捨てられるみかんを宝にする「受託加工」。未経験の会社設立から挑む、沼津・西浦の「もったいない」アップサイクル起業

大手メーカーから地域おこし協力隊を経て起業


静岡県沼津市西浦は、全国で唯一「海越しの富士山」を望める港町です。この地で、規格外みかんをジュースに生まれ変わらせる小さな工場が動いています。

手がけるのは、かんきつ商社Aquamarine株式会社です。代表の今田隼輔さんは、大手自動車部品メーカーを退職後、地域おこし協力隊を経て2025年4月に起業しました。

「できない理由を探すより、やってみる」と語る今田さんですが、創業融資の審査に落ち、迫る支払いを前に事業計画書を書き直すなど、その道のりは苦労の連続でした。今回は、畑の隅に捨てられていた数100キロのみかんとの衝撃的な出会いから、総額1,200万円の設備投資、最難関だった保健所の営業許可、そして自力での会社設立と経理を支えた会計ソフトまで、起業のリアルについて伺いました。

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都会が好きになれなかった——大手メーカーを辞めて、海越しに富士山を望む町へ

―前職は自動車部品メーカーの事業企画職だったそうですね。「地域おこし協力隊」とのつながりがなかなか見えないのですが、どんなきっかけがあったのでしょうか?

今田:そもそも、協力隊になろうと思って移住先を選んだわけではないんです。前職は大手自動車部品メーカーで、在職中に今の妻と結婚して愛知県に住んでいました。ただ、僕も妻もあまり都会が好きではなくて。

しかも事業企画の仕事は、30代・40代になると海外赴任が避けられない。「日本の都会ですら好きじゃないのに、海外の都会にまで行かなきゃいけないのか」「そこまでして今の会社にいたいんだっけ」と、ぼんやり考えるようになりました。

移住先は、妻の地元・神奈川と僕の地元・愛知の中間で、どちらの実家にも帰りやすい場所を探して沼津に出会いました。車で30分も走れば自然豊かな場所がある一方、普段の生活には困らない。最低限の都会の便利さと田舎の心地よさが共存しているんです。しかも西浦は、海越しに富士山が見える全国唯一の場所。それがすごく気に入って、いわば一目惚れで移住を決めました。

―なぜ「転職」ではなく「地域おこし協力隊」を選ばれたのでしょうか?

今田:正直、ドライな理由もあります。前職は給料の良い会社だったので、転職してもどのみち給料は下がる。どうせお金以外の理由で引っ越すなら、もう一度サラリーマンをやるのではなく、ローカルとのつながりを感じられる働き方がいいなと。

前職では数千人規模の人員計画や数千億円単位の予算を扱っていて、やりがいはあったのですが、だんだん人間味が薄れていく感覚がありました。

机上の数字だけで仕事をしていても、正直実感が湧かないんです。田舎に来て仕事も変えるなら、一人ひとりとのつながりを取り戻せる働き方がいい。そう思って協力隊を選び、2023年5月に移住しました。

200〜300キロのみかんが、捨てられていた

―規格外みかんに着目したきっかけは、廃棄の現場を見たことだそうですね。

今田:はい。大阪で生まれて仙台、名古屋、東京と、ずっとコンクリートに囲まれて育った人間なので、農業のリアルな現場を見るのは初めてでした。

協力隊として地域の旅館や農家さんの話を聞いて回るなかで、規格外のみかんが大量に捨てられている場所を見たんです。コンテナ何十個分、たぶん200〜300キロはありました。腐って蝿がたかっていて、「こんなに捨てるのか」と衝撃を受けました。

―なぜそれほど捨てられてしまうのでしょうか?

