注目のスタートアップ

精密部品加工業において加工プログラミング工程を完全自動化するAIソフトウェア「ARUMCODE」などを提供する「アルム」が7.6億円調達

company

2024年5月20日、アルム株式会社は、総額7億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

アルムは、製造AIである「ARUMCODE」と、完全自動マシニングセンター「TTMC」を開発・提供しています。

「ARUMCODE」は、図面を読み込むことでAI解析によってNCプログラムを自動作成するソフトウェアです。

製造原価の50%以上を占めるといわれるNCプログラミング作業を自動化することで、製造現場の人員不足を解消すると同時にコスト削減を実現します。

「TTMC」は「ARUMCODE」を搭載した完全自動型切削ユニットのハードウェアです。ワーク供給や工具交換などの加工前工程を含む24時間無人稼働により、さらなる生産性向上を実現します。

また、2023年7月に、NCプログラムを自動生成するAIソフトウェアが使い放題のサブスクサービス「ARUM Factory365」をリリースしています。

今回の資金調達により、旋盤、研磨加工、鋳物加工に対応したプロダクト開発の加速、東南アジアを始めとする海外展開を進めます。


現在、精密加工における切削加工ではNC加工が主流となっています。

NC加工とは、NCフライスやマシニングセンターなどのNC工作機械がプログラムにもとづいて金属を切削するものです。

NC加工は、自動で正確な精度で連続した加工を可能にします。くり返し高精度での加工を実現でき、さらに人員を削減できるというメリットがあります。

この工作機械を動かすためのプログラムをNCプログラムと呼びます。

しかしこのNCプログラムの作成は、習熟に時間がかかる、高度なプログラムの場合は作成に時間がかかり、技術も必要となるなどの課題を抱えています。

こうした課題を解決するものとして、NCプログラムを自動作成するソフトウェアのニーズが高まっています。

人手不足が深刻化している状況において、デジタルツール導入による業務効率化は、重要な要素のひとつとなっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

また、抜本的なシステム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AIソフトウェア ARUMCODE BtoB NCプログラム TTMC アルム ソフトウェア ハードウェア プログラミング ものづくり 加工 工程 株式会社 精密加工 自動 自動作成 自動化 製造 製造業 資金調達 部品
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フリーランス向け報酬即日払いサービス提供の「yup」とフリーランス・コンサルタント向け案件紹介の「SEPTA」が業務提携
2021年3月18日、yup株式会社は、株式会社SEPTAと業務提携契約を締結したことを発表しました。 yupは、フリーランス向けに報酬即日払いサービス「先払い」を提供しています。 SEPTAは、フリ…
核医学ベンチャーの「AMS企画」が1.9億円調達
2025年6月30日、AMS企画株式会社は、総額1億9000万円の資金調達を発表しました。 AMS企画は、核医学を基盤としたセラノスティクス技術を開発・提供する北海道大学発認定スタートアップです。 核…
SiC(炭化ケイ素)半導体を活用した次世代パワーデバイスの製品開発を行う「ネクスファイ・テクノロジー」に「荏原実業」が出資
2023年6月30日、荏原実業株式会社は、ネクスファイ・テクノロジー株式会社に出資したことを発表しました。 ネクスファイ・テクノロジーは、大阪大学吹田キャンパス内に所在するスタートアップで、炭化ケイ素…
ネコに特化したフードブランドを手がける「uniam」が6,000万円調達
2024年5月30日、株式会社uniamは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 uniamは、ネコ特化のフードブランドを手がけています。 2023年2月に第1弾となる冷凍フレッ…
「スマート家族信託」を展開する「トリニティ・テクノロジー」が「SBI証券」と業務提携
2022年8月29日、トリニティ・テクノロジー株式会社は、株式会社SBI証券と、信託・相続領域における業務提携契約を締結したことを発表しました。 トリニティ・テクノロジーは、家族信託の財産管理サービス…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集