注目のスタートアップ

「視触覚センサー」を手がける「FingerVision」が4.1億円調達

company

2023年10月18日、株式会社FingerVisionは、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

FingerVisionは、視触覚センサー「FingerVision」を搭載したロボットシステムの開発・導入、「FingerVision」を組み込んだロボットハンドやセンサーの単品販売(α版)、触覚センサを活用した製品やソリューションの共同研究・開発などを展開しています。

FingerVisionの独自技術である視触覚センサーは、画像(カメラ)をベースに触覚を再現する技術です。ロボットハンドなどの指先に搭載することで、触覚(力や滑りの分布など)を知覚できるようになり、人間が手のひらの感覚を使って物体を扱うような制御を実現します。


ロボットハンドは、人間の手のように、対象物を掴む・持ち上げる・運ぶ・支えるといった作業を行うロボットの部位です。

工場の自動化において重要な役割を果たす存在であり、近年、より多様な領域への適用や高性能化に向けた研究開発が進められています。

私たち人間が何気なく行っている対象物を掴むという動作は、実は高度な判断にもとづいて行われているものです。ロボットがそれを実現するには高度な技術やプログラミングが求められます。もしロボットが強く掴みすぎてしまうと対象物を破損させてしまいますし、反対に弱すぎると対象物を落としてしまいます。

つまり、ロボットハンドが対象物を破損することなく正しく掴むためには、対象物の形・サイズ・摩擦係数・強度などを正しく理解する必要があるのです。

FingerVisionの視触覚センサーは、カメラをベースにより触覚を再現する技術です。この技術は、米・カーネギーメロン大学と東北大学発の研究成果であり、今回の資金調達をきっかけに、大学発シーズを起点とした研究開発フェーズから、製品化・普及へとつなげる本格的な社会実装フェーズに移るとしています。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB FingerVision カメラ センサー センシング ロボット ロボットハンド 技術 株式会社 画像 視触覚センサー 触覚 触覚センサー 資金調達 食品加工
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「京銀輝く未来応援ファンド3号 for SDGs」が新規疼痛薬やがん免疫増強薬などの研究開発を行う「BTB創薬研究センター」に出資
株式会社京都銀行は、グループ会社の京銀リース・キャピタル株式会社と共同で設立した「京銀未来ファンド3号」が、第7号案件として、株式会社BTB創薬研究センターに出資したことを発表しました。 BTB創薬研…
メタバース向け3Dアバターサービスを開発する「DENDOH」が6,030万円調達
2022年8月18日、株式会社DENDOHは、総額6,030万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DENDOHは、メタバース向け3Dアバタープラットフォーム「molz(モルツ)」を開発していま…
国内食品メーカーを中心に海外販路開拓や越境EC支援などを手がける「DripSquare」が5000万円調達
2024年12月27日、株式会社DripSquareは、総額5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 DripSquareは、国内食品メーカーを中心に、海外販路開拓や越境ECのサポートを提…
ヘルスケア・医療向けIoTセンサー開発の「クォンタムオペレーション」が資金調達
2020年2月6日、株式会社クォンタムオペレーションは、資金調達を実施したことを発表しました。 ヘルスケア・医療分野におけるIoTデバイス「バイタルバンド」を開発しています。 アナログ・データのデジタ…
企業のプライバシー対策を支援する「Priv Tech」が5,550万円調達
2022年9月13日、Priv Tech株式会社は、総額5,550万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Priv Techは、同意管理プラットフォーム(CMP)「Trust 360」や、プライ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集