注目のスタートアップ

再生可能エネルギー発電事業の統合管理プラットフォームを開発・提供する「Tensor Energy」が4.5億円調達

company

2024年3月27日、Tensor Energy株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Tensor Energyは、再生可能エネルギー発電事業の統合管理プラットフォーム「Tensor Cloud」を開発・提供しています。

再生可能エネルギー発電所の開発・資産管理・運用最適化を支援するクラウドサービスです。

また今回の資金調達にあわせ、蓄電池充放電最適化サービスの提供を開始したことを発表しています。

蓄電池充放電最適化サービスは、電力市場の価格予測、発電量予測、蓄電池の放充電スケジュールの最適化計算といった機能を、発電所ごとに最適化されたAIモデルで提供するものです。

今回の資金は、人材採用による組織体制の強化、プロダクト・サービスの開発加速に充当します。


SDGs(持続可能な開発目標)の推進により、世界規模で再生可能エネルギーの導入が進められています。

再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・バイオマス・地熱など、枯渇しない資源を利用したエネルギーのことです。

既存の化石燃料を利用したエネルギーは枯渇のリスクがあるほか、燃焼の際に気候変動の主因とされる温室効果ガスを排出するため、化石燃料に依存する構造からの脱却が求められています。再生可能エネルギーは次世代のエネルギーとして重要な存在であり、世界的に研究開発と実用化が進められています。

こうした状況下で、日本でも再生可能エネルギーの導入が年々進んでいます。

特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所「2022年の自然エネルギー電力の割合(暦年・速報)」によれば、2016年における全発電電力量に占める自然エネルギー(いわゆる再生可能エネルギー)の割合は14.7%だったのに対し、2022年は22.7%と大幅に増加していることがわかります。

このように再生可能エネルギー発電事業が拡大していく中で、発電事業の管理や効率化、高度化を実現するためのサービスやプラットフォームのニーズが高まっています。

Tensor Energyは、再生可能エネルギー発電事業をサポートする統合プラットフォームの提供を通じ、再生可能エネルギーのさらなる拡大に貢献しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB Tensor Cloud Tensor Energy クラウドサービス スケジュール プラットフォーム モデル 予測 充電 再生可能エネルギー 最適化 株式会社 発電 発電所 蓄電池 蓄電池充放電最適化サービス 計算 資産管理 資金調達 運用 電力
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

モビリティのシェアリングプラットフォーム「HELLO CYCLING」「HELLO MOBILITY」などを展開する「OpenStreet」が「伊藤忠エネクス」と資本業務提携
2023年4月27日、OpenStreet株式会社は、伊藤忠エネクス株式会社と、資本業務提携したことを発表しました。 OpenStreetは、自転車のシェアリングプラットフォーム「HELLO CYCL…
中国・深圳に本社を構える電気自動車メーカー「BYD」が日本乗用車市場に参入
2022年7月21日、ビーワイディージャパン株式会社は、100%出資子会社としてBYD Auto Japan株式会社を2022年7月4日付で設立したことを発表しました。 ビーワイディージャパンは、中国…
EV充電インフラ「Terra Charge」を提供する「Terra Motors」が「アズーム」と業務提携 マンション空き駐車場の課題解決へ
2022年7月15日、Terra Motors株式会社は、株式会社アズームと、業務提携契約を締結したことを発表しました。 Terra Motorsは、電気自動車向けの充電サービス「Terra Char…
AI英会話アプリを提供する「スピークバディ」が資金調達
2024年9月17日、株式会社スピークバディは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は18.5億円となりました。 スピークバディは、AI英会話アプリ「スピークバディ…
「KOMPEITO」が4億円調達 「OFFICER DE YASAI」をオフィス向け置き社食サービスにリニューアル
2020年5月14日、株式会社KOMPEITOは、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オフィス向けの置き社食サービス 「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を運営してい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集