注目のスタートアップ

遺伝子治療による視覚再生の早期実用化を目指す「レストアビジョン」が資金調達

company

2023年12月15日、株式会社レストアビジョンは、資金調達を実施したことを発表しました。

これにより、シリーズA総額で18.7億円の資金調達を完了しました。

レストアビジョンは、慶應義塾大学医学部と名古屋工業大学の共同研究成果をもとに、2016年11月に設立された企業です。

オプトジェネティクス技術の臨床応用による、網膜疾患に起因する失明患者の視覚再生の実現を目指しています。

今回の資金は、リードパイプラインであるRV-001のグローバル開発の推進、セカンドパイプラインも含めた研究開発、経営管理の体制強化、人員拡充に充当します。


遺伝子治療薬は、主成分として遺伝子を含む医薬品であり、特定の遺伝子を投与することにより、その遺伝子が生成するタンパク質の作用を利用などして疾患を治療します。

この画期的な治療法は、とくに遺伝性疾患の治療において大きな効果が期待されています。実際、いくつかの遺伝子治療薬は世界的に承認され、難病の治療に成功しています。

レストアビジョンが開発中の遺伝子治療薬は、主に網膜色素変性症の治療を目的としています。この疾患は指定難病であり、現在のところ有効な治療法が見つかっていません。日本では失明の2番目の原因となっており、迅速な治療法の確立が求められています。

網膜色素変性症の治療法としては、人工網膜やiPS細胞から作られた視細胞の移植などの研究開発が進められていますが、これらの手法には移植手術が必要となるという課題があります。

一方、レストアビジョンの遺伝子治療薬は、眼内に注射する低侵襲な方法で治療できるため、網膜色素変性症の患者にとって期待される望ましい治療法となり得ます。

研究開発を進めるためには資金調達が非常に重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ レストアビジョン 再生 再生医療 創薬 医学 医療 名古屋工業大学 失明 実用化 慶應義塾大学 株式会社 治療薬 視覚 資金調達 遺伝子治療
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フリーランス不動産エージェントファーム「TERASS Agent」など提供の「TERASS」が2.2億円調達
2021年3月9日、株式会社TERASSは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フリーランス不動産エージェントファーム「TERASS Agent(テラスエージェント)」と、…
キャンプ場や宿泊施設の開発・運営などを手がける「R.project」が不動産の保有賃貸業・投資開発事業を展開する「ヒューリック」と資本業務提携
2023年5月31日、株式会社R.projectは、ヒューリック株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 R.projectは、遊休施設を活用した合宿事業、子会社である株式会社Rec…
病院の情報発信や病院・クリニック間の紹介予約を効率化する「Medical Note Link」がリリース
2022年8月3日、株式会社メディカルノートは、「Medical Note Link」をリリースしたことを発表しました。 「Medical Note Link」は、病院の情報発信や病院・クリニック間の…
食産業向けロボットサービスを手掛ける「コネクテッドロボティクス」とフードサービス機器メーカーの「ホシザキ」が資本業務提携
2022年10月7日、ホシザキ株式会社は、コネクテッドロボティクス株式会社と、資本業務提携することに合意したことを発表しました。 ホシザキは、フードサービス機器の研究開発・製造・販売・保守サービスを展…
「スカイマティクス」の葉色解析サービス「いろは」にブロッコリーの解析機能が新たに実装
2021年5月26日、株式会社スカイマティクスは、「いろは」にブロッコリーを対象とした解析機能を新たに実装し、2021年5月26日から提供を開始したことを発表しました。 「いろは」は、スカイマティクス…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集