周辺の都市部を結ぶ空港送迎型の「エアポートシャトル」や、ゴルフ場と自宅や宿泊場所をつなぐ「ゴルフシャトル」、通勤する人向けのドアツードアの送迎サービス「通勤シャトル」などを提供しています。

「エアポートシャトル」は、2019年8月にサービスを開始し、これまで延べ70万人に利用されています。2024年6月現在、全国16の空港(羽田空港、成田空港、伊丹空港、関西空港、新千歳空港、中部国際空港、福岡空港、那覇空港、旭川空港、帯広空港、青森空港、仙台空港、静岡空港、南紀白浜空港、徳島空港、北九州空港)とその周辺都市で利用することができます。

また、スタジアム周辺の渋滞によるCO2排出や排気ガスによる環境問題や交通事故などの課題解決を目指した「スタジアムシェアタクシー」や、秋田県美郷町の観光二次交通の課題解消を目指した「ミズモシャトル」など、地域の交通課題解消を目指した実証事業も展開しています。

今回の資金は、「エアポートシャトル」を中心としたマーケティングの強化に充当します。


日本社会において交通インフラとして定着しているタクシーは、自宅やホテルなどの宿泊場所から目的地まで動くことなく移動できるドアツードアという特徴を持った交通サービスです。

タクシーは電車やバスなどの公共交通機関に比べて費用がかかりますが、重い荷物を運ぶ必要がある場合や、公共交通機関がない場所に向かう場合、怪我などで歩行が難しい場合などに利用されています。

一方、このタクシー業界はドライバー不足が深刻化しており、2025年には約8万人の不足が予測されています。

こうした状況下で、政府はドライバー不足を解消するため、2024年4月から一部地域や時間帯で、ライドシェア制度の導入を開始しました。

このライドシェアは、タクシー会社が運行管理を行うことを条件に、タクシーが不足している地域・時間帯に限定して一般ドライバーが有償で顧客を乗せて運ぶことが可能となるというものです。つまり「量」的にドライバー不足を解消しようとする取り組みといえます。

一方で、NearMeは、タクシーが一度の輸送で定員である4人を乗せることが少なく、空間的な損失が発生していることに着目し、独自のAIを活用して運行の効率化と相乗りによる輸送効率最大化を図り、「質」の観点から移動の課題解決を目指しています。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB MaaS NearMe エアポートシャトル ゴルフシャトル シェア シェア乗り シャトル スマートシャトル タクシー ドアツードア モビリティ 交通 交通インフラ 株式会社 移動 空港 資金調達 送迎 都市
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

法人キャッシュレス・ソリューション提供の「クラウドキャスト」が7.2億円調達
クラウドキャスト株式会社は、総額7億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 経費精算クラウドサービス「Staple (ステイプル)」や、法人プリペイドカード「Stapleカード」などを…
AI商談アシストプラットフォーム「Front Agent」提供の「Umee Technologies」が資金調達
2022年9月20日、Umee Technologies株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Front Agent」のベータ版を公開したことも併せて発表しました。 「Front…
家計簿アプリとプリペイドカードがセットになった支出管理サービス「B/43」提供の「スマートバンク」が20億円調達
2022年7月13日、株式会社スマートバンクは、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートバンクは、家計簿アプリとプリペイドカードがセットになった支出管理サービス「B/43(ビーヨ…
不動産管理サービス「COSOJI」提供の「Rsmile」が不動産クラウド提供の「いい生活」と業務提携
2022年7月18日、Rsmile株式会社は、株式会社いい生活と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 Rsmileは、不動産業界の管理業務と地域作業者・工務店をマッチングするワークシェアリング…
エッジAIカメラソリューションを提供する「AWL」とクラウド録画サービスを提供する「セーフィー」が資本業務提携
2022年11月9日、AWL株式会社は、セーフィー株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 AWLは、エッジAIカメラソリューションを提供しています。 AIエッジコンピューティングデ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集