
デジタル遺言サービス「lastmessage」を提供する「パズルリング」が資金調達

2024年5月15日、株式会社パズルリングは、資金調達を実施したことを発表しました。
パズルリングは、デジタル遺言サービス「lastmessage(ラストメッセージ)」を提供しています。
デジタル遺言としてテキスト・動画・写真を遺すことで、遺族に感謝の気持ちや、財産のストーリー、契約しているサービスのID・パスワードなどを伝えることができます。
また、デジタル遺言以外に、法的に有効な遺言書の作成支援を行う「1人でできる!公正証書遺言」も提供しています。
遺言とは、自身の死後、財産の処分や相続、遺族に伝えたいことなどを書面で遺すことであり、その書類のことを遺言書と呼びます。
相続について効力を発揮させるためには、法律上有効な遺言書として作成する必要があります。現状は、電子的な方法で作成されるデジタル遺言については法的な効力は認められていません。
一方で、現在においてもデジタル遺言はさまざまな目的で作成されており、今後高齢者の増加によってさらにニーズが高まっていくことが想定されています。
たとえば、現代は、銀行口座、証券口座、サブスクリプションサービスの契約、通信サービスの契約など、さまざまなサービスと契約をしている人が多くなっています。
ユーザーが亡くなった場合、遺族はこうしたサービスを解約する必要がありますが、IDとパスワードがわからなくては、解約に困難が生じます。したがって、遺族が困ってしまわないよう、契約しているサービスの一覧と、そのID・パスワードを伝える手段が必要です。
ほかにもテキスト・動画・写真など、デジタルデータを遺族に渡したい場合もあるでしょう。
こういったケースに対応するのがデジタル遺言です。また、デジタル遺言が法的に有効となるよう法律整備が進められることも想定されているため、今後さらなる成長が期待されます。
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