今田:後日、農家さんに「あんなに捨てるものなんですか」と聞いたら「仕方なく捨てることもあるよ」と。傷のあるみかんは腐りやすく、輸送中に傷んでしまう。

加えて市場には規格があり、見た目が基準に満たないものは弾かれる。でも、剥けば普通においしく食べられるんですよ。みかんは収穫量全体の5〜10%ほどが規格外品になります。缶詰やジュースの原料に回せればいいのですが、全部は使い切れない。皆さんもできる限り捨てないように努力されているものの、限界があるんですね。

スーパーの一袋は700グラムくらいなのに、それが100キロ単位でボンボン捨てられる。本当に衝撃的な光景でした。同時に思ったのは、「きれいなものをきれいに売るのは、みんながやっている」ということ。大きな流通ルートから外れて、おいしく食べられるのに安く買い叩かれたり捨てられたりしているものに、うまく付加価値をつけて世に出せたらいいな、と。それが事業の原点です。

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受託加工と自社ブランド。二本柱のビジネスモデル

―改めて、事業内容を教えていただけますか?

今田:大きく二つあります。一つは、自社工場でジュースの受託加工(OEM)を請け負う仕事。農家さんが原料を持ち込み、当社が加工賃をいただいてジュースに瓶詰めしてお返しするスタイルです。もう一つが、自社ブランドで商品を開発・販売する事業です。

自社ブランドの目玉は、100%果汁の炭酸ジュースです。果汁を搾ったあと、炭酸ガスを4日ほどかけて充填し、シャンパンのような泡を入れています。業務用で数百リットルの果汁に炭酸を入れるのは技術的に難しく、僕が探した限り、これを作れるのは長野県の1社だけでした。

売り先は1泊20万円クラスの旅館などで、価格よりも体験価値で選ばれる高付加価値商品です。ただ、製造を引き受けてもらえるロットが最低でも1,000本のため、1回仕込むと1,000本、仕込みに50〜60万円かかる。数週間で売り切れる量ではないので、売り上げが発生するまでに数カ月かかることになります。

瓶も1,500本単位での発注が必要で、発注から手元に届くまでに1カ月かかります。問屋さんに3,000本ほど在庫を置いてもらっていて、それだけで数十万円の運転資金です。製造業は本当に運転資金が必要で、資本金の500万円は全額そこに充てています。

―原料を提供してくれる農家さんとは、どんな関係なのでしょうか?

今田:農家さんは農協のほか、直売所や果物の問屋など複数の販売先を持っています。そのなかの選択肢の一つに、うちも混ぜてもらうイメージです。農家さんからすれば「今までより損をしない、その値段ならまあ出してもいいか」という価格帯で、きちんと取引をする。捨てられていたものがお金に変わるので、双方にメリットがあります。

「人生で一度くらい、社長と名乗ってみたかった」

―個人事業ではなく、会社設立を選ばれた理由を伺えますか?

今田:急に個人的な話になりますが、人生で一度くらい「社長」と名乗ってみたかったんです(笑)。移住した時点で、いわゆる一般的な社会人のレールからは外れました。東京の大学を出て大きな会社に勤めて、終身雇用でいけばそれなりの生活ができたはずなのに、そこからはみ出た。

はみ出てしまうと、もう怖いものなしというか。協力隊は最長3年なので、3年かけて事業にできそうなものが見つかれば会社を作ろう、芽が出なければ0から1を作り上げる才能がなかったと諦めて前の会社に戻ろう、くらいの気持ちでした。だから、やると決めた時点で会社を立ち上げる以外の選択肢はなかったですね。

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―移住や独立について、奥様と意見の相違はありませんでしたか?

今田:意外となかったんです。妻は保育士なのですが、「やりたいならやればいいじゃない。その代わり食いっぱぐれないようにだけは一緒に頑張ろうね」みたいな感じでしたね。今も隣町の保育園で働いています。

―大企業を辞めることに、お金の不安はありませんでしたか?

