注目のスタートアップ

宇宙バイオ実験サービスを展開する「IDDK」が8,000万円調達

company

2024年3月18日、株式会社IDDKは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

プレシリーズAでの累計調達額は3.2億円となりました。

IDDKは、光学技術と半導体技術の融合により従来の顕微鏡とはまったく異なる原理の革新的な顕微観察技術MID(マイクロイメージングデバイス)の開発に成功し、このMIDをコア技術としたオートメーション宇宙バイオ実験装置の開発を進めています。

2024年に実証実験を、2025年からはサービスを開始し、いつでも・どこでも・誰でも使える顕微観察技術MIDを宇宙でも展開することを目指しています。

また、2030年の国際宇宙ステーション(ISS)退役を見据えた商業宇宙ステーションプラットフォームを視野に、宇宙空間におけるバイオ実験を中心に新たな宇宙利用の顧客開拓・市場拡大を目指します。

今回の資金調達により、次世代MIDの開発や体制強化を図ります。


近年、宇宙ビジネス市場が著しい成長を遂げています。

具体的な数字でいえば、2010年時点での世界の宇宙ビジネス市場規模は約27兆円だったのですが、2019年には約40兆円に拡大しています。

今後も成長し、2040年代には100兆円超の市場に成長すると予測されています。

この成長の一因は、超小型衛星の開発とそれに伴う打ち上げコストの低減にあります。その結果、世界の人工衛星の打ち上げ数は2011年の129機から2022年には2,368機まで増加しました。

このような状況下で、宇宙環境を利用した実験や試験の需要が高まり、それに応じたサービスの開発が進んでいます。

とくに宇宙空間でのバイオテクノロジーの実験は、高品質な細胞培養や高分子の結晶の生成など、優れた成果をもたらすことが期待され、注目を集めています。

IDDKは、新たな原理の顕微観察技術MIDの開発に成功しており、この技術をコアに宇宙バイオ実験装置の開発を進めています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB IDDK MID サービス バイオ バイオ実験 マイクロイメージングデバイス 宇宙 宇宙ビジネス 宇宙利用 実験 実験サービス 微⼩重⼒環境 株式会社 特殊環境 試験 資金調達 顕微観察 顕微鏡
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ロサンゼルス発のライフスタイルメディア「TASTEMADE」を国内で運営する「Tastemade Japan」が映像プロダクションの「AOI Pro. 」と資本業務提携
2023年5月19日、Tastemade Japan株式会社は、株式会社AOI Pro.と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Tastemade Japanは、ロサンゼルス発のライフスタ…
同意管理プラットフォーム「Trust 360 同意管理」などプライバシーテック領域で事業を展開する「Priv Tech」が7,000万円調達
2023年9月14日、Priv Tech株式会社は、総額7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Priv Techは、同意管理プラットフォーム「Trust 360 同意管理」や、外部送…
コネクテッドバッテリー「MaBeee」を展開する「ノバルス」が「象印マホービン」と資本業務提携
2022年10月11日、ノバルス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、象印マホービン株式会社です。 ノバルスは、乾電池を使う製品のモニタリングや遠隔での出力制御を実現するコネク…
プリペイドカード型の福利厚生サービス「miive」が4月下旬にリリース
2021年2月10日、株式会社miiveは、「miive(ミーブ)」を2021年4月下旬にリリースすることを発表しました。 「miive」は、プリペイドカード型の福利厚生サービスです。 企業は毎月定額…
風況観測・シミュレーション・解析事業展開の「レラテック」が「豊田通商」と資本業務提携
2022年4月14日、レラテック株式会社は、豊田通商株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 レラテックは、高度な風況観測・シミュレーション・解析技術を有しており、風況調査とそのコン…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集