注目のスタートアップ

日本円ステーブルコインを取り扱う「JPYC」が資金調達

company

2024年2月13日、JPYC株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

JPYCは、日本円ステーブルコイン「JPYC」を開発・運営しています。

「JPYC」は、資金決済法に準拠し、第三者型前払式支払手段として発行されています。

2024年2月現在、EthereumやPolygonなどさまざまなパブリックブロックチェーン上で発行されています。


ブロックチェーン技術を応用した暗号資産(仮想通貨)は、24時間365日取引可能であり、海外送金や決済が迅速かつ経済的であるという大きな利点から、次世代の決済手段としての普及が期待されていました。

しかし、現在の暗号資産は主にマイニングや投資の対象となっています。これは価格の大幅な変動(高いボラティリティ)があることが理由です。

また、暗号資産を物品やサービスに変換するには、手数料を支払い、日本円に一度換金する必要があるため、日常的な決済手段としての利用には課題を抱えています。

この課題を解決するために登場したのが、価格変動が少ないステーブルコインです。

ステーブルコインは価格を安定させるための仕組みとして、法定通貨を担保とする「法定通貨担保型」、供給量を常に調節する「無担保型(アルゴリズム型)」、メジャーな仮想通貨を担保とする「仮想通貨担保型」など、複数の種類があります。

「JPYC」は円を担保とする「法定通貨担保型」を採用しています。

以前は発行者が運営する店舗・ECサイトのみで利用できる自家型前払式支払手段でしたが、現在は資金決済法に準拠し第三者型前払式支払手段として発行しています。これは、発行者以外の第三者(加盟店)でも利用が可能なプリペイド式の支払手段です。

今後はより利便性の高いステーブルコインとするため、自己資本増強・内部体制強化を図り、資金移動業、電子決済手段等取引業のライセンス取得を目指すとしています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ JPYC Web3 ステーブルコイン ブロックチェーン 仮想通貨 日本円 暗号資産 株式会社 決済 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

通信業界に特化した販売応援事業やショップスタッフ育成研修事業などを展開する「育成アシスト関西」と「ピアズ」が資本業務提携
2022年10月14日、株式会社ピアズは、株式会社育成アシスト関西と、資本業務提携を行うことを発表しました。 育成アシスト関西は、株式会社育成アシストの子会社として2018年3月に設立された企業です。…
「スカラ」が個人情報の管理・提供が可能なウォレット「UPBOND Wallet」を開発・提供する「UPBOND」に出資
2022年11月24日、株式会社スカラは、連結子会社である株式会社スカラパートナーズを通じ、株式会社UPBONDに出資を行うことを発表しました。 UPBONDは、ノンカストディアル(秘密鍵をユーザーが…
健康管理システム「Carely」開発・運営の「iCARE」が19億円調達
2022年2月7日、株式会社iCAREは、総額19億円の資金調達を実施したことを発表しました。 健康管理システム「Carely(ケアリィ)」を開発・運営しています。 企業に眠る健康データ(健康診断・ス…
失語症治療の医療機器を開発する「Ghoonuts」が資金調達
2022年12月22日、Ghoonuts株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Ghoonutsは、脳を外側から微弱な電気で刺激する経頭蓋電気刺激技術をコア技術に、人間の日常の作業パフォー…
コーヒー専門通販「PostCoffee」とコーヒーのサブスクリプションサービスを提供する「POST COFFEE」が4.3億円調達
2022年10月12日、POST COFFEE株式会社は、総額約4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 POST COFFEEは、コーヒー専門の通販サイト「PostCoffee」と…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集