今田:もちろんありました。退職時に源泉徴収票を見て「こんなにもらっていたのか」と思ったくらいです(笑)。前職の給料は世間の平均より高く、収入が普通の水準まで下がることへの不安は大きかったんです。

ただ、実際に協力隊として数カ月過ごしてみると、収入が減っても日々の生活には困らない。「意外と困らないぞ」と気づいてからは、怖くなくなりました。贅沢はできなくなりましたが、会社員の頃よりストレスはないし、やりたいことを自分で決められる。

人生の優先順位を天秤にかけたとき、今の生活も悪くないと思えています。会社員の4年間、「仕事が楽しい」と思ったことはあまりなかったので、幸福度は今のほうが高いですね。

―株式会社と合同会社では、迷いませんでしたか?

今田:株式会社一択でした。合同会社の代表は「代表社員」で、「社長」を名乗れないからです。費用だけなら合同会社が安いのですが、地元で有名な税理士さんに相談したとき、「自分のやりたいほうでやればいいんだよ。数万円の差で悩むくらいなら、納得する選択をして、その数万円以上稼げばいいだけじゃないか」と言われて、迷いはなくなりました。

設立手続きも自分で。「弥生のかんたん会社設立」を選んだ理由

―会社設立に「弥生のかんたん会社設立」を使われたそうですね。選ばれた理由を教えていただけますか?

今田:会社を作るのって、意外とお金がかかるんですよ。紙の定款だと収入印紙だけで4万円。「少しでも安く抑えられないか」と調べて、会計ソフト各社が会社設立サポートツールをほぼ無料で提供していると知りました。

順序としては、先にどの会計ソフトを使うかを決めるつもりだったんです。当時、弥生会計 Nextは無料期間が3カ月ほどで、他社より長かった※。「一番長く試せるところでいいじゃん」と。個人事業の頃に「やよいの青色申告」を使っていて、弥生への信頼感があったことも理由の一つです。それなら設立サービスも同じ弥生で揃えたほうが操作の勝手も同じで都合がいい、という流れです。
※現在は無料期間が2カ月

―実際に使ってみていかがでしたか?

今田:「全然自分でやれてしまうんだな」と思いました。会社名や決算月などの入力項目は、行政書士に頼んでも結局自分で決めることばかり。全部入力したら定款や登記申請書などの書類一式ができていて、あとは印刷して公証役場や法務局に持っていくだけでした。

むしろそれが「会社を作るイベント」として実感があった。10万〜20万円かけて人にお願いして、いつの間にか会社ができているよりずっと良かったですね。

総投資1,200万円。創業融資の審査に落ちて学んだ資金繰りのリアル

―当初は加工を外部委託していたそうですが、なぜ自前の工場を持たれたのでしょうか?

今田:最初に長野の業者へ委託したとき、輸送の「目に見えないコスト」に驚いたんです。数100キロまとめて送ろうとすると、量が溜まるまでの2週間でみかんがどんどん腐っていく。1個腐るとカビが隣に移り、ネズミ算式に広がるので、3〜4日に一度は選別しないといけない。梱包だけで半日かかる。そのとき「本当は加工品を作りたくても、手間で諦めている農家さんが山ほどいるはずだ」と思いました。

3〜4日で溜まる100キロ程度を、車で30分の近所ですぐジュースにできる場所がないと、規格外みかんのアップサイクルは根本的に解決できない。でも、この辺りに小ロットで加工してくれる工場がない。ないなら作るしかない、と。

―投資総額はどのくらいですか?

今田:築60年の元豆腐屋をリノベーションして工場にしました。建物の改修に500〜600万円、設備に500〜600万円で、合計1,100〜1,200万円ほどです。資本金として自己資金500万円を入れましたが、それは全額運転資金に充て、設備投資は全額、銀行融資でまかなっています。

―融資の審査で苦労したことはありますか?

