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プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開する「esa」が1億円調達

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2024年2月26日、株式会社esaは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、みやこキャピタル株式会社が運営するファンドです。

esaは、複合プラスチック素材を再利用可能なペレットに変換する独自技術「esa method」を用い、プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開しています。

具体的には、一般・産業廃棄物のリサイクルコンサルティングや、プラスチック廃棄物のリサイクル、プラスチックペレットの加工・販売、プラスチック製品の開発・販売を行っています。

今回の資金は、再生プラスチックのリサイクル素材のさらなる量産化を可能にするための設備増設に充当します。


現代社会は、石油由来製品によって支えられていると言っても過言ではありません。とくにプラスチックは安価、腐食しない、軽い、複雑な形状を作れるといった複数のメリットを有しており、現代社会において必要不可欠な素材として普及しています。

一方、プラスチック製品は燃やされる際に温室効果ガスを排出してしまうことや、海洋プラスチック問題、原料である石油資源に枯渇リスクがあることといった複数の問題を抱えています。

こうした資源に関する課題を解決するため、循環型社会実現に向けた取り組みが世界中で進められています。

循環型社会とは、資源の効率的な活用と環境への負担軽減を図る社会のことです。資源を再利用・循環させることで、効率的な利用と環境負荷低減を図るという考え方を基本としています。

一方、プラスチックのリサイクルにおいては、汚れているプラスチックや複合プラスチックのリサイクルには技術的なハードルがあることが課題となっています。

プラスチックのマテリアルリサイクルにおいては、分別収集・選別・洗浄といったプロセスがコスト増大の要因となっています。

esaの独自技術「esa Method」は、一般的なマテリアルリサイクルでは高コストになってしまう工程を、特殊技術によって工数削減することで、低コストかつ低エネルギーを実現しています。

これを用い、グリーンサステナブルケミストリー(環境に優しい化学)とサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指しています。

ビジネスによって社会課題に立ち向かっていくためには、資金調達が重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
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