今田:融資の審査では、苦労しました。創業時には信用保証協会の創業融資という、金利優遇のある制度があるのですが、僕はその審査に落ちたんです。最近は審査が厳しいようで、銀行の担当者が「この計画で通らないなら、通せる案件がない」と言ってくれるほど作り込んだのに、ダメでした。

最終的に、金利優遇のない銀行の通常融資に切り替えることになりました。ただ、審査をやり直すために計画書を書き直さなければならず、ちょうど機械の納品と何百万円もの請求が迫るタイミングだったので、本当に大変でした。小規模事業者持続化補助金は採択されましたが、採択率3割の補助金は最初から当てにせず、「後から取れたらラッキー」という位置づけにしていました。

―資金繰りで工夫した点はありますか?

今田:会社設立を協力隊の3年目に重ねたことです。2025年4月に会社を作りましたが、工場の稼働は搾汁機の納期遅れもあって同年12月。開業から9カ月間、売上はほぼ立ちません。その期間を協力隊の任期と被せることで、会社から自分の給料をほとんど出さずに済ませました。会社で一番お金がかかるのは人件費ですから。

資金計画は、貸借対照表(BS)・損益計算書(PL)から10年計画まで全部自分で作りました。前職の事業企画の経験がそのまま活きた形です。前職ですが、いろいろと経験させてもらえていたのだなあ…と、辞めてからは感謝しっぱなしです。

最難関は保健所だった。「清涼飲料水製造業」許可の壁

―起業の過程で、一番大変だったことは何ですか?

今田:保健所の「清涼飲料水製造業」の営業許可です。保健所の営業許可は30種類以上ありますが、そのなかでも特に基準が厳しい。腐りやすい液体を常温で長期保存する製造業なので、リスクが高いぶん要求水準が上がるんです。

しかもニッチな業種で事例が少ない。この管轄で許可を持つのは大規模工場ばかりで、僕が計画していた小規模の工場はありませんでした。

他県の小規模工場の事例を集め、施設基準を一つずつクリアしていきました。天井まで洗浄できること、一つのテーブルで一つの作業しかしないこと、製造工程は交差させず「一筆書き」にすることなど、細かい要求を一つずつクリアしていきました。

あとで聞いた話ですが、保健所は許可を取る本人が来ることを重視していて、厨房業者などの代理対応を本音では嫌がるらしいんです。実際に運営して衛生管理をするのは本人ですから。自分で通い続けたのは正解でした。そんな駆け引きも含めて、許可取得まで足かけ1年近くかかりました。

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営業ゼロで検索1位。問い合わせの7割が「知らない人」

―受託加工の依頼は、どこから来るのですか?

今田:ホームページからの問い合わせが一番多くて、自分でも驚いています。泥臭く営業しないと仕事は取れないと思っていたのに、蓋を開けたら紹介や口コミなどは3割ほどで、残り7割はまったく知らない方からの、ホームページを通じた問い合わせです。

西は浜松を通り越して愛知県からも依頼がありました。結局、「こういう場所がないから作った」ので、検索しても競合が出てこないんです。SEO対策は何もしていないのに、「ジュース 受託加工」で調べるとうちが1位に出るみたいですね。

―そのホームページは、未経験ながらご自身で作られたそうですね。

今田:これは協力隊制度のすごく良いところで、会社と違って「成果物を出せ」と言われないぶん、時間の使い方が自由なんです。

3年間、僕はいわばずっと起業準備をしていた。ホームページも、外注すれば数十万円かかるうえ更新のたびに保守費用が発生しますが、自分で作ればいつでも自分で更新できる。1,000万円かけた事業に、さらにIT関係で何十万円も突っ込む余裕はなかったですし。協力隊じゃなかったら、これはやれていないかもしれません。

―事業における、今後の課題はありますか?

今田:夏場の稼働です。みかんのシーズンは10〜3月で、初年度の冬は休む暇もないほど依頼が来ましたが、夏は仕事が減る。許可上はみかん以外も搾れるので、レモンやトマトの実績はありますし、山梨の桃やぶどうを加工する構想もあります。繁忙期のみかんを丸ごと冷凍しておき、閑散期に解凍してジュースにする手もある。自前で冷凍庫を持つことも含め、いろいろな方向から考えています。

人手の面では、この冬は延べ30〜40人が手伝いに来てくれました。みかんの皮むきは5分教えれば誰でもできて、3時間無心で剥き続けると意外と楽しいらしいんですよ。「こんなに頭を空っぽにしたのは久しぶり」と、搾りたてのジュースをお土産に満足して帰っていく。今後は、楽しみで手伝いたい人には商品を対価に、副業として働きたい人にはきちんとお金を払う形に整理していくつもりです。

―今後、人を雇う予定はありますか?

今田:ありがたいことに、初年度からキャパシティが足りていないんです。工場を稼働させた最初の冬、12月から3月までは休む暇がないほど受託加工の依頼が来ました。1年目を終えて、このエリアにどれくらい加工のニーズがあるのかが見えてきましたが、おそらく今の体制では需要をまかないきれない。

1日に搾れるみかんの量には限界があるので、ITのように売上が何十倍にも跳ね上がるビジネスではありませんが、その上限までやり切るための体制づくりが次の課題です。自分一人では体力的にも苦しくなってくるので、アルバイトを入れたり、もしかしたら社員を雇ったり、ということに今後2〜3年でなっていくと思います。

人を雇うための資金確保も含めて、少しずつ準備を進めていくつもりです。この建物も築60年で、20年30年ずっとやれる場所ではないので、10年以内にきちんとした新しい工場を建てられたらいいな、ともぼんやり思っています。まだ2期目に入ったばかりなので、具体的な話はこれからですが。

経理も自分で。1期目の決算を支えた「弥生会計 Next」

―会計ソフトの無料体験期間は、会計ソフトを選ぶ際に重要な要素でしたか?

今田:実際のビジネスは翌月払いが普通なので、たとえば月初に使い始めて請求書を出し、売掛金を計上して、翌月に銀行連携で回収を確認する——この一巡を体験するには、どうしても2〜3カ月かかるんです。1カ月の無料期間だと「触ってみた」で終わってしまう。

2カ月経った頃に「うん、これで一巡できたな」と納得できた記憶があります。会計ソフトはサービス内容だけでは正直差がつきにくいので、「最初に試しやすいか」「周りがどれだけ使っているか」が、選ぶ側の判断基準になるんですよね。

―1期目の決算も終えられました。弥生会計 Nextの使い勝手はいかがですか?

今田:個人事業の頃は「やよいの青色申告」のデスクトップ版を使っていたので、乗り換えてもなじみやすかったです。簿記をかじった知識があれば、説明書なしで触るうちに使える。操作で「分からないな」とググった記憶がないくらいです。

勘定科目を増やしたいときも、「ここっぽいな」とクリックしていけばできている。最初の無料期間で合わなければ他社も試すつもりだったのに、最初からなじんでしまって、「これがいい」と納得して、そのまま使い続けることを選びました。

できない理由を探すより、まずやってみる

―最後に、これから起業を目指す方へメッセージをお願いします。

今田:起業を考えている人自体は結構いるんです。行政や商工会のセミナーもそれなりに人が集まる。でも、そこで知り合った人のなかで実際に起業したのは、僕を入れて1〜2人しかいません。考えているけれど、行動に移す人は本当に少ない。

一方で、起業は売上1千万、1億を目指すことがすべてではないと思っています。年間の売上が50万円でも100万円でも、自分のやりたかったことでお金を稼げたら、それは立派な起業です。僕自身、最初の1ロット50万円分を作るところから始めて、「売れなかったら才能がなかったと諦めよう。売り切れたら少し数を増やそう」と、少しずつ勇気を出してきました。

今は無料で会社を作れるサービスもあり、年間数万円で使える会計ソフトもある。参入のハードルは低いし、失敗しても損はたかが知れています。できない理由を探すくらいなら、やってみたほうがいいと思います。